宇宙を活用した教育実践例

体づくり(ミッションXをベースに)

神奈川県・横浜市立永谷小学校(2)

  • 小学生
  • 学校教育

概要

神奈川県・横浜市立永谷小学校(2)
小学6年生
27名
平成24年12月~(継続中)
体育(体つくり運動)保健(健康教育)を軸にした総合的な学習の時間
・ミッションXに関するハンドアウトやDVD(JAXAホームページよりダウンロードが可能)
・古川宇宙飛行士や若田宇宙飛行士のメッセージビデオ
・導入として
・発展として
 体育の体つくり運動でミッションXをベースに実践してみました。指導要領には、1 柔らかさ、2 持続力、3 巧みな動き、4 力強い動きの4つの運動がありますが、ミッションXにある諸運動はこれらを網羅しており、とても有用でした。
 発展として、ミッションXのハンドアウトにも様々な動きがあり、それをそのまま使うのも良いですが、日本にはなじみのない動き(日常的に行うことが少ないことや、道具がないなど)もあるため、私のクラスでは、他の体育と同様に子どもたちに考えさせて改良しています。
 現在5回目ですが、毎回、子どもたちはハンドアウトを手にしながら、宇宙とはどのようにつながるのか考え、めあてをもって運動に取り組んでいます。
 私にとって6年生は3度目で、これまでは自分にとって必要な力を高めるというのはなかなか難しい子も少なくありませんでしたが、今回は宇宙をテーマにしたことで、ただ単に「自分の力を高める」だけでなく、「宇宙飛行士候補として」という意識をもっている子もおり、楽しく取り組んでいる子が多い気がします。
 今年度一年間宇宙教育を総合として実践してきたこともありましたが、導入として取り入れた若田宇宙飛行士のメッセージも意識の向上に大変効果的でした。国語の教科書にも野口宇宙飛行士の教材があり、連動させるとなお意識の向上につながっていました。
 また、ミッションXは他国の子どもたちも同様の運動をしているので、国を越えてみんなで力を合わせているという意識も持てているようです。まだ公式ホームページは昨年度のものですが、「ドイツチームも同じことをしている!!!」「すげーアメリカの学校はやっぱり広いなぁ」と言いながら、休み時間にホームページを見ている子もいます。

授業・活動後の先生のご感想、ご要望など

  •  私は昨年度に講習を受けましたが、となりのクラスにも勧めたところ、ホームページの映像もわかりやすく、ハンドアウトもインストール可能で、大変使いやすいと話していました。先行的に自分のクラスで取り組んでいますが、今後は職員室内にも広げていきたいなと思う感じです。
     体つくり運動は、具体的な運動プログラムは多種多様で、経験年数の浅い先生方にとってはなかなか手をつけづらい単元ではないでしょうか(自分もそうでした)。また、子どもごとに取り組む運動が異なるため、場の設定や一時間の流し方も迷うところだと思います。ミッションXは、道具を必要としないもの、縄跳びやボールなど学校にあると思われる用具を必要とするもの、そしてロクボクなど体育館などにあるものなど様々な運動があるので、クラスの実態に応じていくつかの運動を取り入れるのもいいのではないかと思います。
     個人的には「コントロール」が大変有効でした。巧みな動きとして、楽しみながら子どもたちがよく取り組んでいます。
     将来的には宇宙教育の中で、ミッションXの運動を日本の体育科の体つくり運動の一つとして、位置付けられるとより良いなと思います。

授業の様子

授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3
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