おいしい宇宙を召し上がれ♪ 宇宙教育センタースタッフブログへようこそ!
未来を担う子どもたちのため、全国各地を日々飛び回る宇宙教育センターの活動風景や雑感をお届けします。 おいしい宇宙って


2010年11月24日

はやぶさミッション

こんにちは。
伊藤です。


先日、プレスリリースがありましたとおり、はやぶさカプセル内の微粒子が地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断されました。
夜のニュースでは、この話題がトップで伝えられ、川口教授の喜びの顔がとても印象的でした。
また、偉大な成果であることもあらためて実感しました。
今後は、このはやぶさミッションを活用した教材を、私たち宇宙教育センターで知恵を出して考えたいと思います。



画像提供:池下章裕

はやぶさのカプセルは、今月20−23日の日程で、広島県呉市にあります「大和ミュージアム」で一般公開されたのをはじめ、全国各所でカプセルの展示が予定されています。展示場所のお近くにお住まいの方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

2009年02月25日

新しい宇宙飛行士候補者

 こんばんはー、中村です。
 
本日、新しい宇宙飛行士候補者2名が選抜されました。
 
ちょっと打ち上げが遅れていますが、若田飛行士の長期滞在を皮切りに、日本人宇宙飛行士も定期的にISSへ長期滞在を開始することもあり、宇宙飛行士はこれからさらに忙しくなることでしょう。
お二人の候補者も、今後正式に宇宙飛行士に認定されて、宇宙でたくさんの活躍を見せることでしょう。
 
詳しくは、以下を見てみてください。
 

▲ 宇宙飛行士候補者発表記者会見の様子(JAXA東京事務所)
(左から立川理事長、大西宇宙飛行士候補者、油井宇宙飛行士候補者、白木理事)
© JAXA

 
<関連リンク>
プレスリリース
宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者の決定について

2008年11月20日

「いぶき」の認定証が届いたよ!
〜長野・菅平小中学校からのおたより〜

 先日の愛媛・済美高校からのおたよりに続き、
 長野県の菅平小中学校から、うれしいおたよりが届きましたので、
 ご紹介しますね。

--- 菅平小中学校からのメール -----------------------------

  ゴーサット(GOSAT)の授業では大変お世話になりました。
  さて愛称が「いぶき」になったと新聞報道で知りましたが、
  偶然にも、本校の生徒が同じ名前で応募しておりました。

  JAXAから認定書が届いたと言って、本人が喜んで学校に持ってきました。
  まさか選ばれるとは、私も思っていませんでした。
  立派な認定書でクラスの生徒もびっくりしていました。

  とてもいい機会を与えてくださり、心から感謝します。 
  打ち上げが無事成功することをお祈りしております。   

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  ▲温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の名付け親になってくださった、
    630名の方々に送られた認定証とハーブ栽培缶


  菅平小中学校は、エネルギー環境教育実践校として、地球温暖化問題や、
  エネルギー問題について学習をしています。

  自分たちにできることを考えさせると、省エネ活動に落ち着くけれど、
  もっと大きな、地球規模で考えさせたい、という先生のご要望を受け、
  この夏は、中学3年生をメインターゲットに、JAXAとの連携授業が行われました。

  ★長野県・菅平小中学校との連携プログラム
  
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     ▲緑豊かな高原の学校。 窓からはこんな爽やかな景色が望めます。

  9月8日の授業では、GOSATプロジェクトチームの三浦さんが講師となって、
  軌道上で大活躍中の「だいち」をはじめとした地球観測衛星の話や、
  「いぶき」(GOSAT)の役割、開発の経緯や打上げまでにクリアしなければいけない
  様々な試験の様子などについて話をしてくれました。


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     ▲GOSATプロジェクトチームの三浦さん。 開発の最前線にいる一人です。
       実は三浦さんは長野のご出身。 プロジェクトチームが粋な計らいをしてくれました。


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     ▲授業の中では、モバイルCo2測定器を使って、呼気の中の二酸化炭素濃度を測る
       実験もやってみました。 (実際の「いぶき」の観測方法とは異なります)


  そして、授業の最後には、みんなで愛称募集キャンペーンに応募しました。

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     ▲それぞれに思いや願いを込めて。

  たくさんの愛称を考えてくれていたけれど、その中に「いぶき」もあったんですね!
  「いぶき」と名付けてくれた人も、他の名前を考えてくれた人も、みんなどうもありがとう。

  みんなの応援を受けて、「いぶき」は来年、種子島宇宙センターから
  大事な役割を担って宇宙へと旅立ちます。
  どうかその活躍ぶりを、これからも見守り、応援してくださいね。

  <関連リンク>

    ★温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)

    ★サテライトナビゲーター:「いぶき」

    ★「いぶき」打ち上げ特設サイト    

    ★プロジェクト息吹
    (様々なかたちで「いぶき」のプロジェクトに関わる人たちを紹介。
     三浦さんもそのうち登場するのかな!?)

    ★応援メッセージ 応募フォーム
    (「いぶき」とプロジェクトメンバーへの応援メッセージや画像をお寄せください!)

2008年06月05日

夢の実現 〜浜松・展示会場にて〜

宇宙飛行士が色紙などにサインをするとき、
ご自身の名前と一緒にしたためる言葉があります。

たとえば若田宇宙飛行士の場合は、
「地球人の世紀へ」です。

「夢の実現」
その人は、この一言を書き添えます。


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浜松のISTS国際宇宙展示会の会場、
限られた時間なんだからいっぱい見なきゃ損だよね、といわんばかりに、
大抵の子どもたちが会場のあちらこちらを慌しく歩き回っている間、
その少年は、魅入られたように「きぼう」日本実験棟のパネルの前に
座り込み、熱心にメモをとっていました。


しばらくはお友達も付き合っていたのですが、やがて一人に。
ここ読めない、という漢字の読み仮名と意味を教えつつ、
彼に聞いてみました。
「大きくなったら宇宙飛行士になって、宇宙に行ってみたい?」と。

彼は、その瞬間、メモをとる手を止め、ちょっとだけ照れくさそうに、
でもしっかりとこちらを見つめて「うんっ!」と力強くうなずいてくれました。
(とってもいい目をしてたなあ)

「夢の実現」

少年の頃からの夢を実現させたその人 −星出彰彦宇宙飛行士−は、
少年のような笑顔と輝く瞳で、今日、未来に続く「きぼう」の扉を開きました。

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▲「きぼう」日本実験棟 船内保管室への入室(画像提供:NASA)


浜松で、私は未来の宇宙飛行士に出会ったのかもしれません。
星出さんのように、いつか、その夢を実現させようね。

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    ▲がんばれ、星出さん!(画像提供:NASA)

<関連リンク>

  ★星出宇宙飛行士搭乗 1Jミッション(STS−124)

  ★「きぼう」船内保管室への入室の様子は、ぜひ動画でご覧下さい
   (たくさんの宇宙飛行士たちが、広々とした空間を楽しんでいます。
    よ〜く見ると、「ヤンキース・マツイ」のTシャツを着た宇宙飛行士もいますよ♪)

  ★星出彰彦宇宙飛行士への応援メッセージはこちらへ

  ★ミッション実況生中継

  ★NASA TV

  ★星出宇宙飛行士ジャーナル

2008年06月02日

ISTS浜松

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「第26回 ISTS(宇宙技術および科学の国際シンポジウム)」の
お手伝いのため、浜松に来ています。

ISTSでは国内外の研究者たちが集い、研究発表を行うだけでなく、
学会参加登録者以外の方々にも宇宙を身近に感じていただけるよう、
国際宇宙展示会をはじめとした様々な催しが行われています。


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▲展示会場では、温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)の実物大モデルが
  出迎えてくれます。(写真右)


6月1日(日)から始まった国際宇宙展示会、今日(2日)からは、
市内の小中学生がたくさん来てくれています。


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▲未来の長期宇宙滞在での栄養源として研究されている「蚕」とご対面


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▲折りしも宇宙ではSTS-124ミッションが進行中。NASA TVも放送中です。
  今、初めての宇宙飛行をしている星出宇宙飛行士は、みんなと同じ、小学生の頃の夢を
  実現させたんだよ。


JAXAブースの隣のステージでは、科学実験教室も行われています。

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▲「真空の世界」を楽しい実験を交えて解説

そして、宇宙教育センターのブース。

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▲「とびだすだいち」に興味津々。
  幼稚園の先生や、出前授業でJAXA職員が伺う中学校の先生など、
  新たな出会いもありました。 

この第26回 ISTS国際宇宙展示会は、6月8日(日)まで、アクトシティ浜松の
展示イベントホールで開催中です。入場料は、もちろん無料。

7日・8日には、「君の手で宇宙をつかめ!」と題した
ISTS「教育・アウトリーチセッション」の企画が行われます。

たくさんの方々のご来場、お待ちしています。

<関連リンク>

 ★第26回 宇宙技術および科学の国際シンポジウム
 ★国際宇宙展示会
 ★教育・アウトリーチセッション企画 「君の手で宇宙をつかめ!」 


---<おまけ>----

旅の楽しみと言えば、ご当地名物。
そして浜松と言えば、やっぱりこれですよね!

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  ▲蒲焼ではなく、白焼をいただいてみました。

ちょっと奮発しちゃいましたが、終日展示ブースで立ち仕事をした疲れも飛ぶおいしさでした♪

2008年02月01日

日本代表先生チーム奮闘記
宇宙を教育に利用するためのワークショップ
現地レポ②

日本はすでに2月1日の夜を迎えていると思いますが、
ここヒューストンは、これから2月1日の朝がやってくるところです。

さて、今回はヒューストン2日目(1月31日)の模様をお届けします。

朝9時半。宿泊先を出た一行を襲ったのは、土砂降りどころではない、
まさに「豪雨」でした。

もう〜せっかくヒューストンまで来たのに、なんでこんな雨になっちゃうのー、
しかも雷までゴロゴロいってるし。。。

それでも仕方なく車を走らせていたのですが、雨は弱まるどころか、
いよいよ激しさを増すばかり。
そのうち、車の両側に激しい水しぶき(水柱といってもいいくらい)が
できるほどに。
まるで水陸両用自動車か、どこかのテーマパークの乗り物みたいでした(^^;)

やっとの思いで会場のスペースセンター・ヒューストンに到着。
しばらく車の中で待機していると、ようやく小降りになり、
昼前からは見事な青空が広がりました。
(いや〜よかったよかった)

この日は、まずワークショップの受付からスタートです。

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 ▲受付風景(左)  受付を済ませると、こんなにたくさんの資料がいきなりもらえます(右)

先生方の発表は翌日からですが、到着日は会場の下見だけで終わったので、
まずはどんな雰囲気なのかをつかんでいただくのも大事ですし、
様々な宇宙関連情報・展示に触れていただくこと、米国をはじめ
海外の教育関係者との交流を深めていただき、帰国後の教育活動に
活かしてもらうのもSEECの大事なミッション。

ということで、スペースセンター・ヒューストンを満喫しましょう!

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▲一歩中に足を踏み入れると、こんな光景が待ってます。

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▲「ニホンノセンセイガタ、ヨウコソヒューストンヘ。コンニチハ、ロボノートデス。」
  (って、しゃべったりはしませんが・・・)
  ロボノート(Robonaut)は、危険が伴う船外活動を宇宙飛行士に代わって行うために
  研究が進められています。

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▲すっかり意気投合して、今や3姉妹状態になっている女性陣。いったい何を始めたのかな?
  ヒントは右の写真。ホントは全部お見せしたいのですが、きっとまずは各学校の子どもたちに
  思い出話と一緒に一番に見せてあげたいと思うので、ココまでということで。

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▲「元村先生、何をされてるんですか?」と声をかけると、
  「絵葉書を生徒に送ろうと思って。」とハニカミながら教えてくださいました。優しいですね。
  スペースセンター・ヒューストンの消印が押されたハガキが、海を越えて長崎に届きます。

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▲「日本から?」と話しかけてきたのは、ミズーリの高校の先生。
  福岡にいたことがあるのだそうです。先生方、しっかり名刺交換されてました。
  これからも情報交換できるといいですね。

午後からは、隣のNASAジョンソン宇宙センターの敷地内に展示してある、
サターンロケットを見学しました。

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▲アポロ計画で人類を月に送ったロケット。その大きさにただただ圧倒されます。

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▲第1段の巨大なエンジンたち。 人の大きさと比べると、あらためて驚かされます。

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夜には、ウェルカムレセプションが開催されました。
先生方は、物怖じすることなく、相席になった方々と積極的に交流をされてました。

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▲すっかり打ち解けて、仲良くなってますね♪

初日の写真と比べると、緊張感が和らいで、楽しんでいる様子が見てとれますよね。
この調子でリラックスして、みんなで力を合わせてセッション発表乗り切っていきましょう!

---本日のおまけ---

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▲見事な青空。テキサスは空もでっかいなー、と思っていると、
  こちらをじ〜っと見るウシさんが。
  ・・・テキサスは、牛も大きかったデス。

2008年01月31日

日本代表先生チーム奮闘記
宇宙を教育に利用するためのワークショップ
現地レポ①

日本時間1月30日午後3:00。
成田空港 第一ターミナル 北ウィング4階。

愛媛、長崎、東京の利島、東大阪、そして広島からと、
日本各地から5人の先生方が集結しました。

目指すは一路アメリカへ!

追い風に乗って予定よりも1時間も早く到着したその地は、
テキサス州のヒューストン。

最近の話題だと、メジャーリーガー松井稼頭夫選手が
移籍したヒューストン・アストロズの本拠地でもあり、

米国航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センター
ある場所としても知られる場所です。

(余談ですが、松井選手は先日ジョンソン宇宙センターで
 日本人宇宙飛行士たちとご対面。
 そのときの様子は、野口宇宙飛行士が自らブログで
 レポートされていますので、こちらもご覧ください。)

先生方がやってきた目的、それは
NASAジョンソン宇宙センターの公式ビジターセンターである
スペースセンター・ヒューストンを会場に開催される
宇宙を教育に利用するためのワークショップ
(Space Exploration Educators Conference:SEEC)」に
参加するためです。
しかも、そのうち3人の先生は、セッションでの発表も行います!!
(もちろん英語で、ですよ〜)

ということで、前置きが少々長くなってしまいましたが、
SEEC派遣として選ばれた日本代表チームの先生方の奮闘ぶりを
採りたて(撮りたてかな?)新鮮の現地レポとしてお届けします。

現地時間1月30日に到着した一行は、まず空港から1時間ほど
かけて会場のあるクリアレイク地区へと移動しました。

そして宿泊先でチェックイン後、ほとんど休む間もなく、
スペースセンター・ヒューストンへと会場下見に出かけました。

SEECでは、全米各地から集まった先生方により、100以上もの
セッションが発表されるので、スペースセンター・ヒューストンの中には
あちこち発表用の会場が設けられています。

今回、日本代表チームの発表会場として事務局が用意してくれたのは、
なんと1週間前に出来上がった(らしい)という、仮設の教室のひとつ。
過去2回の発表場所とは変更になりました。

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▲あっ、あそこだ〜!  出来立てほやほや、木の香りもまだ残る教室です。


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▲広さや機材、設備などを確認中。


会場が変更になった理由ですが、毎年日本の先生方の発表は
SEECでも評価が高く、参加希望者が多いのだそう。
過去2回の発表会場では少々手狭だったので、今年は広めの場所を
用意してくれたのだそうです。
決して外に追い出されたわけではありません・・・(^^;)

会場変更に伴い、セッションの定員も増やしたということが
実は出発直前に判明し、慌てて資料や配布物を増やしたという
うれしいハプニングもありました。

日本からやってきた先生方を温かく迎えてくれる現地の方々、
そしてこのうれしい報せをもたらしたのは、何より過去2回の
開催で発表いただいた先生方の努力の賜物。
ありがとうございます!!

会場下見の後は、JAXAのヒューストン駐在員事務所に移動し、
事前に送っておいた配布物のセットや実演に使う実験材料の準備、
発表の進め方についての確認作業などを行いました。

作業の合間には、若田宇宙飛行士をはじめ、野口宇宙飛行士・
古川宇宙飛行士・星出宇宙飛行士・山崎宇宙飛行士が、
先生方の激励に顔をのぞかせてくれる場面も。

訓練であちこち飛び回っている宇宙飛行士たちに
1日でこんなに会えるとは!
先生方のテンションがめちゃめちゃ↑↑↑となったのは
言うまでもありません(^^)

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▲発表の先生はもちろん、参加のみの先生方も一緒になっての準備作業。


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▲物品関連の準備が一段落したところで、プレゼン内容の再確認が行われました。

さあ、SEECはいよいよ明日1月31日から始まります!
そして日本代表チームのセッション発表は、2月1日と2日の2回です。
みなさん、ぜひ応援してくださいね!

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▲ガンバレ、ニッポン代表チーム!!(会場のスペースセンター・ヒューストン前で)


---おまけ---

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夕食後、日用品を買出しに行った際に発見。
大きさといい色使いといい、いかにもアメリカです。

2007年11月07日

しーおーつー。


 
 
こんにちはー、宇宙教育センターの中村です。
 
最近、宇宙教育センターの支援する授業などでも、環境教育的カテゴリーが増えています。僕も昨年度は種子島宇宙センターの近くにある中平(ちゅうへい)小学校で環境教育の授業サポートをしました。
そのときのようすは、
「宇宙教育センターと連携中の5年生は、地球環境について中間発表」
(教育現場連携プログラムレポート)
「種子島 中平小 学習発表会での驚き」
(センターBlog)
「内之浦小・岸良小・中平小の3つの小学校が合同交流会を行いました」
(センターBlog)
に載ってますんで、見てみてください。
 
一方、こども宇宙ニュースで関連した記事を載せていますが、最近の研究結果で北極の氷が観測を始めて過去最小となっていることがわかってきました。世間でも環境に対する意識は確実に高まっています。
どうしても、地球温暖化との関連を考えてしまうのですが、そんな地球温暖化の大きな原因のひとつに、人類が生活の中で出す二酸化炭素(CO2:シーオーツー)があるといわれています。
呼吸で出す息のほかにも、発電や乗り物の運転、などで二酸化炭素がでるのはなんとなくわかりますが、たとえば紙1枚つくるのにも二酸化炭素が出ます。
製紙工場の機械が動くと、電気や石油を使うからです。このほかの人間の活動にもほとんど二酸化炭素がでます。
それを個人レベルで少なくするためには、とにかく“節約”が第一です。
僕もそのことを知ってから、今まで以上に二酸化炭素の観点でも、節約に心がけています。
あ、吸ったり吐いたりする息まで節約する必要はありませんよ、念のため。(笑)

国レベルでは、日本をはじめ多くの国が、現在排出規制などを設けて、この二酸化炭素を少しでも排出削減しようと努力しています。ゴミ問題は、眼に見えるゴミが溢れるので、わかりやすいですが、二酸化炭素は目に見えません。各国で排出削減、といっても空気や空に国境はありません。どれだけ減ってきているのかは、北極の氷のように地球全体を見る視点も重要です。
 
そこでJAXAが何か役に立てないか、来夏打上げ予定のGOSAT(ゴーサット:温室効果ガス観測技術衛星)はこうして誕生しました。
宇宙から地球の眼に見えない二酸化炭素を測る。ちょっと不思議ですが、そんなことに今JAXAは挑戦しようとしています。
 
その地球環境とGOSATの関係について詳しく知ることができるシンポジウムを12月に開催します。
例年来場者約15万人を数える「エコプロダクツ2007」との同時開催で東京ビッグサイトでの開催です。
詳しい情報や、参加申し込みは以下のリンクから可能です。宇宙視点から地球環境を考えるとてもいい機会です。
 
是非見に行ってみてください。
 
 
<関連リンク>
GOSATシンポジウム(エコプロダクツ2007同時開催)

2007年10月11日

11月10日 「JAXAタウンミーティング in いわき」に
的川先生が登壇します

JAXAでは、日本の宇宙航空開発について、理事長はじめJAXAの役職員が、
市民の皆さまと直接お話をしながらご意見を交換する、「タウンミーティング」を
全国各地で開催しています。


第19回にあたる「JAXAタウンミーティング in いわき」(11月10日開催)では、
JAXA立川理事長に加え、宇宙教育センター長の的川先生が登壇し、
「宇宙が子どもの心に火をつける」と題し、宇宙と子ども・教育に関しての
話題を提供させていただきます。


日時・会場・プログラムなどは以下のとおりです。

日時: 平成19年11月10日(土)13:30〜16:00
会場: いわき産業創造館(「ラトブ」(いわき駅前再開発ビル)6階)
    (いわき市平字田町120番地)
対象: 高校生以上(定員200名)/事前申込制
参加費: 無料


<プログラム>(予定) :

13:30 開演・開催挨拶
13:40 JAXAの概要説明
13:50 第一部 話題提供者 立川理事長
    ・「日本の宇宙開発」
       日本の宇宙開発の歴史
       宇宙利用の拡大
       宇宙科学の推進 等
    討議

14:40 第二部 話題提供者 的川宇宙教育センター長
    ・「宇宙がこどもの心に火をつける」
       子どもが宇宙に惹かれるわけ
       宇宙素材に潜む魅力とJAXAの取り組み
       家庭と学校と地域での宇宙教育のすすめ
    討議


16:00 閉会

参加者の皆さま一人一人のご意見が、タウンミーティングを
作り上げていく大事な要素となります。
また、今回は、宇宙と教育が話題として投げかけられますので、
宇宙教育センターの活動に対するご意見やご感想・今後への期待など、
お聞かせいただければと思います。

たくさんの方々のご参加をお待ちしています。


<参加申込方法>

  申込先: いわき市行政経営部行政経営課
  住所 〒970-8686 
     福島県いわき市平字梅本21番地
     いわき市行政経営部行政経営課宛
     TEL:0246-22-7410
     FAX:0246-24-4300
     e-mail gyoseikeiei@city.iwaki.fukushima.jp
  申込方法: 住所・氏名・電話番号を明記の上、上記の宛て先まで電話、
          はがき、FAX、又はEメールにてお申込みください
  申込期限: 11月2日(金)必着
  *応募者多数の場合は、抽選とさせていただきます。

<関連リンク>

  ★「JAXAタウンミーティング in いわき」の開催について(プレスリリース)
  ★いわき産業創造館
  ★JAXAタウンミーティングホームページ  


2007年10月07日

地上局のリレー

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 ▲スペースシャトルから見た日の出 (C)NASA/JAXA


おはようございます、岸です。
ただ今、朝の5時30分、
相模原は静かに夜が明けようとしています。
昨日の夜から「かぐや」追跡管制隊の夜勤中、
作業が一段落したところで記事を書いてます。


追跡管制隊の作業室には「かぐや」の運用に関する
やりとり(音声)が入るのですが、その中に時折
英語での会話が交じる時があります。


これって、世界各地の地上局担当者
(「かぐや」との間で様々なデータをやりとりする
アンテナがあるところです)とのやりとりなんですね。


日本人担当者が話している英語は、比較的聞き取りやすいものの、
海外の方々の話す英語は早い&クセがあるので、
「△%◎※・・・えーっ何て言ってんの???」と思うことが多いです。
唯一聞き取れたのが最後の
「Copy that」(ちゃんと聞こえてるよ、了解)
だけだったりすることも(^^;)
あ、ちゃんと担当者の方は理解してますからご安心を。


朝だから、というわけでもないのですが、
谷川俊太郎さんの詩 『 朝のリレー 』 を思い出しました。


「カムチャッカの若者が キリンの夢を見てるとき
  メキシコの娘は 朝もやの中で バスを待っている
         ・・・(中略)
  この地球は いつも何処かで 朝が始まっている」


清々しいフレーズで始まる『朝のリレー』、
確か某コーヒーのCMにも使われていたので、
ご存知の方も多いと思いますが、私も大好きな詩です。


「僕らは朝をリレーするのだ
   経度から 経度へと
 そうして いわば 交替で 地球を守る」


地球は自転しているし、「かぐや」も位置を変えていっているので、
常に日本の地上局と交信することは到底無理。
世界各国の地上局が手を取り合って
「かぐや」の運用を支えてくれています。


アメリカのゴールドストーン局、オーストラリアのキャンベラ局、
スペインのマドリッド局、そして日本の臼田局などなど・・・、
世界地図の上を順に追うように、運用アンテナが切り替わっていきます。


「僕らは地上局をリレーするのだ
  経度から 経度へと
 そうして いわば 交替で 「かぐや」を見守る」

といったところでしょうか(^^)

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先日、中村さんが紹介してくれた「かぐや」搭載の
ハイビジョンカメラがとらえた地球画像を見ても、
南北アメリカ西海岸地域は、もうすでに明るい日差しの中に
包まれているのに、日本はまだ夜中なんだなー、と実感できますよね。


あー確かに地球は動いてる(自転してる)んだなあって。


学校の先生方と教材研究の場などでお話を伺うと、
「時差がよく理解できない子がいる」
「日本が昼なら世界中全てが昼だと思っている子もいる」
と、ちょっと信じがたいようなことを聞くことがあります。


確かに1枚の地図の上に世界中の国々は描かれていますし、
インターネットや衛星中継など、高度な技術の発達で
時差なんて感じなくなってしまうのかもしれませんね。


「かぐや」から届けられた地球画像というプレゼント、
普段とは違う視点で地球を見つめるいい機会だと思います。
光の直進性、時差、環境問題、国際協力・・・
きっと色んな科目の色んな切り口で使えると思いますので、
ぜひ学校現場でもご活用ください。


今も、世界のどこかで、大きなアンテナが
「かぐや」の電波をしっかりと受け止めていてくれる、
なんだかそれだけで妙にうれしく、心強く思ってしまう朝なのでした。
みなさんは、どんな朝を迎えていますか?


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 ▲「かぐや」の運用を支える大きなアンテナたち
  (左)アメリカのゴールドストーン局(NASA JPL)  (右)日本の臼田局(JAXA)


<関連リンク>

 ★かぐや/H-IIA13号機 特設サイト
 ★かぐやプレスキット(16ページに追跡ネットワークの配置図が掲載されています)
 ★かぐや搭載のハイビジョンカメラが撮影した地球
 ★NASA JPL深宇宙ネットワーク(DSN:Deep Space Network) ※英語
 ★大きな地上局アンテナ建設の様子(NASA JPL DSNのページより) ※英語

2007年10月03日

この一枚に何を想うか

 こんばんはー、中村です。
 
先日岸さんもブログで書き込んでいるように、宇宙教育センターからも室長、岸さん、僕の3名が、通常業務に加えて「かぐや」の追跡管制業務に携わってます。
 
衛星は休み知らずで月を目指してますから、人も休み無しで24時間体制で交代しながら衛星を運用しています。
なので、夜勤なんかも多く、夜中や明け方は疲労も若干溜まってくるわけですが、先日は未明にその疲れも吹っ飛びました。
 

 
ちょうど僕が当番に入っている時に、この画像が11万キロ上空から送られてきました。
見た瞬間は、「ウワッ、きれ〜ぃ」と宝石を見る眼で、純粋に感動していたんですが、「ハリウッドのCGみたい」とも思いました。あまりに非現実的な美しさがそう思わせるんだと思います。
でも、そんな現実離れした美しさの地球の中では、現実的な生き物のいとなみが、人々の歴史が、今日この瞬間も刻まれてます。
 
そして、「かぐや」に自分が乗って、肉眼でこの風景を見たことも想像してみました。本当に闇の漆黒に浮かぶ直径13,000kmの青い球体って、想像しているあたまの脳ミソをハミでそうになるほどスケールが大きくて、エキサイティングです。
 
そんな風に思うと、この1枚の映像が伝えていることの意味を考えさせられました。
 
皆さんは何を想ったでしょうか。
 
 
 
プレスリリース:月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)動画撮影成功について

2007年09月15日

そして「かぐや」は月への旅路へ

kaguya.jpg
 ▲月周回衛星「かぐや」 観測イメージ(画像提供:JAXA)


WEB担当の中村さんからも案内もありましたが、
みなさん、インターネットのライブ中継、あるいはテレビのニュースなどで
種子島からのロケット打上げ、ご覧いただけましたでしょうか?
(見逃しちゃった!という方は、コチラからどうぞ)


今回は1秒の遅れも許されないという、とても厳しい条件設定の中、
H-IIAロケット13号機は、見事にその大役を果たしてくれました。
打上げ管制隊のみなさん、関係者のみなさん、本当におつかれさまでした!
(そして、インターネット実況配信を担当した若サマ、これまた大役、おつかれさま!)


さて、ロケットの打上げと追尾を担当する「打上げ管制隊」が
衛星分離を確認すると、そこから先は「追跡管制隊」に仕事が
バトンタッチされ、いよいよ衛星が与えられた役割を果たすための
様々な作業が行われます。


ロケットの打上げ作業と同じく、人工衛星の追跡管制・運用
(特に衛星運用の初期段階)においては、プロジェクトだけでは
対応できないので、組織を横断する形で隊員が集められます。


ということで、今回の「かぐや」では、宇宙教育センターから3人
(そのうち2人は中村さんと私です)が、宇宙教育センターのスタッフという
肩書きに加え、「かぐや」の追跡管制隊の隊員という肩書きが加わり、
「かぐや」が月の周りに到着し、観測開始に向けて一段落するまでの間、
後方支援の仕事を手伝うことになりました。


人工衛星って、昼間働いて夜眠る、なーんてことはしてくれません。
24時間動いています。
ということは、衛星の状態をモニタしたり、コマンド(指令)を送る人たちも
当然24時間体制。
交代で勤務時間をシフトさせながら、ずーっと「かぐや」を見守っています。


かくいう私も今日は追跡管制隊としての勤務日。
ようやく本日の仕事もあがり、こうしてブログを書いています。
ちなみに今の時刻は、真夜中の1時半過ぎ、
もうすぐ丑三つ時になろうかという時間なので、さすがに眠いです(^^;)


衛星を開発した人も、運用に携わる人も、
宇宙に旅立った「かぐや」とは、もう面と向かって会話をすることも、
直接触れて体調を確かめることもできません。
地道に「かぐや」との通信を行って、今、どんな状況にあるのか、
次のステップに進むための最適なタイミングはいつなのか、といったことを
ひとつひとつ確かめながら、前に進んでいます。


すでに、報道発表文でもお知らせしているのですが、
「かぐや」は太陽電池パドルハイゲインアンテナを無事に展開し、
月へ向かうための準備を着々と進めています。


大きな期待に応えるべく、月への旅路を歩み始めた「かぐや」、
そしてその「かぐや」を支えるたくさんのスタッフのこと、
まだまだ長い道のりです。引き続き、応援のほどよろしくお願いします!

★ かぐや/H−IIAロケット13号機特設サイトにて応援メッセージ募集中!


070915.JPG
 ▲追跡管制隊のジャケットに付けられた「かぐや」のミッションパッチ

2007年01月14日

ディスカバリーチャンネル
「奇跡の建造」に今度は
種子島宇宙センターが登場

TNSC.jpg
<種子島宇宙センター  写真提供:JAXA>


ここのところ続いていますが、
またまた番組放送のご案内です。


日本最大のロケット発射場、種子島宇宙センター。
ここからH−IIAロケットは宇宙へと旅立ちます。


打上げに必要なもの。
それはロケットだけではありません。


それを支える数多くの設備と、そこに関わる人たち、
それぞれが持ち場の仕事をきちんとこなし、連携をとってこそ、
はじめて打上げという大仕事が成り立ちます。


様々な側面から種子島宇宙センターを見つめた番組が
ディスカバリーチャンネルで放送されます。
ぜひご覧ください。


★-------------------------------------------------------★
 
 <シリーズ:奇跡の建造>  種子島宇宙センターの挑戦
  
   ◆放送日・時間帯
   
     1月14日 (日) 14:00〜15:00
     1月17日 (水) 17:00〜18:00
     1月19日 (金) 09:00〜10:00

★-------------------------------------------------------★


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<大型ロケット組立棟から射点へと移動したH-IIA11号機。 写真提供:JAXA>


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<発射管制棟の様子。 通称「ブロックハウス」と呼ばれています。
  射点からわずか500mしか離れていない地下で、リフトオフの瞬間まで
ロケットと設備を見守っています。   写真提供:JAXA>


<関連リンク>

   ★ 番組の詳細はこちら
   ★ 番組の視聴方法はこちら
   ★ Visit JAXA 種子島宇宙センター
   ★ 種子島宇宙センター 施設見学ツアー

2007年01月03日

現代の巨大建造物
ディスカバリーチャンネルに
国際宇宙ステーションが登場

ISS-STS116.jpg
      (スペースシャトルSTS-116ミッション後の国際宇宙ステーションの様子)
      (写真提供:NASA)


番組放送のご案内です。

アメリカ・ロシア・ヨーロッパ各国、そして日本など世界15の国々によって
宇宙空間に建設されている国際宇宙ステーション。

この巨大プロジェクトを取り上げた番組が「ディスカバリーチャンネル」にて
1月3日・4日に放送されます。

ぜひご覧ください。
(お知らせが遅くなってごめんなさい!)


★-------------------------------------------------------★
  <シリーズ:現代の巨大建造物>  巨大建造:宇宙ステーション
  
   ★放送日・時間帯
     1月3日 (水) 12:00〜13:00
     1月4日 (木) 00:00〜01:00
★-------------------------------------------------------★

<関連リンク>

   ★ 番組の詳細はこちら
   ★ 番組の視聴方法はこちら
   ★ 国際宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター

2006年12月28日

祝!特大アンテナ展開成功!!

12月18日に打ち上げられた「きく8号」(ETS−VIII)、
まるでダンボの耳のような大きな大きなアンテナを
2つ(受信用と送信用)持っているのですが、
宇宙で見事に開きました!


衛星に搭載されたカメラも、展開の様子をしっかりととらえています。

E-8%20left.jpg  E-8%20right.jpg

                                      (画像提供:JAXA)


天候不順で2日延期したものの、18日の打ち上げも
ほんとに素晴らしかったです。

優駿ディープインパクトが周囲の期待やプレッシャーなど物ともせず、
いともあっさりとターフを一番に駆け抜けていったように、
11号機もまた「それじゃ、行ってくるぜ!」といわんばかりに、
冬の空を翔け上がっていきました。
(ちなみに私、乗馬も好きだし、ディープもかわいくて好きですが、
 賭け事はしませんよ。念のため。)


liftoff.JPG   H-IIA_F11.JPG
 ▲この目でしっかり見ておきたい!でもカメラにも収めておきたい!と思いながら撮った写真。
   少々ぼやけているのは、素人ゆえのご愛嬌、ということで。


H-IIAロケットの場合、打ち上げ時には安全確保のため
射点から半径3km以上離れなければなりません。


そうすると、リフトオフの瞬間、炎は見えてもすぐには音が聞こえないんです。
少し経ってから、空気を切り裂き、地球の重力に逆らって力強く上昇する
轟音が聞こえてきて、「音って空気を伝わってくるものなんだなぁ」と
今更ながら実感するのです。


あの空気感や迫力、何とか言葉にして伝えられたらと思うのですが、
すみません、なかなかよい表現が見つかりません。
機会があれば、現地でぜひ実際に見て、感じてください!


ロケットの仕事は、いわば宅配便やさん。
「ここに届けてね」という場所まで人工衛星や探査機を運びます。
H−IIAロケット11号機も、きっちりと自分の仕事を果たしました。


でも、ロケットは静止軌道(赤道上空36,000kmの円軌道)までは
運ぶことができません。「トランスファー軌道」と呼ばれる楕円の軌道に
投入された後は、「きく8号」が衛星に取り付けられているアポジエンジンを
噴射しながら自力で辿り着くしかないのです。


そして、「きく8号」もまた、関係者の期待にしっかりと応え、
数度の軌道修正をクリアし、静止軌道の一歩手前の「ドリフト軌道」まで
到着、そこで大きなアンテナを開いたのです。


これで「クリティカルフェーズ」と言われる期間も終わりです。
よく例えで使われるのが「保育器に入っていた未熟児が無事に保育器から
出てきたようなもの」という表現。
「きく8号」も、衛星としての一歩をようやく踏み出したばかりです。


人間と違って、衛星は朝起きて昼間仕事して夜休む、なーんて
都合のいいことはなく、24時間動いてますから、運用に関わる人たちも
交代でずっと見守り続けます。


宇宙教育センターに配属となる前、私は種子島宇宙センターにいました。
その前は筑波宇宙センター。(事務系なのになぜか地方巡業が多い・・・)


それぞれの場所で、ロケットの打ち上げや人工衛星の開発・試験・
運用に携わる人たちと関わり、たくさん助けてもらった私にとって、
ロケットの打ち上げと衛星の運用、それぞれが順調なことは
本当にうれしい限りです。


3,2,1,リフトオフ!の瞬間までロケットを担当する発射管制、
リフトオフ後、ロケットの飛行状況をモニタする追尾作業、
そしてロケットからの分離後、衛星の状況を把握し、必要なコマンドを
送る追跡管制・・・

さらに、打ち上げや衛星の運用を、影で支える数多くの縁の下の力持ちたち。


たくさんの人を経て、「きく8号」は今まさに宇宙に誕生したばかり。
今後の活躍に期待し、さらなる応援をどうぞよろしくお願いします!

                                (宇宙教育センター きし)

F11_sky.JPG
  まるで龍の尾のような煙を残し、ロケットは冬の空へと昇っていきました。
  この空の上で、「きく8号」が今日もがんばっているはずです。

<関連リンク>

  ★ 特設サイト 「きく8号/H−IIAロケット11号機打ち上げへ!」
     (アンテナ展開の様子は、ぜひ動画でご覧ください!)
  ★ 「きく8号」は、こんな衛星です(宇宙利用推進本部 Satellite Navigator)
  ★ H-IIAロケット11号機(204型)は、こんなロケットです(宇宙基幹システム本部)
  ★ 人工衛星の一生と、そこに関わる人々の物語です
  ★ H−IIAロケット11号機の画像はコチラ
  ★ 「きく8号」の画像はコチラ

2006年12月17日

仕切り直しで、明日宇宙へ!

既にご存知の方も多いと思いますが、
「きく8号」を搭載したH−ⅡAロケット11号機の
打上げが昨日延期されました。


ロケットの打上げには、お天気の要素は非常に重要で、
ロケットや衛星自体に問題がなくても、ある定められた天候条件を
クリアできなければ、打上げは見合わせます。


特にロケットが苦手なのが「雷」。
なにせ自分の体重の90%以上が燃料ですから。


ということで、組立棟から射点へと移動させるとき、
ロケットに液体燃料を充填する前、など、要所要所で
天候判断をしてから、次の作業に移っていきます。


種子島宇宙センターには、専任の気象予報士さんがいて、
気象庁発表の気象情報に加え、宇宙センター周辺の天候について
ピンポイントで調査し、気象予報を行っています。
まさに縁の下の力持ち!
いろんな人たちが、ロケットの打上げに関わり、支えているんです。


ロケットの打上げも、導入教材として使えますよ。
宇宙教育センターのホームページで紹介していますので、
ぜひこの機会に活用してみてください。
子どもたちの反応や感想なども、お聞かせいただけるとうれしいです。

  ★教材活用例 「H−ⅡAロケットの打ち上げ」    


今、ロケットは組立棟の中で、しばし待機中。
日付が変わった明日18日の午前2時半頃から
約30分かけて再び射点へと移動する予定です。
ライブカメラでは、ライトアップされたロケットの姿を
見ることができると思いますよ。


さて気になるお天気ですが、明日の種子島は
強風もおさまり、晴れてくるそうです。
雷の心配も今のところないとのこと。
青空を力強く突き進むロケットが見られそうですね。


明日の打上げ、ロケットと同じくらい力強い応援を
ぜひお願いします!

F11fromTakesaki.jpg
          昨日(16日)、総合指令棟での夜勤を終え、プレスセンターのある竹崎展望台から
          撮影した朝9時頃のH-IIAロケット11号機。この後9時半から組立棟に戻りました。


<関連リンク>

  ★きく8号/H−ⅡA11号機特設サイト
  ★H−IIAロケット11号機打上げに関する主要制約条件
  ★種子島宇宙センターの気象情報
  ★種子島ライブカメラ
  ★TEPCOひかり荘 casTY宇宙ページ
  ★宇宙教育センターホームページ 「教材を探す」