授業連携

宇宙2009~「きぼう」日本実験棟~

群馬県・明照学園樹徳高等学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

本講座では、筑波宇宙センター(「きぼう」宇宙管制室ほか)の見学、国際宇宙ステーションをはじめとする宇宙開発について学習し、宇宙を身近に感じることができるようにする。また、簡易無重力実験装置を用いた実験を、独自のアイデアで主体的に取り組むことで、無重力(無重量状態)についての理解を深める。
本講座を通して、宇宙分野に関する生徒の興味・関心を育み、さらに主体性・創造性・論理的思考力・社会性・国際性を育成することを目的とする。

<対象>

高校2年生 40名

<期間>

平成21年7月17日~平成21年8月24日

<区分>

SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
7月17日
60分
授業
27名
事前学習
2
140分
講義
27名
『無重力実験の話』(50分)
講師:高沖 宗夫
(JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センター 職員)
見学
筑波宇宙センター 施設見学(90分)
支援:宮原 有香・伊藤 和哉・藤沢 宏美
3
360分
演習
18名
簡易落下実験装置を用いた落下実験
指導:高沖 宗夫
(JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センター 職員)
支援:松岡 均・藤沢 宏美
4
90分
講義
15名
『ISS・「きぼう」日本実験棟について』
講師:落合 秀輔
(JAXA有人環境利用ミッション本部 宇宙環境利用センター 開発員)
支援:宮原 有香
5
10月24日
180分
授業
27名
事後学習(校内プレゼンテーション)

第2回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
筑波宇宙センター(「きぼう」宇宙管制室ほか)の見学や、
無重力実験についての講義を通して、宇宙について興味・関心をもたせる。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(50分)
・講義「無重力実験の話」高沖宗夫氏
△講義を通して、無重力(微小重力)、無重力実験の目的、無重力下における人体への影響などについて学ぶ。
・筑波宇宙センター
・国際宇宙ステーション
・無重力について事前学習で調べさせておく。
展開
(90分)
・筑波宇宙センター 施設見学
△国際宇宙ステーション「きぼう」実験棟実物大模型、「きぼう」宇宙管制室、宇宙飛行士養成棟などを見学する。

◎生徒の引率
・事後学習、成果発表(校内プレゼンテーション)のために、メモをとったり、写真を撮影するように指導する。
まとめ
・当日レポート作成

・次回に行う無重力実験について各班ごと独自に考える。
△今回学んだ内容を当日レポート用紙(A4)1枚に簡潔にまとめる。

△今回学んだことを考慮して、次回に行う無重力実験について各班ごと独自に計画をたてる。

◎生徒の実験計画を確認し、場合によってアドバイスを行う。
・無重力実験で使用する材料を次回までに準備する。

授業の感想・メモ

  •  講義「無重力実験の話」や筑波宇宙センターの施設見学を通して、最先端科学技術に触れることができた。もっと宇宙について知りたいという生徒の欲求が高まったようである。次回の無重力実験について、独自のアイデアを意欲的に出す姿が見られた。

第3回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
簡易落下実験装置を用いて生徒独自のアイデアで実験を行い、様々な物理的な現象を科学することで、
無重力(微小重力)について理解を深める。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(30分)
・無重力実験の事前指導
◎無重力状態の映像を保存するためのパソコンを数台準備する。

△簡易落下実験装置の使い方、およびCCDカメラによる撮影・パソコンへの保存方法・再生方法について学ぶ。
・簡易落下実験装置と生徒が独自に考えた無重力実験で使用する材料をあらかじめ準備する。

・上記以外に様々な実験材料を準備し、生徒が自由に使えるようにする。
展開
(300分)
・簡易落下実験装置を用いた無重力実験
△各班ごとに独自に考えた無重力実験を行う。

◎講師・支援者の補助を行う。

◎各班の実験結果や考察について内容を確認し、場合によってアドバイスも行う。
・「予想」→「実験」→「考察」を繰り返し、試行錯誤しながら、様々な実験に挑戦させる。
まとめ
(30分)
・ディスカッション

・当日レポート作成
△今回各班で行った実験について、予想・結果・考察について発表し、講師も交えてディスカッションを行う。

△今回学んだ内容をレポート用紙(A4)1枚に簡潔にまとめる。
・他班の実験結果も共有することで、無重力(微小重力)についての理解を深める。

授業の感想・メモ

  •  生徒が思考錯誤しながら実験に熱心に取り組んでいた。予想と結果が異なることが多く、無重力(微小重力)の奥深さを実感したようである。また、実際の宇宙空間についても興味・関心をもったようである。今回の物理的な現象を科学的に全て考察することができなかったことで、さらに学習意欲が増したようである。

第4回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟の運用に直接関わっているスタッフの講義を受け、
宇宙を身近に感じることができるようにする。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・講義『ISS・「きぼう」日本実験棟について』 落合秀輔氏
△国際宇宙ステーション(ISS)について学習する。
・最先端について触れさせるために、実際に「きぼう」日本実験棟の運用に関わっているスタッフに講演を依頼する。

・パソコン・プロジェクター・マイクをあらかじめ準備する。
展開
(60分)
・講義『ISS・「きぼう」日本実験棟について』落合秀輔氏
△下記内容について学習する。

・「きぼう」日本実験棟について
・「きぼう」日本実験棟で行われている様々な実験について
・「きぼう」日本実験棟の運用について
・宇宙空間における生活について
・講師が生徒の反応を見ながら講義を進められるように、受講人数を30名弱と小規模とする。
まとめ
(15分)
・質疑応答

・当日レポート作成
△講師への質問

△今回学んだ内容をレポート用紙(A4)1枚に簡潔にまとめる。
・3回分の内容を事後レポートとしてまとめ、後日提出させる。また、その成果を校内プレゼンテーションで発表させ、一般生徒にも還元する。

授業の感想・メモ

  •  現場のスタッフの話を直接聞くことができた。国際宇宙ステーションには様々な国が参加しており、共通語として英語が使われていることを知った。今回の講義で宇宙に興味をもつと同時に、英語の必要性も感じたようである。

群馬県・明照学園樹徳高等学校

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