宇宙を活用した教育実践例

かさ袋ロケット(袋にとじこめた空気の弾性を学習する)

大分県・別府市立境川小学校(4)

  • 小学生
  • 学校教育

概要

大分県・別府市立境川小学校(4)
小学4年生とその保護者
生徒24名と保護者約36名
平成24年7月5日 小学校の授業時間内にて
1学期末PTA 理科 特設授業
袋にとじこめた空気の弾性を学習するための導入として、かさ袋ロケットの教材を利用した。
・導入として
・習得させる学習内容として
小学校4年生理科「とじ込めた空気と水」単元の導入として、袋に空気を閉じ込める活動をさせた。まず、ゴミ袋に空気を入れ閉じ込める。空気がいっぱいに入ったごみ袋でどのような遊びができそうかを考えさせた。バレーボールのような遊び、サッカーのような遊び、おしくらまんじゅう、袋の上に自分の身体を乗せてみるとふわふわするかもしれない、などの遊びが考えだされた。袋に空気を入れるとふくろの形がきまり、空気がパンパンになると形が安定することに気がつかせた。おすと元に戻る手ごたえがあることも気がつかせた。つまり、袋に空気を入れ形が安定すると弾んだり形が元に戻ろうとしたりする弾性が生まれることを活動から体験させた。
次に空気の弾性をもとに教師がかさ袋ロケットモデルを演示し飛ばした。子どもが自分でもかさ袋でできたロケットを作ってみたい、飛ばしてみたいという思いや願いを持たせた。
かさ袋ロケットの工作では、形を安定させるためには空気がパンパンに入っていること、袋をおすと圧しもどしてくる手ごたえがあることがポイントということは、工作の前の活動で体験している。ダーツのように狙った場所へよく飛ばすためには、「羽があったほうがいいだろう」「袋の前が重たくなる方が安定するだろう」などの意見が出された。羽の数や、羽を取り付ける位置は試行錯誤をさせた。親子で作りたいという意見が子どもから出されたため、親子で工作を楽しんだ。

授業・活動後の先生のご感想、ご要望など

  •  空気の弾性について学ぶ導入としてかさ袋ロケット教材を利用した。子どもの思考や思い願いに沿った活動を仕組むため、よく飛ぶかさ袋ロケットのポイントは子ども自身が見つけるということが大切と思い、授業展開を考えた。工作の手順を単に指示するのではなく、規律ある自由の中で子どもが課題解決に向けて試行錯誤できるような「探求型の活動」がJAXA教材を学校の教科単元に導入するために、より教育効果を高めるためにも必要と感じている。

授業の様子

授業の様子1
授業の様子2
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