教員研修

道東科学教育支援ネットワーク(DoToねっと)・たんちょう先生の実験教室テーマ『授業で使える!実験・工作』

北海道・釧路市こども遊学館

概要

全研修を通した趣旨

釧路市をはじめとした道東地域で、科学の普及に携わる様々な機関・人員・施設の有効活用をはかり、知的財産の共有を目指すとともに、会員相互のネットワークを立ち上げ、児童・生徒や一般の方への科学に対する興味・関心を高め、豊かな文化を創造する。

対象

釧路・根室・網走・帯広管内教員の希望者 5月28日:27名 10月29日:24名 1月28日:14名 3月24日:24名

期間

平成23年5月28日、10月29日、平成24年1月28日、3月24日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
120分
27名
45分
講義
【授業で使える!実験・工作】「宇宙放射線ってなーに? -宇宙の百葉箱の放射線計測-」
講師:古賀 清一
(JAXA宇宙環境グループ)
30分
演習
【観察・実験のコツ】「もしも試験管が割れてしまったら」
講師:佐久間 勝教
(釧路市立大楽毛小学校)
45分
演習
【簡単!ものづくり】「トンボ玉をつくってみよう」
講師:菊池 亮
(釧路市こども遊学館)
2
120分
演習
24名
1.演習・・・【授業で使える!実験・工作】「JAXAものづくり教室」
 ・空き缶パラボラづくり
 ・かさ袋ロケットづくり
講師:遠藤 純夫
(JAXA宇宙教育センター)
2.演習・・・【簡単!ものづくり】「簡易真空ポンプ作り」
講師:佐野 真由美
(藤沢市湘南台文化センターこども館)
3
120分
演習
14名
1.【授業で使える!実験・工作】「もののあたたまり方」
 講師:佐久間 勝教
  (釧路市立大楽毛小学校)
2.【授業で使える!実験・工作】「ヒートパイプ」
 講師:浦家 淳博
  (釧路工業高等専門学校)
講義
【観察・実験のコツ】「花と果実」
 講師:遠藤 純夫
  (JAXA宇宙教育センター)
4
90分
講義
24名
【特集】「『はやぶさ』スペシャル」
講師:川口 淳一郎
(JAXA宇宙科学研究所(ISAS)教授)

北海道・釧路市こども遊学館

第1回目/全4回『研修会記録シート』

実施日
5月28日
合計時間
120分
参加数
27名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(45分)
【授業で使える!実験・工作】
「宇宙放射線ってなーに?-宇宙の百葉箱の放射線計測-」
・宇宙線の話を興味深く聞かせていただきました。ありがとうございました。
・今年から中学校3年生理科で新たに取り入れられた放射線の学習で活用したいと思います。
・放射線については、単位の話や磁場の話など、ニュースでは知ることのできない話について聞くことができて良かったです。
参加者の中には大学生も多かったのですが、見やすい図をふまえながら解説していただいたので、興味深く聴講することができたようです。また、研修内容を授業で取り上げようと考えている先生もいました。
演習
(30分)
【観察・実験のコツ】
「もしも試験管が割れてしまったら」
・試験管やガラスの扱い方がわかってよかったです。危険なことをしないように安全に扱っていければと思います。
・ガラスが溶けているところを間近に見ることが初めての体験だったので良かったです。
・ガラス器具の取り扱いの難しさ、器具の損傷のしやすさなど勉強になりました。割れやすい器具の見分け方等、実践的な知識が盛り込まれており、今後の授業で生かしていきたいと思います。
実験中にガラス器具が割れてしまう事例が多いこともあり、あえて割ってみることでその危険性を体感することができたました。また、どのように事故を防止することができるかを学ぶことができました。
演習
(45分)
【簡単!ものづくり】
「トンボ玉をつくってみよう」
・トンボ玉をいざ自分で作ってみると、お店で売られているものの美しさとすごさを改めて感じらました。
・トンボ玉を作ってみて、ガラス細工ははまってしまう気がします。
・トンボ玉を作るのは楽しいけれど、時間がかかったり、少し疲れてしまうので大変だと思いました。
ガラス細工を初めて体験する方が多かったので、楽しみながらトンボ玉づくりを行うことができたようです。

授業の感想・メモ

  • 宇宙の放射線という普段の生活では意識することがないものをテーマとして取り上げましたが、わかりやすく解説していただいたことで、「授業で活用したい」や「興味深かった」という感想がたくさん見られました。
    その他にも、ガラス器具の扱い方やトンボ玉づくりなど、先生方にとっては実践的な研修となったようです。

北海道・釧路市こども遊学館

第2回目/全4回『研修会記録シート』

実施日
10月29日
合計時間
120分
参加数
24名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
演習
(75分)
【授業で使える!実験・工作】
「JAXAものづくり教室」
・空き缶パラボラづくり
・かさ袋ロケットづくり
・空き缶で火がつけられるのは驚きました。
・凹面鏡の実験も身近な素材で簡単にできるものだと思うので、これも個別に用意させ、身近な事象と結びつけさせながら授業に組み込んでいきたいなと思う。
・パラボラやロケット作りで、身近なものの例えなどが参考になりました。(コスモスの形など)
空き缶パラボラづくりでは、作る過程も楽しませていただきました。先生方の中にはいろいろな種類の空き缶を磨き、火がつきやすいものを検証する様子も見られました。
かさ袋ロケットづくりでは、その教材をどのように生かすかという具体例を示していただき、とても参考になりました。
演習
(45分)
【簡単!ものづくり】
「簡易真空ポンプ作り」
・真空ポンプは簡単で楽しかったです。
・プラスチック容器でも真空ポンプができるんですね。びっくりです。
・真空ポンプは、1グループに1つ作れるので、ぜひやってみたいです。
・真空ポンプをつくるという発想がなかった。もしできれば個別実験にできるので、生徒は意欲的に学習に取り組めると思う。
簡単に材料をそろえることができ、子どもでも作ることができるということで、先生方にもとても大好評のものづくりでした。

授業の感想・メモ

  • 今回は参加者のみなさんに実際にものを作っていただくだけでなく、その教材をどのように授業の中で生かすかを検証していただくことができました。「JAXAものづくり教室」では、「この教材はこういうふうに使うことができる」という例を具体的に示していただいたので、先生方からも「とても参考になった」という感想を多々いただきました。

北海道・釧路市こども遊学館

第3回目/全4回『研修会記録シート』

実施日
1月28日
合計時間
120分
参加数
14名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
演習
(45分)
【授業で使える!実験・工作】
「もののあたたまり方」
・現在授業をしているところなので、とても参考になりました。
・対流がうまく見えるようにするためには、いろいろ工夫がいるということがわかった。
・実験の結果が見られなかったことが残念でした。
・対流観察に絶好なものはなかなかないのかなと感じました。
水を温めたときの対流の様子を観察しました。水の中には、お茶の葉や着色した消臭ビーズなどを入れ、それぞれを比較・検討しました。しかし、対流の様子を適切に観察できるものは少なく、どのように児童・生徒に観察させるかが課題となりました。
演習
(15分)
【授業で使える!実験・工作】
「ヒートパイプ」
・ヒートパイプは、ぜひ実践してみたいと思う。
ヒートパイプを用いて、金属の熱の伝わり方を体験しました。また、ヒートパイプの原理についてもわかりやすく解説していただきました。
講義
(60分)
【観察・実験のコツ】
「花と果実」
・花と果実について、興味深い話を聞くことができたのでよかった。
・小学生にもわかりやすい内容だった。
・遠藤先生の果物の話はとても参考になりました。
リンゴの切断面を観察し、花のどの部分がどのように変化したものかを考察しました。種子を効率よく散布させるための植物戦略を実感することができ、とても興味深い内容でした。

授業の感想・メモ

  • 今回は、授業の中で、教材をどのように活用できるかを議論することができ、とても有意義な教室となりました、とくに「花と果実」では、果物の切断面を観察することで植物の戦力について実感することができ、ご参加いただいた先生方にとっても新しい視点を養うきっかけになったようです。

北海道・釧路市こども遊学館

第4回目/全4回『研修会記録シート』

実施日
3月24日
合計時間
90分
参加数
24名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(90分)
【特集】
「『はやぶさ』スペシャル」
・川口先生の教育に対するお話に大変感銘を受けました。また、ぜひお話を聞いてみたいです。最先端のお話も、大変興味があって楽しかったです。
・普段、聞くことができないお話を聞くことができて良かったです。子どもたちに伝えたい情報がありました。ありがとうございました。
・最先端のことだと思うので、子どもたちに宇宙に携わっている人たちは、今こういうことを目指している、ということを伝えていきたい。
・大変面白い講義でした。質疑応答がもっと時間があれば良かったです。
・より専門的なお話が聞けて良かったです。
・宇宙については全く知らないことばかりでした。衛星や星のうまれ方などは大学の講義を通して知ってはいましたが、探査機などは全く知りませんでした。また、そういう考え方を通して、子どもたちに新しいことを進んで取り組んでいけるような環境をつくっていきたいと思いました。
・普段聞けない話が聞けて、とてもためになりました。
・「高い塔をたててみなければ、新たな水平線は見えない。」という言葉には、大変感銘を受けました。
・はやぶさの探査を授業で紹介する際の具体的なエピソードや、今後の惑星探査機の展望が分かりました。貴重な機会をありがとうございました。
・川口先生からの貴重なお話が聞けて、本当に幸運です。ありがとうございました。

授業の感想・メモ

  • 小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャである川口淳一郎教授をお招きし、「はやぶさ」に関するエピソードや、今後の小惑星探査機の展望についてお話しいただきました。専門的な内容だけでなく、教育と絡めたお話しも聞くことができ、ご参加いただいた先生方からは「今日聞いたことを子どもたちに伝えたい」という声を大変多くいただきました。

北海道・釧路市こども遊学館

教員研修実績一覧

このページのTOPへ