当日の集合写真
宇宙科学探査交流棟にて
2022年10月23日、宇宙教育センター主催「JAXAアカデミー夏のホームワーク発表会」をJAXA相模原キャンパスにて行いました。8月5日~31日の期間、どなたでも参加可能な夏のホームワークとして2つの課題【軌道設計、スイングバイ】 【「リュウグウサンプル」を研究しよう!】を出題し、たくさんのご応募をいただきました。素敵な作品をご提出くださった皆様、誠にありがとうございました。
課題の出題者である宇宙科学研究所の尾崎直哉特任助教、臼井寛裕教授、そして地球外物質研究グループの皆さんと共に厳正なる審査を行い、各課題3つずつ計6つの作品を優秀作品として選出しました。優秀作品に選ばれた方の発表会の様子はオンラインでも配信しました。
※この発表会は交流イベントの開催として、クラウドファンディング活動でいただいた資金の一部を活用させていただきました。ご寄付いただいたことに感謝いたします。
インタビュー
本課題について企画から出題、審査まで携わった尾崎特任助教と臼井教授、北川宇宙教育センター長のインタビューは「あいさすGATE」で紹介しています。
尾崎直哉(宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系 特任助教)
宇宙ミッションデザイナー・博士(工学,東京大学,2018年)。
世界初の超小型深宇宙探査機PROCYON(プロキオン)の開発を中心に,多くの深宇宙探査ミッションに携わる。
ESA・NASA・JAXAの3機関にて修行を積んだ軌道設計のスペシャリスト。
臼井寛裕(宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 教授・地球外物質研究グループ長)
博士(学術、岡山大学, 2004年)。テネシー州立大学ポスドク研究員、NASAジョンソン宇宙センター研究員、東京工業大学で助教・特任准教授を務めたのち、現職。
専門は岩石学・地球化学・惑星探査学。最近は、火星の水の起源・歴史を研究している。MMX計画ではサンプル分析チームの主査を務める。
北川智子(JAXA宇宙教育センター長)
2022年4月1日よりJAXA宇宙教育センター長を務める。夢を追いかける姿勢を子どもたちに、学問を追求する姿勢を学生たちに伝えながら、国際的な場で地球規模課題に立ち向かえる人材を育むことを宇宙教育の目標としている。
当日の様子
発表会の様子
【軌道設計、スイングバイ】
アメリカからのオンライン発表もありました。
【「リュウグウサンプル」を研究しよう!】
アンバサダー賞、アナリスト賞、イマジネーション賞が決定しました。
JAXA施設見学
発表会後、JAXA施設見学ツアーを開催しました。リュウグウサンプルの分析・保管を行う「キュレーション施設(クリーンルーム)」の見学では臼井教授のご説明に熱心に耳を傾けていました。
懇談会の様子
最後はざっくばらんに熱く語りあいました。
発表者の感想
- 専門家の方からコメントをいただけてよかった。
- 課題(軌道設計)がちょうどいいレベルで、好奇心も刺激され連日睡眠時間を削って楽しめた。
- 他の発表者の方々の発表を見ることができ,とても勉強になった。また,最先端で研究してらっしゃる憧れの先生方に実際に話すことができ,質問などもすることができた。さらに普段は見ることができないような施設を見学することができて一生忘れられない思い出になった。
- 他の登壇者の発表を聞けたり、JAXAで宇宙開発に携わる現場の方々の興味深いお話を直接聞けたりすることができた。 いつもは入ることができない施設見学させていただき、とても贅沢な時間を過ごすことができた。 特に子供にとってこの素晴らしい体験は将来に繋がるものになったと思う。
アンケート結果報告
当日オンライン視聴参加者を対象にアンケートを実施しました。
主な感想をまとめました
- 他の人の着眼点を知ることができたから。
- リュウグウでの食料生産のような面白い発想の発表があった。
- 様々な業界や年齢層がいろんな角度から実験や考察をしていて、いろんな視点から意見を出しあっていて大変良かった。
- 宇宙への興味を持つ若い世代の力強さに可能性を感じた。
- 皆さん自分の知識やスキルを活かして独創的な発表をされていたため。
- 皆さんどうやって課題を解いているのだろうと気になったが、ものすごく高度で感服すると同時に、これからもっと勉強していく方向性を見出すことができ、とても励みになった。
- 内容はとても難しくて一般人には分からないけど宇宙はやはり魅力的でこのような研究を観るのは楽しい。
- テーマ、難易度とも面白く、初心者までレベルを下げてくれているところ。
- 専門的で難しかった。
最後に発表者・オンライン視聴者全員に聞きました!!
主な感想をまとめました
- 普段、見ることのできない施設を見れ、とても勉強になった。また、JAXAの方の説明がとても良く、その分野についてほとんど知らなくても、理解できた。
- 若い方の発表が素晴らしく、いい刺激をもらえた。私の周りでも、色々な年代の友人が数多く課題に取り組んでいて、全体として素晴らしい企画だったのではないかと感じている。
- ホームワークを作成している段階から発表会にかけて全てが楽しい出来事だった。
- 特に高校生や中学生の発表には感銘を受けた。
- どの発表内容も興味深く、楽しく聞くことができた。
- 業界や年齢に関係なく、中学生高校生でも宇宙分野に興味があって勉強している方々にこれからもこういったチャンスを与えてもらえたらいいなと思う。
- 自由に見ることができるウェビナー形式はありがたいと感じた。
- 実に興味深い宿題設計を企画されたJAXAの先生と、優秀なご応募・ご発表をされた皆様に感謝申し上げたい。
- 8月から長い間楽しく課題に取り組み、知らないことを勉強することができた。