2016年02月08日

SEEC2016~Ward Elementary School 訪問編~

 皆さん、こんにちは。宇宙教育推進室の小澤です。
 ヒューストン事務局での準備と発表練習を終えて、今日はWard Elementary School(ワード小学校)にやってきました。
 ワード小学校はジョンソン宇宙センターから車で10分程度のところにある小学校で、宇宙飛行士の子供も通っています。ここ数年、JAXAはSEECに合わせてワード小学校を訪問し、アメリカの小学校の仕組みや様子について話を聞き、また、SEEC発表内容の対象学年に近い生徒を対象に、授業を行っています。

 まずは、アメリカの小学校について話を聞きました。アメリカでも学校で使える予算が限られていて、十分な教員とアシスタントティーチャーが確保できていないそうです。先生1人に対して生徒22名くらいがちょうど良いそうですが、実際は1人で26名程度を教えているそうです。日本では40名程度の生徒を1人の先生が教えていることを伝えると、とても驚いていました。

↓右側の一番奥の席にいるのがキャシー校長です。笑顔がとても素敵な方です。
seec2016_2-1.jpg


 その後、学校の中を案内してもらいました。日本の校舎は3階建てや4階建てなどの複数階校舎が多いですが、ワード小学校は1階建てです。その分、迷路のように縦横が広くなっています。
 いくつか校内の様子を紹介しますね。


↓机は1人1台ではなく、どの教室でもグル―プ毎に1つでした。小学校でもタブレット端末を使って授業をしています。
seec2016_2-2.jpg


↓読み物の時間の様子です。読み物の時間では生徒が自分のレベルにあった本を読んで要約したり、先生に報告したりするそうです。みんな同じ教科書で勉強する日本とは違いますね。
seec2016_2-3.jpg


↓教室の掲示板です。左側にはその学年で必ず覚えなければいけない単語が書いてあります。右側には学級委員、掃除係などの役割が割り当てられています。真ん中にIncome, Expenses, Fines とあるのは、良いことをすると学校内で使えるお金がもらえて、そのお金を使って家から自分のおもちゃを持って来たり、先生や友達とご飯を食べることができるそうです。テストに名前を書き忘れたりすると罰金が取られます。こうやって経済感覚を養うのですね。
seec2016_2-5.jpg


↓ここは図書室です。とても広くて遊技場みたいになっています。
seec2016_2-6.jpg


↓体育館にはバスケットコートやボルダリング(米ではロッククライミング)エリアがあります。
seec2016_2-7.jpg


↓こちらは隣接する幼稚園の授業の様子です。幼稚園から文字を書いて勉強するのは去年から始まった試みだそうです。
seec2016_2-4.jpg

 さて、午後は深井先生と相川先生の授業の時間です。
 深井先生は5年生の教室でLED通信の授業を行いました。糸電話(アメリカでは「Tin can telephone」といって、紙コップではなくスチール缶を使うようです)を使うと遠くまで声が伝わることを体験し、次にLED通信の実験です。ラジオの音を電気信号に変え、それをさらに光に変えて、スピーカーに繋げると、スピーカーから音が出ます。これには生徒から「Wow!」という歓声が上がりました。光を遠ざけると音が小さくなったり、手で遮ると音が止まったり、みんな工夫して楽しんでいました。

seec2016_2-8.jpg seec2016_2-9.jpg

seec2016_2-10.jpg seec2016_2-11.jpg

 相川先生は4年生でプラトンボ(竹とんぼのプラスチック版)の授業を行いました。羽がまっすぐ取り付けられたプラトンボと羽を曲げて取り付けたプラトンボはどちらが飛ぶのでしょうか?羽を曲げる角度がプラトンボを高く飛ばすポイントのようです。生徒は1人ずつ自分のプラトンボを作って、外に出て飛ばしました。また、吹きゴマもプレゼントして、生徒にも先生にもとても喜んでもらいました。

seec2016_2-12.jpg seec2016_2-13.jpg

seec2016_2-14.jpg seec2016_2-15.jpg

最後はみんなで記念撮影。キャシー校長は是非また来てくださいと言ってくれました。
本当にとても楽しく、有意義な1日でした。
seec2016_2-16.jpg

 明日はSEEC本番です。SEECの初日はJAXAの発表があるので、そのレポートをします。ではまた!