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2009年4月1日   JAXA宇宙教育センター

【4/17〆切】国際宇宙大学(ISU)修士コース(MSS/MSM)2009-2010奨学生を募集しています(募集は終了しました)

宇宙航空研究開発機構 (JAXA) では、将来有望なより多くの日本の人材が国際宇宙大学 (ISU) のプログラムに参加し、宇宙関連分野で活躍する上で幅広い見識が得られるよう、ISUが実施する修士コース (MSS/MSM) の参加者対象に、ISUと共催して奨学生を募集しています。

詳しい募集内容については、2月3日のニュース)でお知らせしておりますが、〆切間近(4月17日〆切)ということで、ISU学生派遣参加関連として第13回ISU年次シンポジウム学生派遣プログラムの参加報告を掲載いたします。

修士コースへのご応募お待ちしております。

-第13回ISU年次シンポジウム学生派遣プログラム参加報告-

派遣先 :第13回ISU年次シンポジウム “Space for a safe and secure world”
     仏国イルキルシュ市(ストラスブール郊外) ISU本部キャンパス他

派遣期間:平成21年2月16日(月)~22日(日)

▲ JAXA派遣学生 (左から)須藤・荒堀・高山・小島・上田

-派遣スケジュール-

2月16日(月)
ストラスブール入り、JAXA学生発表準備

2月17日(火)
午前:ISU修士コース授業参加
午後:ISU/JAXA学生交流イベント参加(詳細は下記参照方)   
ISU校舎・設備見学、シンポジウムに関するオリエンテーション・ISU主催懇親会

2月18日(水)~20日(金)
年次シンポジウム参加

2月21日(土)
ストラスブール発

2月22日(日)
帰国

-ISU/JAXA学生交流イベント-

「ISU/JAXA学生交流イベント」は、シンポジウムに先駆けて開催され、ISU修士コースの授業参加や、世界各国から参加しているほぼ同世代のISU修士コース学生との議論を通じ、ISUの提唱する3I's (International(国際的)・Intercultural(異文化交流的)・Interdisciplinary(学際的)) の精神を基本とした教育プログラムの一端を短期間に体験していただく貴重な機会となりました。

JAXA学生が体験したISU修士コースは、幅広く宇宙に関する課題を学ぶM.Sc. in Space Studies(MSS)と政策・経営分野に重点を置くM.Sc. in Space Management (MSM) の2つの専攻科を設け、毎年9月開講、約1年間の5学期制のコースで、交流イベントの時点では、第3学期にあたり、通常授業と並行して学生が2つのチームプロジェクト(本年度は、「Operationally Responsive Space」、「Climate Change」)に関し、テーマ案を絞りあげる過程でした。

JAXA学生には、交流イベントの準備として、渡航前に、修士コース学生が全学期にまとめた文献レビューを読んだ感想をまとめて頂きました。またこの感想を基に、イベントの前日まで学生間議論のためのJAXA学生としての意見・建設的なアイディア・提案等を集約した発表原稿をまとめて頂き、JAXA学生代表としてて上田さんに「Operationally Responsive Space」を、また、小島さんに「Climate Change」について発表していただきました。

ISU修士コースでは、続く第4学期においては、第2学期からスタートしているチームプロジェクトに専念し、MSSとMSMの2つの専攻科からの混成チームによって3“I”sのコンセプトの下に分野横断的な課題について学際的共同作業を実践し、レポートを完成します。 また、第5学期に行われる12週間のインターンシップ(現場研修)では、世界中の宇宙機関・研究所・民間企業などの協力を得て各学生の選択に応じた専門的な現場研修の場が提供され、個別のテーマによる現場研修を通して個別レポートを作成します。最終週にはチームプロジェクトの成果発表会、個別レポートの提出・口頭発表と卒業式が行われる予定です。

-参加者の声-

東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程前期1年 須藤真琢

ISU学生と肩を並べてシンポジウムへ参加することで、国際学会などへ参加することのみでは得られない、多くの価値ある経験ができたと感じています。バイタリティーに満ち溢れ、理論的かつ積極的に議論を進めるISU学生。一人一人の学生が個性的で、野心家であるような印象を受けました。同年代の優れた学生である彼らとの交流を通して、良い意味でライバル心を抱き、今後の研究への意欲が掻き立てられました。ISUシンポジウム期間中は、午前・午後はシンポジウムへ参加し、昼食・夕食時には、ISU学生達とその日のシンポジウムでの発表内容や今後の宇宙開発について熱い議論を交わしました。夕食後の議論は、熱くなりすぎることもあり、ホテルへ帰るのは深夜にさえなったことを覚えています。このような合間、合間の議論がシンポジウムへの参加のみでは得られない良いフィードバックを生み、また、各国における宇宙開発の捉え方や考え方を理解する上で、非常に良く機能したと思います。

ISUシンポジウムに先駆けて開催されたISU/JAXA学生交流イベントへの参加を通して、ISU学生と深く理解し合えたことはもちろん、同イベントへの事前準備を通して派遣学生同士が十分に理解し合えました。派遣学生が5人と少数であったため、各々が否応なしに事前準備や議論に率先して参加しなければならず、割り振らずとも各人の役割分担が自然と決定しました。フランスで初めて出会う日本からの派遣学生が、ISU学生がこれまで何ヶ月も進めてきたプロジェクトに意見や提案をすることは難しいように思えましたが、交流イベントでのディスカッションでは、派遣学生それぞれが持つ様々な視点から、ISU学生の考えに対して幅広い意見や提案ができたという達成感を感じています。
     
ISUシンポジウムでは、日本の宇宙開発に関する発表後のディスカッションにおいても多くの質疑応答が交わされ、各国における日本の宇宙開発に関する関心の高さを知ることができました。特に、地震などの自然災害が多いアジア地域における、人口衛星を利用した日本の観測技術に関する関心は大きなものです。また、各国の持つ宇宙開発に対する捉え方や考え方における違いを学ぶことができ、学術的な意味でも本派遣プログラムへの参加を通して、多くのことを学べたと感じています。

最後に、本派遣プログラムに私と共に参加した派遣学生の4人、JAXA宇宙教育センター、ISUにて教鞭をとられている森野先生には、たいへんお世話になりました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。



※上記所属等については、派遣時点の情報を掲載しています。

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