授業連携

環境にやさしい消費行動

広島県・広島県立祇園北高等学校

  • 高等学校
  • 高1
  • 技術・家庭

概要

<全授業を通した指導目標>

「環境にやさしい消費行動」について、地球規模で考える際、宇宙から地球を考え、宇宙環境の中で人間が生活するために開発された宇宙開発の技術を知り、身近な所でその考え方や技術が活用されていることを知る。
そのことを通して、環境負荷の少ない「循環型社会」の実現を目指し、省エネルギーな暮らしを考えて実践させていく。

<対象>

高校1年生 321名

<期間>

平成23年5月14日~平成23年6月10日

<区分>

教科 (技術・家庭科)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
5月14日
50分
授業
321名
消費活動と環境
・様々な環境問題が起こった理由と自分たちの生活を見直す
2
90分
講義
演示
実験
321名
宇宙での生活から考えるエコライフ
・宇宙に関する講義
・真空実験
・浄水実験
・ソーラーカーと燃料電池カー
講師:小口 美津夫
(JAXA研究開発本部未踏技術研究センター)
3
5月24日
100分
授業
321名
自分たちができる「エコ・プロジェクト」を考える
・省エネルギーな生活を考え,「エコ・プロジェクト」の計画を立てる
・エコポスターの作成
4
6月7日
50分
授業
321名
「エコ・プロジェクト」のまとめ

第2回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
本時の学習活動について知る。
JAXAについて,
その活動内容を知る。
◎講師の紹介<講師の活動>

○自己紹介とJAXAの仕事について説明する。

△JAXAとは,何をしているところなのかを理解する。
展開
(85分)

宇宙の最新情報を知る。


地球・月・火星の環境について知る。






宇宙という所はどんな所なのか知る。
大気圏の構造と重さについて知る。













宇宙環境と人体の関係について知る。
人体と重力・無重力と宇宙服の
必要性について知る。


宇宙で生活するために,
必要な仕組みについて知る。












生活に必要な資源について知る。











暮らしの中の宇宙技術と
エコライフについて知る。
△宇宙の最新情報について説明を聞き、興味関心を持つ。

△シャトルから見た地球や月や火星の映像を見て、地球と他の惑星との違いを知る。

○宇宙までの距離を説明をし、宇宙までの距離が意外と近いことを理解させる。

○空気の重さについてゴム板を使っての実験を見せる。

△空気の重さを理解する。

○演示実験(真空実験)を通して、生徒の想像力を働かせるように促す。

△飛行機で宇宙にはいけない理由を考えるため、プロペラで飛ぶ飛行機はどうなるのか、真空状態では、空気の入った手袋や、サイダーやマシュマロはどうなるのかを見て、真空では人間が生きられないことなどを理解する。

○真空実験や宇宙環境について説明し、宇宙服の必要性を理解させる。

△宇宙での生活が人体に与える影響について理解する。

○ISSでの生活や無重力での魚の泳ぎ方や、ゴミ処理実験や空気再生実験のDVDを見せる。

△地球生態系の仕組みや宇宙で生きるために必要な技術について知る。

○演示実験(浄水実験)を通して、科学技術の浄化能力を説明する。

△自然の浄化能力と科学技術による浄化能力の違いを体感する。

○人が生きていくためには、食料・空気(酸素)・水・エネルギーが最低限必要でること、世界の水不足の状況や3月11日東日本の大震災によって原発事故が起こり、それらへの影響が心配されてることを最新の映像を通して知らせる。

△生活の中で必要な水や電気を無駄に使わないようにしないといけないとことを知る。

○宇宙技術が生活の中で活用されている例を説明する。

△多くの宇宙技術が生活の中で活用されている事を知り、環境問題の解決に役立てられている事を理解する。
・DVDの映像や演示実験を見せることで、一層興味関心をもたせ、授業効果を上げる。











・途中の休憩時間(開始50分後)には、実験装置に近づいてマシュマロの形状を直接観察させるなど、生徒と講師との交流も大切にする。





















・福島原子力発電所の被災状況の最新情報と映像を見せる。
まとめ
(5分)
本時のまとめ
次時の予告
△自分たちの住んでいる地球を守り、今をしっかり生きていかないといけない事を知る。
△講師に謝辞を述べる。

授業の感想・メモ

  • 宇宙と地球は意外に近く、宇宙技術で作られたものが、身の回りで使用されていることに驚いた。
    真空実験が楽しかった。
    同時に宇宙での生活はとてもきびしいことがわかった。
    講演を聞いて今起こっている現状を知って,生活を改善しないといけないと思った。
  • 講演は私たちの身の回りの生活について考え直す良い機会になった。
    宇宙の中で人間が生活できるかけがえのない地球を守っていかなければいけないと思った。
    宇宙と地球は思ったほど遠くなく、宇宙開発は地球の技術も開発をしていることがわかった。
  • 宇宙の話はあまり関心を持っていなかったけれど、小口先生の話を聞くにつれ、もっと知りたい、自分も宇宙に行ってみたいという感情が生まれた。
    小口先生の言葉をしっかりとかみしめ、生きていこうと思った。
  • 真空実験・浄水実験がおもしろく印象に残った。
    汚くなった水をきれいな飲める水に変えられる技術はすごい。
    宇宙だけでなく日常生活においてもエコにつながると思う。
    宇宙で大切にされている水は地球でも大切で、自分たちのできることを少しずつやっていきたい。
  • 小口先生の「”死”を前にして、”今”が見えてくる」という言葉が心に残った。
    ”今という時間”の大切さを考えていなかったので、これからは後悔しないように、毎日をしっかりかみしめて生きていきたい。

広島県・広島県立祇園北高等学校

授業連携実績一覧

このページのTOPへ