指導者のみなさまへ
00 うちゅうのたねとは
JAXAでは2010年以来アジアの種子(Space Seeds for Asian Future;SSAF)プロジェクトを実施し、国際宇宙ステーション、「きぼう」での植物実験を通して、アジア・太平洋地域の若手研究者や青少年が宇宙実験の意義を学ぶ機会を提供して来ました。
「うちゅうのたね」は、SSAFの3回目のミッションであるAsian Herb in Space (AHiS)の一環として実施する、日本国内の青少年を対象としたアウトリーチ活動であり、AHiSで野口宇宙飛行士が軌道上栽培実験を行ったものと同種で、同時期に軌道上保管されたスウィートバジル種子を育てる体験を通して、宇宙の無重力環境や自然科学への興味、関心を高め、また、AHiSに参加するアジア太平洋地域の子供たちとの繋がりを感じる一助となることを期待するプロジェクトです。昨年度、初回となる「うちゅうのたね2021」を実施し、70団体余、約2,700の児童の参加を得ました。今年度はこれに引き続き、 「うちゅうのたね2022」を実施します。
応募要領
01 参加者・代表者
「うちゅうのたね」の参加者は、就学前6歳児から小学生の児童とします。幼稚園、保育園、小学校、また、科学館、こども館など、当該年齢の児童の教育活動を担う団体毎に、1件を上限とし、また指導を行う方から1名を代表者として定めていただき、 団体の長(責任者) の了解を得た上で応募ください。
02 提供物品
2020年12月からISSに保管され、2021年7月に帰還したスウィートバジルの種の内、本プロジェクトに利用可能な数量を最低配分数を40粒として、応募団体に均等に配分します。提供した種子は、本プロジェクト参加のみに使用し、有償無償問わず、第三者への譲渡、また、営利活動に供することは、決してなさらないようにお願いします。栽培マニュアルにあるように、必要な容器(空ペットボトルを活用したものなど)、培地(スポンジなど)、市販の液体肥料などをご用意いただく必要があります。野口宇宙飛行士の宇宙実験と同様の水耕栽培を前提としますが、大きく育った後に露地に植え替えるなどを含め、指導、計画の詳細はお任せします。バジル育成体験・実験の後、得られた植物体は、代表者の責任の下、適切に処理願います。
03 参加結果の報告
育成実験・体験の終了後には、参加結果に関わるレポートの提出をお願い致します。参加児童によるお絵かき、観察日記、感想文、指導者・代表者の所感、総括など、何れでも構いません。A4サイズで1枚相当以上であれば、様式、枚数、紙サイズ、手書き・ワープロの別は問いません。提出期限は2023年2月末とします。
04 守秘・成果の帰属
応募の際に頂いた個人情報は、JAXAの規定に基づき厳重に管理し、参加団体および個人が特定されない統計データを除いて公表しません。また、参加結果に関わるレポートの権利は参加団体に帰属し、個別の調整を経ずにこれを公表することはありません。