2011年02月08日
菊池です。
宇宙教育テレビでは、いつも皆さんのコメントを紹介させていただいておりますが、こうしてブログでの登場はずいぶん久しぶりとなります。
宇宙教育センターに赴任にして早くも2年半が経ちましたが、この度初めて海外出張に行ってきましたので、その様子をお届けしたいと思います。
今回私が参加したのは、「宇宙を教育に利用するためのワークショップ」、通称SEEC(シークと読みます:Space Exploration Education Conference)です。アメリカNASAのジョンソン宇宙センターがあるヒューストンで開催されるこの大会は、宇宙教育(Space Education)に携わる学校の先生や、大学等の教育関係者が全米から集まる年に一度の大会で、日本をはじめ他国からも参加しています。
今回、90分間のJAXAセッションとして、公募により選ばれた3名の中学校・高校の先生が、日本代表として発表してくれましたが、たくさんのハプニングもありましたので、周辺の様子とともに紹介したいと思います。
2/1火曜日、夕方に成田空港を出発。
今回JAXAからも数名の支援スタッフが参加しましたが、3人の先生方とお会いするのは12月中旬に東京で実施した事前説明会以来です。事前説明会では日本語でのプレゼンを行い、それから約1ヶ月半の間で現地での英語プレゼンや本番用の配布物の準備などをしてもらいました。
約12時間のフライトでヒューストンに到着。私も初ヒューストンだったため、かなりテンションがあがっていたのですが、最初の印象は「寒い!」という一つ。そう、アメリカでは南部に位置するヒューストンはこの時期でも比較的暖かい地域なのですが、なんとちょうど寒波に遭遇してしまったのです。これがこの後、私たち一行を大変な目に・・・
さて、まずはレンタカーで約1時間、会場近くのホテルまで走りました。当然左ハンドル、右車線のアメリカの交通ルール。英語のナビにも戸惑いつつ、途中何度かUターンを繰り返しながら到着。その後、今回発表で使用する荷物を預けてあったJAXAヒューストン駐在事務所を訪問し、所長や関係者に挨拶した後、荷物の確認を行いました。
JAXAヒューストン駐在事務所は、主にISS計画やNASAでの日本人宇宙飛行士の訓練などのサポートをする場所です。
ここで、早速英語でのプレゼン練習をされる先生も。飛行機の中で覚えてきたはずの発表原稿が、いざ実践してみるとなかなか英語では出てこないとのことで、何度も繰り返し練習されていました。
時差もあり長かった1日の最後は、メキシコ料理で明日以降の体力を蓄えました。
次回は、2日目現地中学校での発表を紹介します。
2010年09月08日
だいぶ間が空いてしまいましたが、昨年のSEECのご報告の続きです。
セッションの合間に参加するNASA見学ツアーも楽しみの一つ。アポロ宇宙船を月に打ち上げた世界最大のサターンVロケットや、実際に使われたというアポロ時代の管制室、そして宇宙飛行士が訓練している大きなプールもありました。ワークショップの参加者たちにとって、普段は入ることのできない施設まで見れるというのが大きな特典です。
2日目の授業もたくさん参加者が来てくれて、先生方は昨日の経験もあってか授業はスムーズに進み大成功でした。2日間にわたる発表も無事に済み、先生方もほっとしたようです。帰国前日の夜は、JAXAのヒューストン事務所主催の懇親会があり、宇宙飛行士や宇宙飛行士候補の方々も参加して、中華料理を食べながら色々なお話が聞けて、本当に楽しい会でした。先生方がこれらの経験をどのように子供たちに伝え、それに子供たちがどう反応するのかとても楽しみです。
(3)この経験をよりたくさんの人へ
今年も盛況だった「宇宙を教育に利用するためのワークショップ」。ぜひ来年も、先生方といっしょに参加したいと思います。国が違っても、英語がうまく話せなくても、そこは同じ学校の先生同士。実演や熱意できちんとコミュニケーションはできます。ご興味のある全国の先生、来年はぜひ申し込んでみては。
2010年03月15日
2月5日。最初の授業の日です。
早めに昼食を済ませ教室で準備していると、待ちきれないかのようにちらほら参加者がのぞきに来ます。
申込者が多かった日本のセッションには、ネット中継用のTVカメラも入って、緊張感が高まります。
12時45分。
教室に入りきらない人が集まるほど満員御礼の中、いよいよ授業の始まりです。はじめに宇宙教育センターの室長からJAXAでの宇宙教育の取り組みについて説明があって、続いて先生方の発表。
一人目は、北海道の宮の森中学校から参加された森山先生。
太陽に見立てたライトと地球儀を使って、地上からみた太陽の日周運動の実験です。地球儀の上に観測者の「ピカチユー」を置くと、みんな大喜び。雰囲気も一気に和みます。
次に参加者が地球儀の好きな場所を選んで、太陽の見える方向を透明半球の上にシールで貼っていきます。場所によって太陽の動きが違うのに、透明半球を平面地図の上に置き、地図をグーっと曲げて見せると、シールの列はすべて平行に。太陽の日周運動を理解するために良く考えられた授業に参加者たちも感心していました。
森山先生(宮の森中学校)の太陽の見え方の実演
二人目は、東京の九段中等教育学校から参加された安川先生。
出発当日の授業でヒューストンに行くことをはじめて生徒たちに明かしたという先生は、着物など日本の文化も紹介しながら、玉ねぎの皮を再利用した染色の実験をしました。
玉ねぎの皮とクエン酸を入れた容器に熱湯を注ぎ、輪ゴムを使って日本の伝統美「しぼり」の細工を施した布を浸して、待つこと3分。お湯から取り出した布を今度は水が入ったバケツで洗います。広げてみると、きれいな花模様に。参加者たちも、自分が染めた柄の布を、大切そうに持ち帰っていました。
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安川先生(九段中等教育学校)の玉ねぎの皮を使った染色の実演
三人目は、三重の城東中学校から参加された藤山先生。
地元伊賀の伝統工芸の技術「くみひも」を授業に取り入れているという先生は、ご自身もくみひもと繭の糸取りの名人。
映像で自ら糸取りをしているところを紹介すると、生徒たちが作ったくみひも台を配って、参加者たちがくみひもの実演です。意外にも器用に編んでいくアメリカの先生たちにはびっくりです。短い時間に10cm近くの長さにまでなっている人もいました。参加した先生たちは日本の伝統工芸の技術をどのように授業に活用しているのか、興味津々だったようです。
セッションに参加した方々には、宇宙教育センターの紹介資料や野口宇宙飛行士と山崎宇宙飛行士のミッションパッチだけでなく、くみひもの小物と染色に使うミョウバンもお土産に。授業にすぐ使える実験に、みなさん満足そうにみえました。
では、続き(NASAツアー見学など)については、次回のブログでご紹介します☆
こんにちは。宇宙教育センターの松岡です。
今回は、アメリカのヒューストンで開催されたワークショップの報告です。
日本との時差15時間。
「宇宙を教育に利用するためのワークショップ(Space Exploration Educators Conference)」がアメリカ航空宇宙局(NASA)の有人宇宙飛行の拠点、ジョンソン宇宙センターのあるヒューストンで開催されました。
今回は、日本全国の学校から選ばれた3人の先生方といっしょに出席してきました。
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有人宇宙飛行の中心地NASAジョンソン宇宙センター(JSC)
このワークショップの目的は、宇宙ミッションで得られた成果を幅広く教育に利用してもらって、宇宙科学や宇宙開発への理解をより深めてもらうこと。今年で16回目となります。
全米だけでなく、ヨーロッパやカナダからもたくさんの教育関係者が参加するこの会議に、JAXAは今回が6回目の参加です。
セッション名は「日本の宇宙教育(Space Education in Japan)」。
日本のセッションは毎年好評で、今年は90分間の授業枠を2つももらっていて、ネットで生中継もされます。
2月2日。
出発の日です。日本からのフライトは約12時間かかります。
定刻通りにヒューストンのジョージ・ブッシュ国際空港に着くも、入国審査に長打の列。
米国は相変わらずチェックが厳しい。それもなんとか無事クリアして早速、車2台に分乗してホテルまで移動です。
少し休憩して、夕食は定番となったアジア料理のレストランに。先生方もだいぶお疲れのようです。
翌日は、朝早くからJAXAのヒューストン事務所で日本から送った実験機材がちゃんと届いているかを確認したりと、疲れていてもやはり授業に熱心な日本の先生たちは発表の準備に余念がありません。
一通り準備が済むと、事務所の職員を前に少し緊張しながら発表のリハーサルです。
発表準備(左)とリハーサルの様子(右)
2月4日。
ワークショップの初日です。先生方が初回の参加者向けオリエンテーションに出席している間、私たちは、NASAの教育担当と打ち合わせしていました。
さすが、宇宙を教育に活用することが盛んな米国だけあって、その遠隔授業の設備や全米に展開しているネットワークの充実振りには驚きです。午後からは先生方と合流して、私たちもセッションに参加しました。
では、続き(当日の様子など)は次回のブログでご紹介します。
続きを読む"日本の先生たちヒューストンで大活躍-NASAの拠点に世界の先生たちが集合-【SEEC2010 ご報告1】" »