授業連携

エッグドロップコンテスト

長崎県・長崎県立長崎東中学校

  • 中学校
  • 中2
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

・エッグドロップの成功に向けて試行錯誤させることにより、自ら分析・仮定・検証・修正を行う積極的な課題解決能力を身につけさせる。
・検証データをもとに修正していく過程で、論理的思考力を身につけさせる。
・グループ内で課題解決に取り組むことで、コミュニケーション能力や協調性など、これからのグローバル社会で必要となるチームで活動する力を身につけさせる。

<対象>

中学2年生 119名

<期間>

平成27年11月30日~平成28年2月1日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
120分
講義
119名
・エッグドロッププロテクターの試作機を制作
・落下させた結果の検証
・ロケットの乗り心地の悪さに関する講義 
講師:竹前 俊昭(JAXA 宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系)
2
1月26日
45分
授業
119名
・エッグドロッププロテクターの改良点についてチームで検討
・機体の制作
3
1月28日
45分
授業
119名
・機体の完成
・改良点などについて、各班がプレゼンテーションを実施
4
120分
講義
119名
・クラス代表のチームが機体のプレゼンテーションを実施
・エッグドロップコンテストの実施と結果の検証
・失敗したロケットに関する講義
講師:竹前 俊昭(JAXA 宇宙科学研究所 宇宙飛翔工学研究系)

第1回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
講師の紹介とエッグドロップコンテストのルール説明
◎A2のケント紙とセロハンテープのみを使用して、10mの高さから卵を落としても割れないようにプロテクターをつくるというルールを説明した。
△ルール説明をよく聞いており、チーム渡されたA2のケント紙とセロハンテープに高い関心を示していた。
展開
(70分)
・チームで話し合いながらエッグドロッププロテクター試作機の制作を行う
・約10mの高さから試作機を落下させる
・チームで結果の検証を行う
◎各チームの代表者にA2のケント紙、セロハンテープ、卵を配付し、制作時間は45分であることを伝えた。
△4人のチームで議論しながら試作機を制作していた。
◎落下させる係2名と下で回収する2名に分かれ、クラスごとに一斉に落下させることを指示した。
△落下させた後の卵が無事かどうか興味津々で試作機を回収していた。
◎結果の考察を各チーム5分で行うように指示した。
△チームで結果の原因を話し合い、発表した。
・卵を機体に入れる前に割ってしまうチームがあっため、卵の扱いには細心の注意が必要である。
・卵は割れてもいいように、チャック付きのビニル袋に入れさせた。
まとめ
(40分)
・講師の先生から、ロケットの乗り心地の悪さについて講義をしていただく
・次回の学習の予告をする
△真剣に講義を聞いていた。
◎今後の授業でエッグドロップコンテスト本番に向けて改良していくことを説明した。

授業の感想・メモ

  • 与えられた課題を解決するためにチームで議論し、限られた材料と時間で目的を達成することの難しさとおもしろさを体験させることができた。子ども達が自分で作った機体と、宇宙開発で実験を繰り返し作られたロケットを重ねて、ロケットを飛ばしてる事業を身近に感じるとともに、ものづくりの姿勢を示すことができた。
授業の様子1

第4回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・クラス代表がエッグドロッププロテクターのプレゼンテーションを行う
◎各クラスで選ばれたチームは、4人とも前に出てプレゼンテーションを行うよう指示した。
△各代表の工夫されたプレゼンテーションを興味を持って見ていた。
展開
(55分)
・エッグドロップコンテストの実施
・チームで結果の検証を行う
◎各チームに卵を配付し、15分で卵を機体に装着するよう指示した。
◎落下させる係2名と下で回収する2名に分かれ、クラスごとに一斉に落下させることを指示した。
△機体に慎重に卵を乗せ、落下させた後は機体の回収場所へ走っていた。
△卵の無事を確認して喜びの歓声をあげていた。
◎機体回収後5分で結果の検証を行うよう指示した。
△チームごとに結果の原因を発表した。
・卵を機体に入れる前に割ってしまうチームがあっため、卵の扱いには細心の注意が必要である。
・卵は割れてもいいように、チャック付きのビニル袋に入れさせた。
まとめ
(50分)
・ワークシートを配付する
・講師の先生から、失敗したロケットについて講義をしていただく
・エッグドロップコンテストで成功したチームに成功証明書を渡す
・ワークシートの回収について連絡する
◎ワークシートを配付して、メモを取るように指示した。
△失敗したロケットとそれを作った人たちの思いを真剣に聞いていた。
◎成功したチームを読み上げ、講師が成功証明書を手渡した。
◎この取り組みで考えたことを次回の授業までにワークシートに記入するよう指示した。

授業の感想・メモ

  • 失敗を乗り越えて成功へつなげることの大切さや、一人ではなく他の人の意見を聞くことで解決策が出て来ることに気づかせ、失敗の大切さと失敗を恐れず挑戦することの大事さを実感させることができた。

長崎県・長崎県立長崎東中学校

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