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「宇宙を旅したアサガオ・ミヤコグサを育てよう!」キャンペーンは終了しました。

JAXA "Seeds in Space T" 「第1回宇宙種子実験」にたくさんのご応募をいただき、有難うございました。
※現在、種子の配布は行っておりません。

JAXA "Seeds in Space T" キャンペーンについて

JAXAは、2008年3月、ISSの日本モジュール、“きぼう“の組立てフライト(1J/A)で実施された、「宇宙と生命を学ぶ教育ミッション」の一環として、植物(アサガオ、ミヤコグサおよびヒマワリ)の種子を打上げ、概ね9カ月間の軌道上保管の後、回収しました。

宇宙教育センターでは、2010年以降、青少年によるこれらの種子の播種・育成、生育過程の観察を希望する、小・中・高校を始めとする国内教育機関を公募し、同品種の地上対照群の種子と共に配布しました(ニュース/2009.12.25)。 特に、アサガオについては、2012年〜2018年の7年間に渡り、軌道上保管による変異などがあれば、それが観察される可能性の高い第2世代の収穫種子を初期段階の提供先から集め、これを配布しました。

植物の育成と観察という、日常的活動から、宇宙との繋がりを強く意識できる体験をもたらすことが期待される貴重な教育素材の配布活動として、多くの学校・教育機関の積極的な参加を頂くことができました。 この間、延べ300校以上の学校、また、3,000名以上の児童生徒の参加がありました。

キャンペーン概要

各群アサガオ試料等、即ち国際宇宙ステーションで9ヶ月近く滞在させた種子、理化学研究所加速器によって特別に強い放射線を照射した種子、地上にそのまま普通に置いておいた種子、3つのグループは2010年春以来日本各地の多くの参加校児童、生徒さん達の熱心な努力によって栽培、観察、収穫が行われました。今回2010年秋にそれら児童、生徒さん達が収穫された2代目アサガオ種子を改めてJAXAからご提供します。

この度参加される児童、生徒さんたちが、先生の元、2018年春から秋まで2世代目種子をアサガオ栽培の普通一般的な方法で栽培、観察されれば、突然変異体の出現を科学的に明らかにできます。
世界で一つだけとなるかもしれない植物を日本中の仲間たちと一緒に育ててみませんか!

参加方法

2018年は、宇宙フライト等の2代目アサガオの栽培につき、児童、生徒さんたちを2018年秋まで指導、監督頂ける学校の先生からの応募をお受けします。

宇宙ステーション(SS)教育的科学実験

JAXAは宇宙ステーションを利用した教育的科学実験の参加機会を広く提供しています。生徒さんたちが主役として参加する教育実験でありながら、科学的な価値、意味を持つものです。宇宙ステーションに搭載した植物種子や地上で強い放射線を当てた植物種子の遺伝的影響が探れます。

種子への宇宙環境影響

染色体が2倍体で、自家受粉の特徴を持つアサガオといった植物種中の遺伝的に均一な特徴を持つ集団(科学研究用純系品種)種子の遺伝子に傷害が起きた場合、それから第2世代まで栽培すれば姿かたちの変わったものの出現する可能性が出てきます。2回以上の栽培が遺伝子変異の判別、探索の道を開きます。(優性遺伝の法則)

サポート

植物の育種、放射線による育種、アサガオ及びミヤコグサの栽培、変異、植物と菌の共生について第一線でご活躍、ご研究されている日本が誇る世界的科学者の先生方から、教材の作成、質問に対する回答、生徒さんのデータに対するご指導等、最大級のご協力を仰ぎます。