2014年10月22日

1日宇宙記者「ひまわり8号」(2)1日宇宙記者を通して

「打ち上げの裏側」
 この打ち上げには、たくさんの関係者が関わっています。人工衛星やロケットを作る人、種子島まで運んできた人、人工衛星の試験を行った人など、とても多くの人がロケットの打ち上げに携わっています。
 その人工衛星「ひまわり8号」の試験は、8か月くらいかけて行われ、全ての試験を終えて鎌倉から種子島宇宙センターに船で運ばれてきました。
種子島宇宙センターに着くと、打ち上げのために点検や準備をします。打ち上げの2日前にロケットと衛星の最後の点検。ロケットは、12時間前に射点へ移動していきます。それを運ぶ車を「ドーリー」といって、タイヤが58本ついています。有人でも無人でも動かせて、500m の距離を時速2㎞で進み、 約30分かけて移動します。
 このように、ロケットが打ち上がるまでにたくさんの方々が携わっていて、人工衛星やロケットを作るのはとても大変だと思います。ロケットが打ち上がった裏では、多くの方々が苦労して、打ち上げが成功していることがよくわかりました。
 この1日宇宙記者を通して、とてもいい経験をすることができました。これからの自分の生活に生かしたいです。

(川内田妃美・中1)


「打ち上げるまでの苦労」
 ロケットの打ち上げは一瞬で終わってしまいます。みなさんはその打ち上げをテレビなどで見ていると思います。しかし、その打ち上げまでには、たくさんの人が関わり、苦労しているということを知りました。私は打ち上げの裏側をみなさんにお伝えしたいと思います。
 実際この仕事に関わっている方にお話をうかがいました。そこでは、たくさんの工夫や努力をしていました。たとえば、ロケットや人工衛星の整備や調整にとても気をつかっていたり、打ち上げ直前に問題が生じた場合の対応を考えたり、みんなが安全に成果を上げられるようにたくさん準備をしていました。
お話をうかがった方は、みなさんコミュニケーションが大切とおっしゃっていました。この仕事に限らず、共同で行う仕事はどれもそうだと思います。まず、コミュニケーションが取れなくては、世界的に注目を浴びるものは作れないと思います。みなさんに、コミュニケーションの大切さと打ち上げまでの苦労がわかっていただけると幸いです。簡単ですが、以上で私のレポートを終わります。

(坂之上春菜・中1)


「日本のロケット技術」

 現在の日本は、2つの大型ロケットを使用している。みなさんもご存じの通りH-ⅡAとH-ⅡBロケットである。2つのロケットの違いは、全長、直径、エンジンの数、積載量である。両方のロケットは、名古屋航空宇宙システム製作所の飛島工場でつくられている。それぞれ、メインエンジンには液体燃料が、ロケットブースターには固体燃料が使われている。なぜ違うのかというと、それぞれの燃料の特徴が違うからである。液体燃料は比推力
が大きく、燃料を途中で止めたり、推力の調整が行えるため、大型ロケットに向いている。
 一方で固体燃料は、構造がシンプルで大きな推力を出しやすく、液体燃料と比べて燃料のとり扱いがしやすくて中型ロケットに向いている。このように、ロケットは、燃料を使い分けることでよりたくさんの物を宇宙まで運ぶことができるようになっている。また、固体燃料ロケットの技術は、日本が世界から抜きんでている。宇宙開発が進んでいる現代において、各国が協力しながら競争して技術をみがいていってほしいと思う。

(下中晴矢・中2)


「1日宇宙記者」
 ぼくはロケットの打ち上げを動画でしか見たことがなかったのですが、間近で見ることができるチャンスだと思い応募しました。
 この1日宇宙記者では、ロケットの打ち上げ以外にも、人工衛星についてやロケットについてなど、今まで知らなかったことやずっと疑問に思っていたことを知ることができて、とても良い経験となりました。JAXA奥村理事長をはじめ、ロケットや人工衛星を作った技術者の方々へのインタビューなど、このイベントでしか経験できない、貴重な体験をすることも出来ました。
 ロケットの打ち上げはとても迫力があり、映像と生で見るのとでは全く違うと感じました。ぼくは、この経験を活かし、将来のためにがんばっていきたいと思いました。

(髙橋歩・中2)


 「空の向こう」
 みなさんは、よく空を見上げることはありませんか。青空でも、夜空でもいいんです。その空をずっとずっと向かっていくと宇宙があります。そしてその宇宙に行くためには、ロケットを打ち上げる必要があります。
ロケットの打ち上げは、あっという間に終わってしまいます。しかしその準備には多くの人が関わっています。人工衛星を設計する人、ロケットをつくる人。また、そのロケットを運ぶ人など、どんどん広がっています。
宇宙を一人で旅することはできません。さまざまな人の手に支えられ、初めて宇宙へはばたくことができます。違う分野の人たちとコミュニケーションをとり、協力して仕事をしていくことで、知恵と努力のかたまりであるロケットの打ち上げをすることができるのです。
 空を見て、宇宙のことを考えてみてください。宇宙を好きにならなくてもいいんです。ただ、一度でも宇宙について考えてみるだけでかまいません。その空の向こうには、さまざまな人たちがいのちをかけて本気でつくったものが残っています。そのことを、どこか心の片隅に留めておいていただけるとうれしいです。

(小早川静香・中2)


「1日宇宙記者を通して」
 今回、私は、「1日宇宙記者」に参加し、JAXAの奥村理事長をはじめとする技術者の方々、管制官の方、そして、気象庁、三菱電機、三菱重工の方々など、宇宙開発に関わる様々な分野で活躍している人に取材することができました。この取材を通してわかったことをここにレポートします。
 一つ目は、どの人たちも自分の仕事に「情熱」をもっていました。「地味で大変な事にも全力を出して働いているからこそ、壮大な打ち上げができる」とロケットを設計する技術者の方が話してくれました。
 二つ目は、たくさんの物事に興味を持ち、幅広い知識にすることが今後求められることだと知りました。宇宙以外の、音楽、芸術、スポーツでもいいので、何に対しても興味を持ち、生活していこうと思いました。

(大出玲旺・中3)


「失敗を成功に変える」
 ロケットエンジンは燃焼前と後とでエンジンの外見が全く異なる。エンジンの中を通っている燃料のためだ。燃焼前はマイナス273℃の液体水素(燃料)でエンジン部分全てが凍ってしまう。金属の表面から湯気が出てくるほどだが、燃焼が始まるとその姿は一変する。液体水素と液体酸素を化学反応させることによって生じる熱を利用しているエンジンが主要であるが、その場合燃焼時には3000℃にもなる。エンジン本体が溶けてしまわないように、本体周辺に巻きつけるようにパイプが並び、その中に液体水素が入っている。このように「工夫」をすることによってエンジンが正常かつ効率的に作動するのである。
 現在、主に利用されているエンジン(LE-7A)はジェット機10台分ものエネルギーがあり、そこへ至るまでには幾度となる失敗が重なった。それを乗り越えたのは「技術」のおかげであるという。「技術に終わりはない。それは人間の知恵で技術ができるからだ。」とJAXAの奥村理事長は取材時におっしゃった。さらに宇宙開発従事者の方々は純粋に宇宙が好き、という共通意識があった。
 失敗を成功に変え、これからを担っていくのは私たち若い世代であると今回様々な分野の技術者の方からお話を聞いて感じた。そして彼らが話すことは希望に満ちあふれていた。

(金村真奈美・中3)


~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~*★*~

「"宇宙"の学び方」
夜、上を見上げると空一面に「宇宙」が広がります。その果てはどうなっているのか、どんな物質で構成されているのかといった疑問を持つことが、「宇宙」を学ぶことの第一歩であるとJAXAの奥村理事長はおっしゃいました。
「宇宙」には色々な謎が未だに多くあります。その一つ一つを解明していくことは一人ではできません。多くの人々が、各自の専門分野を研究し、互いに協力すること、つまりチームワークが大切となります。個人と個人や、またあるいは国と国とが協力することで、一つの大きな謎を解明していく、その姿勢が大事であると学びました。
人間が新しいものを作り続けていく限り、科学研究には終わりがありません。それは「宇宙」においても同様で、一見研究されつくした分野に見えたとしても、他分野と結びつけると、まだまだ研究対象はたくさんあります。そのことを踏まえた上で、人とどれだけ違うことができるか、世界の役に立つ学術的に新しいものを作り出せるか、という二点を常に考えながら研究することが研究者の心構えであると知りました。
「宇宙」の学び方は人それぞれです。探査機を打ち上げて調べる人もいれば、地球上のデータを採取して調べる人もいます。それらすべての人々が一つのチームとなり、互いに協力することで、人類の宇宙開発における新たな未来は作り出されているのだと実感することができました。

(森本祐生・高2)


「リフト・オフ」
 ロケットの打ち上げは点火してから軌道に乗るまで20分程しかないが、そのロケットを作るのにかなり多くの時間と人材を必要とする。ロケットを作る技術者たちは経験をたくさん積んだプロフェッショナルたちであり、実際に会ってみると気さくで優しい人たちばかりであった。
私たちの見えないところでロケットは組み立てられ打ち上げられるが、そのロケットの打ち上げを自分の目で、生で見ることができるのはロケットの製作に関わっていない人たちで、ロケットを製作することに関わった技術者たちは仕事の都合上、モニターでしか見ることができない。そんな技術者たちのたくさんの支えがあってロケットは宇宙へと行くことができる。
今回打ち上げられた静止気象衛星「ひまわり8号」を含め人工衛星やロケットは私たちの夢と希望であり、技術者たちの努力の結晶であるともいえる。

(和知祐作・高専1)


「宇宙は一つ」

 「1日宇宙記者」として、今回の打ち上げに関わるたくさんの方々のお話を伺った上で、みなさんが共通してお話してくださったことがある。それは、一人の力ではなく多くの人の力を合わせることが一番大切だということである。これは今回の打ち上げに関して言えば、設計・製造・組み立て・管理など、他にもたくさんの数の役職があり、それぞれの役割を担うことによって無事に打ち上げることができるということだ。このように一つの打ち上げに関しても、たくさんの人が協力をすることにより成り立っているのである。
 これは、視野を宇宙開発全体に広げて考えてみると、国際的にも多くの国同士が協力していることがわかる。JAXAの奥村理事長は、「宇宙開発は日本独自でするものではなく、他国と志を同じく協力することにより成り立つ。」と語った。現在、国際的な宇宙開発の場では、月や火星探査の研究開発が進められているという。また、衛星については、「発展途上国などに衛星の使い方を教えたい。」と語った。
 私は、やはり何かを始めるとき、人と人とが協力することで新しいものが生み出されるのだと思った。だから私は、人との関わりを大事にし、また自分の意見をしっかり持ち相手に伝えるという、一番基本でありながら一番大切なことを信念に持ちたいと思う。そして、学生である今、たくさんのことを学ぶことで自分の視野を広げ、将来宇宙開発に貢献したいと考えている。

(屋敷かおり・高2)