授業連携

総合学習「九段自立プラン:環境」

東京都・千代田区立九段中等教育学校

  • 中学校
  • 中1
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

1.地球環境問題の現状について学習し、他者に対して科学的に説明できるようにする。
2.自然と共生する暮らし方について考える。
3.環境問題への企業の取り組みを知り、体験活動を通して千代田区の環境問題を考える。
4.キャリア教育の観点から、環境問題を解決しようとする人々の努力に目を向け、自ら行動しようとする意識をもつ。

<対象>

中学1年生 159名

<期間>

平成23年6月10日~平成23年12月16日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
01
6月10日
50分
講義
159名
オリエンテーション
1.今後の総合的な学習の流れ
2.研究テーマの説明と希望調査
(エネルギー問題・地球温暖化・絶滅危惧種・その他の環境問題)
02
100分
講義
159名
基礎学習(1)
1.研究テーマと具体的な課題設定
2.講演「宇宙から見た地球環境」
 JAXA大木真人氏
03
100分
講義
159名
基礎学習(2)
1.講演「宇宙生活から地球環境を考える」
 JAXA小口美津夫氏
2.班テーマと具体的な課題設定
04
7月1日
100分
班活動
159名
課題解決学習(1)
1.講演のふりかえり・感想の交流
2.調査方針と分担
05
7月8日
100分
授業
159名
基礎学習(3)
1.問題解決までの流れ
 (論の立て方・アイディアの出し方・まとめ方)
2.新しい暮らし方の提案
06
7月15日
100分
校外
学習
159名
基礎学習(4)
環境問題に対する企業の取り組みを見学する。
(熱供給センター・壁面緑化・ドライミスト見学)
07
7月22日
100分
班活動
159名
課題解決学習(2)
1.校外学習のふりかえり・感想や意見の交流
2.班ごとの課題探究・調査分担
08
8月26日
100分
班活動
159名
課題解決学習(3)
1.調査内容の共有
2.発表準備(ポスター制作)
09
9月2日
100分
班活動
159名
課題解決学習(4)
1.発表準備
2.発表練習
10
9月9日
100分
発表会
159名
課題解決学習(5)
グループ別発表会
(エネルギー問題・地球温暖化・絶滅危惧種・その他の環境問題)
11
9月14日
100分
発表会
159名
課題解決学習(6)
学年全体のポスターセッション
12
12月16日
100分
校外
学習
159名
課題解決学習(7)
エコプロダクツ2011への参加
校外での発表会

第2回目/全12回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(25分)
前時の復習
班発表・具体的な課題設定
◎前期で取り組む環境学習の概要について、確認し、研究テーマと班を発表する。

△班ごとに具体的な研究テーマを挙げ、班でどのような問題をどのように探究していくかを話し合う。
まず自分たちで問題を考えてみることによって、目的意識をもって、積極的に講演を聞くことができる雰囲気をつくる。
展開
(50分)
講演「宇宙から見た地球環境」
講師:JAXA 大木真人氏

宇宙から見た地球、日本、東京の変化を、写真を比較することによって、理解させる。世の中が便利になるなかで、様々な面で犠牲が生じていることに気付かせる。また、「地球温暖化」「エネルギー問題」「絶滅危惧種」「その他環境問題」のテーマに沿って、具体的にどのような問題が起きているかを説明し、今後の班ごとの探究学習の導入としたい。
◎担任は生徒を観察し、しっかりと話を聞かせる。

△生徒はメモをとりながら聞く。疑問に思ったことを質問する。
担任は適宜巡回し、メモのとり方を指導する。
まとめ
(25分)
班ごとの意見交流
△班長は司会をして、順番に講演を聞いた感想を交流する。班ごとのテーマに関連する問題を出し合い、意見を出し合う。質問事項をまとめて、講師に質問する。
講師の先生には、班を回ってもらい質問を受けてもらう。

授業の感想・メモ

  • 宇宙の中で、私たちの住む地球がかけがえのない存在であり、その地球の自然環境が着々と失われていることを理解させるためには説得力のある講義だった。都市部では緑が激減し、温暖化が急激に進んでいる実態や東日本大震災の影響にもふれ、切実に環境問題に取り組まねばと思わずにはいられないお話だった。生徒たちの今後の研究テーマについて、基礎的な知識を簡潔に説明していただき、温暖化の速度を弱めるため、CO2の排出を防ぐため、その他様々な環境問題に向き合っていくために、自分たちが何を知る必要があり、どのようなことができるのかを真剣に考える動機づけとなった。

第3回目/全12回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
前時の復習
本時の学習活動の流れを知る。
講師紹介
◎班ごとに具体的にどのような研究テーマが挙がっているのかを紹介する。
本時の学習活動の流れを説明し、小口氏の紹介を行う。
どのような問題を調べていくのかを共有することで、調査への動機づけを行い、目的意識をもって、積極的に講演を聞くことができる雰囲気をつくる。
展開
(50分)
講演「宇宙から見た地球環境」
講師:JAXA 小口美津夫氏

宇宙ステーションの生活を知ることで、私たちの生活に当たり前のように存在する水や空気、自然環境の貴重さをあらためて実感させる。生きるために何が必要なのかを改めて考えさせ、環境問題への興味・関心を喚起する。
◎担任は生徒を観察し、しっかりと話を聞かせる。

△生徒はメモをとりながら聞く。疑問に思ったことを質問する。
担任は適宜巡回し、メモのとり方を指導する。
まとめ
(40分)
班ごとの意見交流
△班長は司会をして、順番に講演を聞いた感想を交流する。班ごとのテーマに関連する問題を出し合い、意見を出し合う。質問事項をまとめて、講師に質問する。
講師の先生には、班を回ってもらい質問を受けてもらう。

授業の感想・メモ

  • 実際にウーロン茶の浄水実験や、マシュマロを使った真空実験やソーラーカーを見せていただき、お話とともに生徒たちを引きつけるご講演だった。環境問題にとどまらず、生き方について迫力のあるお話をいただき、ご講演の後の意見交流も活発で、多くの質問が出され、環境問題の基礎学習としてとても有意義な時間となった。

東京都・千代田区立九段中等教育学校

授業連携実績一覧

このページのTOPへ