教員研修

理数系教員指導力向上研修会テーマ『つくば市理科指導法研修講座』

茨城県・つくば市教育委員会

概要

全研修を通した趣旨

宇宙に関する分野は、生徒たちには大変魅力的で関心が高いが、授業における観察・実験が少なく、授業者の工夫が必要な分野である。そこで、宇宙教育センターと連携し、観察・実験等の体験的な活動を中心とした実践的な指導力の向上を図る。さらに、授業に関連した実習や教材の製作を通して、授業で使える様々なバリエーションを身につける。地元にある筑波宇宙センターを見学し、これからの宇宙開発についての知識を深め、授業改善に生かす。研修の成果を生かした授業研究会を行い、授業について協議する。

対象

市内中学校教員18名、小学校教員2名

期間

平成20年6月26日、8月27日、10月29日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
150分
講義
17名
「太陽系探査 ~探査を通して太陽系の姿を探る~」
講師:安部 正真
(JAXA宇宙科学研究本部固体惑星科学研究系 准教授)
講義
教育センターの活動について
講師:中村 日出夫
(JAXA宇宙教育センター 参事)        
支援:浅野 眞・宮原 有香
2
360分
見学
20名
筑波宇宙センターの施設見学
講義
DVD鑑賞(30分)
1.地球と月の大きさと距離
2.太陽系の惑星模型作り
講師:遠藤 純夫
(東京都中学校理科教育研究会 顧問)
副講師:中村 日出夫
(JAXA宇宙教育センター 参事)
支援:宮原 有香
3
11月21日
150分
講義
18名
これまでの研修を生かした研究授業、研究協議、講師指導
講師:久保田 善彦
(上越教育大学 准教授)

茨城県・つくば市教育委員会

第1回目/全3回『研修会記録シート』

実施日
6月26日
合計時間
150分
参加数
17名

<今回の研修の指導目標>
 月や太陽系のつくりについて、宇宙に関連する最新事情等の講義を聴くことにより、宇宙についての理解を深め、授業の実践に役立てる。

時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(100分)
月や太陽系のつくりについて、宇宙に関連する最新事情

・太陽系の惑星について

・小惑星について

・小惑星探査機「はやぶさ」による小惑星「イトカワ」の探査について
・冥王星が惑星からはずされた訳をわかりやすく説明していただいた。

・小惑星の様子や探査計画など普段は聞くことができないお話を伺うことができた。

・小惑星イトカワのことがよくわかった。
・星出さんが宇宙に行ったばかりなので、タイムリーな研修であった。
講義
(50分)
新学習指導要領と宇宙分野の関連について

・新学習指導要領における取扱内容や授業時数等の変化について

・宇宙教育センターの利用について
・来年度からの移行措置に向けて役立つ情報をいただいた。

・今後、宇宙分野が重要になってくることを感じた。
・参加の先生から授業における悩みや次回研修したいこと等の意見が出された。

茨城県・つくば市教育委員会

第2回目/全3回『研修会記録シート』

実施日
8月27日
合計時間
360分
参加数
20名

<今回の授業の指導目標>
筑波宇宙センターの施設見学、太陽系を構成する惑星及び月の大きさや距離について体感して理解させる指導法についての講義・実習を行った。さらに、太陽系の惑星モデルの作成自習、宇宙素材(映像)も利用した教材について紹介していただき、今後の授業に生かすよう研修した。

時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
見学
(120分)
筑波宇宙センターの施設見学ツアーへの参加    

・国際宇宙ステーションきぼうの実物大モデル        

・宇宙飛行士の訓練施設等
・専門のガイドつきの見学ツアーなので、説明がよく分かった。

・国際宇宙ステーションや人工衛星等の実物大モデルにふれることができ、興味深かった。

・宇宙飛行士の訓練の大変さが理解できた。
・宇宙開発について生徒に話すネタができた。
講義・演習
(120分)
宇宙についての授業を行う上での様々なアイディアの紹介、指導法についての講義

・月の表面について

・地球と月の大きさと距離を体感させる工夫

・太陽系の大きさを体感をさせる授業展開のしかた
・地球から月や惑星までの距離など、いままで説明だけで終わってしまっていたが、実習を取り入れて、体感させる手法は、大変参考になった。

・グループを構成した楽しい演習により、参加者も盛り上がっていた。
・月の表面の話は、身近であるが、国によって様々な見方があり、奥が深いものだと感じた。
実技
(120分)
・太陽系の惑星モデルの作成実習

・宇宙素材(映像・画像)の紹介

・宇宙教育センターとの連携について
・太陽系の惑星モデルは、つくるのに苦労したが、自分でつくれて、大変うれしい。 

・これから宇宙教育センターと連携して、授業を行いたいという要望もあった。
・購入すると数万円する惑星モデルが自作できて、満足そうな表情が見られた。

茨城県・つくば市教育委員会

教員研修実績一覧

このページのTOPへ