2008年02月13日

日本代表先生チーム奮闘記
宇宙を教育に利用するためのワークショップ
セッション発表編①

大変長らくお待たせしました・・・スミマセン。

スペースセンター・ヒューストンで開催された
「宇宙を教育に利用するためのワークショップ」(SEEC)での
日本の先生方の奮闘記、
続編としてJAXAセッションでの発表の模様を
順にご紹介していきますね。
(続編っていうか、これが大事な本編なのですが・・・)

まずは、先生方の発表の前にJAXAスタッフから
冒頭のご挨拶とJAXAの事業概要や教育活動について
紹介を行いました。

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▲旬の話題ということで、「きぼう」「かぐや」も紹介。
  日本らしいお土産にと、「かぐや」の手ぬぐいをプレゼントです。
  (「かぐや」プロジェクトの皆さん、ご提供ありがとうございます!)


そしていよいよ先生方の発表です。
今回の記事では、済美高等学校(愛媛県)の岡先生の発表風景をお届けします。

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▲岡先生の発表風景。こうやって見ると、「意外とこじんまりなのね」と思ったりしません?


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▲ところがどっこい、実はこんなに大勢(約30人)の方々に囲まれているんです!
 ガンバレ、岡先生!


岡先生は生物の先生で、済美高等学校では宇宙教育センターも支援している
SSP(済美サイエンスプロジェクト)で、生徒の皆さんとともに頑張っておられます。

このSSPでは、「スペースサイエンス −宇宙・地球・生命−」を大テーマに、
宇宙の誕生、地球環境、生命科学、科学技術など、様々な分野から
主体的に研究テーマを設定し、課題研究・探求作業を行っています。

 ★済美サイエンスプロジェクトとの連携プログラムはコチラをご覧ください
探求テーマの中には、「(木星の衛星)エウロパに生命は存在するのか?」といった
ユニークなものもあるのですが、岡先生は、このテーマと関連した実験を
交えながら発表をしてくださいました。

で、登場したのがホタル!
ん、蛍?宇宙にホタル??

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▲確かにスライドには蛍の写真が登場してますね


ご存知のとおり、蛍といえば、その幻想的な発光に魅せられますよね。
ホタルの発光の仕組みには、「ルシフェリン」と「ルシフェラーゼ」、そして
「ATP」の3つが大きく関わっています。

ルシフェリン(luciferin)はホタルのお尻にある透明な発光細胞で
生成される発光物質で、
ルシフェラーゼ(luciferase)は、ホタルが生成可能な酵素。
そして、ATPとはアデノシン3リン酸(Adenosine Tri Phosphate)の略で、
生物の細胞中に必ず存在する、すべての生命活動をつかさどる
重要な化学物質なのだそうです。

ちなみにルシフェリンの語源は「明けの明星」を意味する「ルシファー」なのだとか。
(何気にここでも宇宙つながり?)

ルシフェリンとルシフェラーゼの反応によって引き起こされるホタルの発光。
そこに欠かせないのがATP。
逆に言えば、発光が起これば、そこには生命の存在を示すATPがあるということで、

他の星に生命体が存在するかどうか確かめる際、そして
地球から他の星に探査機を送り込む場合に
その環境を汚さないために地球の微生物などを持ち込まないよう
事前に検査する際にも有効な手法と考えられます。

・・・とホタルと宇宙の意外な?関係を発表してくださいました。


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▲真剣な眼差しで聞き入っている参加者のみなさん。
  実験は思いっきり楽しみ、発表には真摯に耳を傾けてくれ、「うんうん、分かるよ」と
  うなずいて、発表の先生方を励ましてくれます。
 「ATP」のことも、ご存知の方が多くてビックリ!(私は今回の発表まで知らなかった・・・)


海外の先生たちは、実験が大好き。
プレゼンの合間には、ホタルと同じように発光物質を持っている
ウミホタルを使っての発光実験が行われました。

ウミホタルは「ウミ」の名のとおり、海にすんでいる3mmほどの小さな生物です。
日本ではよく採取できるのですが、アメリカではなかなか採取できないのだそう。
中にはこの場で実験をせず、「自分の学校に持ち帰って生徒たちに見せるよ」と
大事に持って帰る方もいらっしゃいました。


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▲ちっちゃなちっちゃなウミホタルに興味津々


さらに、エンターテイナー岡先生の本領発揮!?
ゲストを前に呼び寄せ、グラスを渡します。


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▲いったい何が始まるの?

続きは、以下の動画をご覧ください。(画面をクリックすると映像がスタートします)


▲途中で画面が暗くなりますが、ご心配なく。
  参加者の皆さんの楽しげな声も入っていますから、ぜひ音声も聞いてみてくださいね。

このイリュージョン(!?)は、ホタルの発光実験を簡単に再現できる
「ホタライト」という試薬を使った実験でした。

小さな生き物たちが見せてくれる不思議な現象と宇宙とのつながり。
いかがでしたか?

元村先生と馬屋原先生の発表も、後日(なるべく早く!)ご紹介しますので、
どうぞお楽しみに。

<関連リンク>

  ★宇宙を教育に利用するためのワークショップ

コメント

1 : 3組の小さい人@済美

2008年2月17日 17:53[RES]


私もウミホタルの発光実験をやりました!!
ロマンチックでした。

2 : 宇宙教育センター

2008年3月11日 22:28[RES]


>> 1
3組の小さい人@済美さん、こんばんは。
コメントありがとうございます&レスが遅くなってすみません。


ウミホタルの実験をされたとのこと、
あの幻想的な光は、ホントに感動モノですよね!


これからも色んな不思議に出会うと思いますが、
素直な驚きや感動を大切にしていってくださいね!

3 : 駒野いづみ [メール]

2008年4月24日 10:12[RES]


ホタルの研究をしています。
宇宙とホタルの関係についてより詳しく知りたいと思います。このワークショップセッションについてまとめられたものはあるのでしょうか?

4 : 宇宙教育センター 岸

2008年4月24日 21:10[RES]


>> 3
駒野さま、はじめまして。コメントありがとうございます。
ヒューストンでのワークショップについては、残念ながら
配布用にまとめた資料がないのですが、何かしらご参考に
なるものを提供できないか、発表された先生とも相談して
みますので、少しお時間をいただけますと幸いです。
状況につきましては、また報告いたします。