2016年02月16日

SEEC2016~発表&会期中の様子編~

皆さん、こんにちは。宇宙教育推進室の小島です。SEECを終え、無事メンバー全員が日本へ帰国してから早一週間が経ちました。
今回は、いよいよ深井先生と相川先生による「宇宙を教育に利用するためのワークショップ」(SEEC )※ での発表2回分とSEECの様子などをお伝えして参りたいと思います。

※SEECに関する説明は、小澤さんが書いてくださったSEEC2016~到着&準備編~をご覧ください。

【SEEC1日目】
JAXAヒューストン事務所、Ward小学校と実施してきた先生お二人の授業。いよいよSEEC本番で披露する時がやって参りました。

開会式の様子です。全米のみならず、世界各国から教育関係者や宇宙開発関係者達が集まりました。

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ところが、今年はハプニング発生!SEEC事務局がJAXAセッション実施会場を直前で変更していたのです。発表の準備をするために会場入りしてから会場変更があったことが発覚しました。そこから我々は見事なチームプレーで、変更後の会場確認、荷物の大移動を行いました。
ほっとする間もなく、今度は機器の接続トラブルが発生。ハプニングが重なります。NASAのスタッフが問題修正をしている間に、セッションの開始時間となりました。
会場全体にハラハラとした空気が漂っていましたが、トップバッターの深井先生は予定が大幅に狂ってしまったにも関わらず、堂々と発表を始められました。参加者へ先生の出身地であり現在の勤務校のある広島について質問を投げかけたり、先生の教える学校にはチャイムがないので生徒は自ら時間管理をしているというお話と、携帯電話を使い
「キーンコーンカーンコーン」
というチャイム音を披露するなど、一気に会場の雰囲気を和やかで楽しいムードに変えてしまいました!お見事です。
そうこうしているうちに、機器トラブルが解決し、皆さん和気あいあいとした雰囲気の中、実験に移りました。

SEEC2016~Ward Elementary School 訪問編~でご紹介した実験、覚えていますか?そうです、まずは糸電話を使って声の伝わり方を体感します。次に、LED通信の実験です。
実験の内容のおさらいです。ラジオの音を電気信号に変え、それをさらに光に変えて、ソーラーパネルで受信、ソーラーパネルとスピーカーを繋げると、スピーカーから音が出ます。

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グループに分かれて実験開始。LEDの光をミニソーラーパネルに当てると・・・スピーカーから音が流れ出てきました。
会場の各地から驚きの声が続出です。 
"Awesome!",
"Amazing"," So cool!" 
皆さん感嘆しておりました。

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こういった光通信が宇宙開発でどう活かされているかについてレクチャーをしたのち、深井先生の授業は終了。相川先生の授業へとバトンが渡されました。

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相川先生の授業は、羽がまっすぐ取り付けられたプラトンボと羽を曲げて取り付けたプラトンボはどちらが飛ぶのか、についてプラトンボ作成を通し参加者に実感して貰うスタイルです。
先生の軽快なトークとギャグに会場は大盛り上がりでした。先生自作の実験ビデオ(扇風機を乗せたドラム缶が、扇風機を回すとどちらに転がるか)を上映したり、ラジコンサイズのプロペラ飛行機を飛ばしたりしました。
そして、参加者各自が工作したオリジナルプラトンボを皆で飛ばしました。

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相川先生の
" Let's fly Platombo!"
を合図に皆で一斉に飛ばしました。

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上手に飛ばせると、皆、顔がパッと輝きます。羽の角度を変えてみたり、飛ばし方を工夫したりと、思い思いに飛ばしていました。

次は吹きゴマに挑戦。こちらはテクニックを要する為、皆さん苦戦しておりました。
やはり、上手に出来た人からは歓声が上がりました。

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【SEEC2日目】

この日はJAXAセッションはなかった為、各自が選んだセッションに参加し吸収出来る事をとにかく吸収する日となりました。
小澤さんは、音楽の授業に宇宙を取り入れるセッションを取りました。楽しそうですね。

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その他、普段は入る事の出来ない国際宇宙ステーションのモックアップが沢山ある宇宙飛行士の訓練施設への見学などにも参加して来ました。先生方にとっても、私達にとっても、NASAの行う宇宙開発を肌で感じ、学べた1日となりました。
夜はSEEC参加者全員参加のバンケットです。皆、ドレスアップし音楽に合わせて踊ったり、お話をしたりと交流を深めました。

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【SEEC3日目】
いよいよSEEC最終日となりました。私達のセッションは朝一番の8時30分開始。
早起きして、皆で早々に会場入り、準備をしました。

深井先生、相川先生共に実施した授業の内容は初回と同じでしたが、今回はトラブル発生もなく、非常にスムーズに授業を行う事が出来ました。
こちらは深井先生の授業の様子です。やはり、どの参加者からもLEDライトが点滅し、スピーカーから音が流れると歓声があがりました。

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次は、相川先生の授業の様子です。なんと、大阪弁ギャグのスライドを用意されていました。
チャウチャウ(犬)の写真を見せながら、「これは、チャウチャウ?」 「ちゃう、チャウチャウちゃう」といった大阪弁のやり取りで、大阪弁での「ちゃう」=NO という発音にかけたギャグに会場は大爆笑!参加者達も皆、一緒に「ちゃうちゃう」を連呼していました。

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プラトンボ作成中の様子です。

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プラトンボを飛ばしている様子です。

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吹きゴマにチャレンジする様子です。

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こうして無事、全ての日程を終了し、閉会式へと向かいました。

なんと、閉会式にはサターンV、スペースシャトル、ソユーズとそれぞれ違うロケットで宇宙へ行った3人の宇宙飛行士が登壇しました。会場、大興奮です。

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それぞれのロケットの乗り心地についての感想も聞け、皆、大満足のうちにSEECを終える事が出来ました。

沢山練習を重ね、準備万端で挑んでも思いがけぬハプニングが起こり、それでも冷静に皆で協力しながら乗り越える事が出来、最後は先生方も参加者も大満足のセッションとなった、学び多きSEECでした。

SEECに参加されたお二人の先生方からは
「日本の教育は思っていたよりも、かなり進んでいる事が分かった。SEECで紹介されていたアイディアは既に日本の教育では取り入れられている事も多いと感じた」
という感想や、現地校訪問も含め
「アメリカでは個人のレベルに合わせて授業を組むことが可能となっているのが画期的だった。すぐには厳しいかもしれないが、日本へその良い部分を持ち帰り、上手に組み込めたらと思う」
といったご意見も頂き、非常に実り多き1週間であった事を実感しました。

ここでは書ききれない程の物語が生まれたSEEC2016。
日本全国の先生方、来年はSEEC2017の物語を一緒に作ってみませんか。