授業連携

月周回衛星「かぐや(SELENE)」が見た月のすがた

岐阜県・大垣市立北小学校

  • 小学校
  • 小6
  • 理科

概要

<全授業を通した指導目標>

太陽と月の表面の様子や月の形が日によって変わって見えることに興味をもち、太陽と月の表面の様子を調べるとともに、月の位置や形を観察して記録し、月の位置と太陽の位置とを関係付けて考え、月の形の見え方は、太陽と月の位置関係によって変わることを推論することができるようにする。また、これらの活動や研究者の講演を聞く活動を通して、太陽や月に対する豊かな心情を育むことができるようにする。

<対象>

小学6年生 110名

<期間>

平成27年9月4日~10月15日

<区分>

教科 (理科(太陽と月の形))

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
9月4日
45分
授業
37名
太陽と月の表面の様子や月の位置や形について話し合い,実際に観察してい調べる。
(3クラスで実施)
2
9月7日
45分
授業
37名
太陽と月の表面の様子や月の位置や形について話し合い、実際に観察してい調べる。
(3クラスで実施)
3
9月11日
45分
授業
37名
日没直後の月の形と位置を調べて、記録する。数日後にもう一度調べて、記録する。観察結果から、月の形が日によって変わって見えることをまとめる。
(3クラスで実施)
4
9月16日
45分
授業
37名
月の形が変わって見える理由を、ボールに光を当てる実験で確かめる。
5
9月18日
45分
授業
37名
実験結果と観察結果を関連付けながら、月の形が変わって見える理由を考え,まとめる。
6
100分
講義
110名
講演の感想文を書くとともに、家庭で家族に感想を伝えたり、改めて月を観察したりする。
講師:加藤 學(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ)
7
10月15日
45分
授業
37名
講演の感想文を書くとともに、家庭で家族に感想を伝えたり、改めて月を観察したりする。

第6回目/全7回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・月の大きさや地球からの距離を体感する。
◎北小学校の衛星写真から徐々にズームアウトし、月の大きさを日本列島の大きさと比較させる。
△スチロール球を用いて、地球と月の大きさの比較や、地球と月の距離を視覚的にとらえる。クイズ形式で、児童の関心が高かった。
・メモ用紙の準備
展開
(60分)
・月周回衛星「かぐや」の打ち上げから運用終了までを、動画を交えて聴講する。
・「かぐや」の探査によって明らかになった月の構造や地形の特徴について学ぶ。
・月の生成(ジャイアントインパクト)について学ぶ。
・月の存在が、地球の潮の満ち引きを生み出し、そのことが生命誕生に関係しているなど、月の誕生から現在までの経過について学ぶ。
◎動画や写真を用いて、「かぐや」によって明らかになった月の構造や地形の特徴を、難解にならないように説明する。
△メモを取りながら聴講する。意欲的にメモをとることができた。






・途中で休憩を挟む。その間、講師とのフリートークの時間を設ける。
まとめ
(50分)
・さらに知りたい疑問について、質問をする。
・教室に戻り、学習のまとめとして新聞を作成する。
△事前に考えておいた質問を中心に、講師に質問をする。挙手が盛んであった。
◎児童の質問に答える。

△学習のまとめの新聞を作成する。
・事前に質問内容を考えておくよう指示しておく。
・まとめ用紙の準備
・まとめの新聞用紙は、書かせたい項目を絞っておくとよい(驚いたこと・家族に教えたいこと・これからの夢や目標)。

授業の感想・メモ

  • 月研究の第一人者の講演を聴く機会に恵まれ、児童は大変意欲的に活動に参加することができた。
  • 専門的な内容も、難解な表現にならないよう心がけて説明していただき、児童の関心や理解が深まった。
  • 授業後も、講師に駆け寄って、将来の夢や目標について楽しそうに会話するなど、児童の関心は高かった。

岐阜県・大垣市立北小学校

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