おいしい宇宙を召し上がれ♪ 宇宙教育センタースタッフブログへようこそ!
未来を担う子どもたちのため、全国各地を日々飛び回る宇宙教育センターの活動風景や雑感をお届けします。 おいしい宇宙って


2008年11月23日

スペースアカデミー2008活動紹介 〜その3〜(合宿)

こんにちは。菊池です。

3連休真っ只中ですが、
皆さんはどのように楽しまれていますか?

私は、人生で初めて駅伝マラソンとやらに
挑戦する予定です。
あまり最近運動できていないので来週は筋肉痛必須です。

さて、スペースアカデミーについて、
今回は第3弾としてご紹介します。
(少し間があいてしまいすいませんでした)

11/1〜2にロボットチームの合宿が
川崎青少年の家で行われ、私も2日目に行ってきました。
小学生から高校生、大人のリーダーの方まで約20名が
参加していました。

今回の合宿プログラムは、
 
 <1日目>
   電子回路の製作(基盤製作/回路製作)
 
 <2日目>
   スペースアカデミーワークショップとして、
   審査会の反省会/ラビット手法入門及び実践
   まとめ

というもの。

私は、今回初めて、
ラビット手法の実践の様子を見ることができました。

まず、そもそもラビット手法って・・・うさぎがピョンピョン跳ねるような???
と私も最初はなんのことかさっぱりでした。

プロジェクトを決定したり、そのプロジェクトを実践する際などに
なるべくみんなが意見を出し合い、
それを目指すべき一つの方向性に持っていくのに
主にラビット手法は有効と考えられます。

今回のケースでは、
現在のロボットチームの活動の趣旨でもある
「子どもたちにホバークラフトの楽しみを教えること」
を達成するために、

 1.何をやるか、やりたいか
 2.それらは何のためにやるか
 3.何から優先してやるか

を順々に整理していきました。

1.では、どんなホバークラフトを今後作りたいか、
この先どのように活動をしていきたいかなどについて
自由に意見を出していきます。

その時、挙手制ではなかなか出てこないので、
それぞれポストフィットに書いていって、
それをホワイトボードにどんどん貼っていくのです。
1つのポストフィットにかけるのは1つまで。
「外見をかっこよく」「機能美」「水面でも動かせる」「安く」・・・

NEC_0178.JPG NEC_0179.JPG
▲(左)ホワイトボードへペタペタ /(右)今回最初に出された全部


一通りたくさん出てきたところで、出た意見をグループ分け。
因果関係があるグループ同士はそれを繋げることで
系統図を作成していきます。


NEC_0180.JPG NEC_0182.JPG
▲(左)みんな集中してます /(右)系統図が完成してきました


2.からは少し難しくなります。
系統図の中で線に繋いだもの同士が、
「手段」と「目的」の関係にあるかを一つずつ
確認していきます。
そうすると、そもそもの趣旨を実現するにあたり、
あまり必要でないことが何かわかってきたり、
逆に最初は出てこなかったけど追加すべき要素が
見えてくるのです。


上記の議論をしていく中で全員で共有できる、
趣旨の更に上位に位置する
「たいせつにすべき目標」が新たに設定されます。

3.最後は目標を達成するにあたり優先すべきものを選び出し、
最後は一枚の模造紙に、活動期間等も加えた「デザイン表」というものに
まとめました。


NEC_0184.JPG NEC_0187.JPG
▲(左)先ほどの写真との違いわかりますか?上にたいせつにすべき目標が設定されています。
  (右)模造紙へデザイン表を作成中


時間がちょっと少なかったようで
最後はドタバタになってしまい一部次回までに検討すべき
課題が残ってしまいました。

しかし、完成したデザイン表を見て振り返ると、
限られた時間の中で、小学校から高校生までが
それぞれ自分のやりたいことを主張した上で
結論・成果が出せたと考えるとラビット手法は
色々な場面で使えそうだなと実感しました。

今回参加した子どものうち、中学生1名と高校生1名の2名以外は
ラビット手法は初めての体験だったようですが、
前夜(1日目)は小学生も夜遅くまで電子回路制作に取り組んでいたにも
関わらず、子どもたちが生き生きと取り組んでいる姿が印象的でした。

この手法は子どもたちが自ら活動したり、意見を言ったりするために
指導者がそれを促すこと「ファシリテーション」のために有効なものです。
今回もラビット手法経験者の中学生がファシリテーター(ファシリテーションをやる人)
としてまとめてくれました。

おそらく、このラビット手法は文章だけでは伝わらない部分もありますし、
勉強中の私が記載したことでわかりにくい部分も多々あったかと思いますので、
全国の宇宙教育の現場にもこういった有効な方法が伝わるよう
マニュアルの整備など工夫していければと思います。

最後に、ロボットチームの皆さん、合宿お疲れさまでした。
これからも期待しています!

菊池@九州出身のため(?)冬は苦手です。


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▲(左)成果発表の様子 /(右)今回使用したテキストたち

2008年11月12日

スペースアカデミー2008活動紹介 〜その2〜(審査会)

こんにちは。菊池です。

昨日、山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトル搭乗
決まりましたね。
日本人宇宙飛行士として7人目、
日本人初のママ飛行士としてがんばってほしいものです。

知っている人もいるかもしれませんが、
日本人宇宙飛行士は皆さんJAXAの職員です。
というよりも、宇宙飛行士に選抜されたら、
訓練やNASA等の海外機関との連携の必要性から
JAXA職員となっていたただくんですよね。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、
タイトルどおり、スペースアカデミーの活動紹介(その2)をします。

今年度は2つのチームが活動を行っており、
そのうちの1チーム、ロボットチームの活動プログラムについて
10/18(土)にJAXA相模原キャンパスにて
活動内容のプレゼンを行ってもらいました。

2004年から活動をはじめたロボットチームは、
昨年度末で第1期生は卒業し、
今年4月より新制ロボットチームとして活動をしています。
主に日本宇宙少年団の相模原分団、厚木分団、横浜分団の団員から
構成されており、新制チームでもこれまで作成してきた
ホバーロボットを更に進化させるべく活動を行っています。

今回の審査会では、スペースアカデミーに参加する
小学生から高校生までがチームの活動を分担して
発表してくれました。

審査はJAXAと日本宇宙少年団本部で行いました。
私も審査員の一人として発表を聞きましたが、
子どもたちの緊張感、真剣さが大変伝わってきました。

私の学生時代を振り返ると、
大人相手に自分たちがやっていることを
プレゼンする機会なんてなかったので
みんなをすごいと思いましたし、
このような環境があることに羨ましくも感じました。

ひとつのプロジェクトを作り上げるには、
 ・明確な目標を設定すること、
 ・そのスケジュール計画を立てること
 ・さらには進行管理をしっかりしていくこと

は大事な要素です。
これは、JAXAのロケットや人工衛星などのプロジェクトと
全く同じこと。

今回の審査会の講評では、
上記に関連するメッセージが審査員からありました。
ぜひ、今後さらに有意義な活動になっていくことを期待しています!

次回(その3)では、スペースアカデミーの中で
問題解決、目標設定等の手法として活用している
ラビット手法についてご紹介しまーす。

それでは!

菊池@最近、ガソリンが安くなってきましたね。(これは錯覚?)


(以下、審査会の様子です。)

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▲ (左)発表者たちからは緊張感・・・ (右)審査会の会場内の様子 

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▲(左)パワポによるプレゼン  (右)質疑応答その1

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▲(左)質疑応答その2  (右)質疑応答その3

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▲(左)審査員の面々 (右)小学生たちも発表し、質疑応答にも真剣に耳を傾けてます。

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▲(左)施設見学、宇宙農業って何??  (右)最後に、お披露目したばかりのM−V実機の前で


2008年11月10日

スペースアカデミー2008活動紹介 〜その1〜(これまでのおさらい)

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▲ いぶき(GOSAT)のCG図


こんにちは。菊池です。

ついにH-ⅡA15号機の打上げ日(1月21日水曜日)が発表されました!
いぶき(GOSAT)と相乗り衛星を載せて、
種子島宇宙センターから打ち上がります。
今年の日本の大型ロケット打ち上げはこの1機だけですので
大注目です!
特設WEBサイトもオープンしたようですので
見てくださいね。

さて、今回は2008年度のスペースアカデミーの活動について、
紹介します。

スペースアカデミーについては、
過去のブログでも何度か登場していますので
このブログをよく読んでいただいている方はご存知かもしれませんが
まず今回は少しだけおさらいしますね。

スペースアカデミー(space academy)とは、
文字をそのまま訳すと「宇宙の専門学校」で
小学生から高校生、そしてその指導者たちで成り立っており
2004年から始まっているプログラムです。

特徴としては、
 1.長期的なスパンで目標達成に向かって継続して活動すること
 2.単に技術的能力・宇宙への関心を高めるだけでなく、目標の設定と
  それを達成するための進行管理やチームワークの能力を高めること
 3.大人が子どもたちを指導し、その子どもたちがさらにその下の子ども
  たちを指導すること
などがあげられます。

子どもたちは、
自分たちの力でやることを決め、
自分たちの力であらゆる問題を乗り越え、
自分たちの力で成し遂げていく

のです。

2.については、
これまではプロジェクトマネージメントという
言葉でも紹介していますね。

プロジェクトマネージメントとは最近でこそよく耳にしますが、
JAXAでも社内研修の中にそれを学ぶプロマネ研修がありますし、
大変奥深いものです。

これを小学生から高校生までのチームでやるのですから
おもしろい反面、難しい要素もたくさん出てきます。

↓過去のスペースアカデミーの紹介ブログ↓

スペース・アカデミー@金沢
ロボットをつくった子どもたち
スペースアカデミー2007
スペースアカデミー(2006東京・神奈川)


さて、2008年はこのプログラムを2チームが実践しているので、
まずはそのうちの1チームであるロボットチームの活動を
紹介していきます。

その2に続く。