授業連携

筑波サイエンスワークショップ2008

京都府・京都教育大学附属高等学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

大学教授や研究者の指導により、生物、科学、物理に関するテーマについてSSH4校のメンバーによる班単位の実験を行い、その成果を互いにIT機器を駆使しながら発表しあう。これらのことを通じて、科学や学問の楽しさや奥深さ、相互協力の必要性、SSH校交流の意義などについてより深く認識する。

<対象>

高校1年生 5名

<期間>

平成20年12月24日~平成20年12月26日

<区分>

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
12月24日
300分
講義
5名
「無重力実験の話」
講師:高沖 宗夫
(JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センター 主幹研究員)
見学
筑波宇宙センター 施設見学
授業
明日の実験についての考察
支援:宮原 有香・松岡 均・藤沢 宏美
2
600分
実験
5名
簡易落下実験装置を使用した落下実験
アドバイザー:高沖 宗夫
(JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センター 主幹研究員)
支援:宮原 有香・松岡 均・藤沢 宏美
3
12月26日
135分
発表
5名
開会式
各班によるプレゼンテーション
講評:高沖 宗夫
(JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センター 主幹研究員)
閉会式
支援:宮原 有香・松岡 均

第2回目/全3回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
落下装置を利用して無重力下での現象に触れる。自らが考案した実験内容を実施し、仮説との比較検証を行うことで、研究の方法を学習する。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(60分)
1.各実験内容の検討
◎生徒の各実験アイデアをまとめて、講師の先生にお渡しする。

△講師の先生に各自の実験アイデアを発表し、コメントをもらいながら実験アイデアを練りなおす。
・事前に実験内容についてのコメントをいただいているので、そのコメントを生かした内容を提示してさらに考察する。(生徒)

・事前に生徒の実験内容を把握し、生徒の傾向をつかんでおく。(講師)
展開
(360分)
2.実験開始
△各自の実験アイデアをもとに、実験を行う。

△互いに協力しながら、実験装置を操作し、実験を進めていく。

△講師の先生と質疑応答を繰り返しながら、試行錯誤を行い、実験の内容を高めていく。

◎実験の補助を行う。適宜、講師の先生と相談をさせてもらいながら、実験計画の調整を行っていく。
・極力、生徒に作業をさせる。試行錯誤させる時間をできるだけ長く設け、生徒に実験内容の考察をさせる。(教師・講師)

・チーム全体で協力して実験活動を行い、自分たちが主体的試行錯誤して実験を進めていく。(生徒) 

・適宜、適切なアドバイスを行い、生徒の実験活動を補助する。(教師・講師)
まとめ
(60分)
3.実験結果の検証
△実験内容について、仮説と結果の比較を行う。仮説と異なる現象が見られた場合は、その原理をしっかりと追求する。

△講師の先生に疑問に思う点を質問する。

◎講師の先生のコメントを記録し、生徒と同様に振り返りを行う。また、今回のポイントとなった原理を記録し、事後考察に役立てるように準備する。
・仮説と結果を比較させ、そこに働く科学的な原理を説明し、現象のしくみを明らかにする。(講師)

・後日控えた発表プレゼンの作成へのアドバイスを行う。(講師)

授業の感想・メモ

  • 実際に一から自分達で実験内容を考察することはとても難しかったが、やりがいがあった。試行錯誤を繰り返す中で、少しづつ無重力のイメージがしやすくなっていった。改良を加えた実験が成功したときは、大変うれしかった。
  • 自分達で仮説を立てた内容とは全然違う結果が得られることも多く、驚いた。実験を通して理解できることがとても多かった。
  • 研究の難しさとおもしろさを体感することができた。
  • 宇宙への興味が広がった。

立命館守山高等学校・京都府立洛北高等学校・奈良女子大学附属中等教育学校・京都教育大学附属高等学校

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