宇宙を活用した教育実践例

月への「着陸船」開発のミッションに挑む

岡山県・倉敷市立船穂中学校

  • 中学生
  • 学校教育

概要

学校・団体名 倉敷市立船穂中学校
対象 中学1年生
対象人数 83名
実施日 令和5年7月13日(木)・18日(火)
タイトル 月への「着陸船」開発のミッションに挑む
活動内容

    重力は、生まれたときからそれらの力を受けながら生活しているため疑問をもつことが少ない。それは本校の生徒の様子からも感じられた。そこで、はじめに「宇宙飛行士と考える重力と質量」を視聴することにより、体重を例に地球と月の重力の違い、重さと質量の違いについて理解を深めることとした。挿絵や月面上での宇宙飛行士の動きをもとに、重力の違いによる体重の違いや動きにくさから質量についても考えを深めることができていた。

    次に、TV画面上に着陸船開発のミッションについて流れを確認した後、タブレットPCを用い、いかに衝撃をやわらげ、的の中心をめがげてピンポイントに着陸せさられるか、限られた材料でどのように設計するか等、何回も肩の高さから落とし試行錯誤しながら工夫を凝らしていた。着陸させる様子は、班ごとに動画で撮影し共有することでお互いに視聴できるようにした。他の班の作品の動画を見る中で、自分の班と他の班の違いに注目して意見する様子や部分的に修正して再度実験に向かう姿が見られた。次に、生徒作品2点を紹介する。

    作品1(設計のポイント)パラセールみたいに「ふわっと」するために紙の面積を多く使いました。作品2(設計のポイント)下にある輪っかは着陸の衝撃を抑えるために作りました。ストローを固定するために曲げてからテープをつけました。



    詳細資料:PDF  PDF(252KB)

使用した宇宙の素材・教材など
  1. 宇宙飛行士と考える重力と質量

参加者の様子・感想など

 生徒は、授業前段階では、力そのものは目に見えないので漠然と感じていることが多い様子であった。また重力についても、生まれたときから、それらの力を受けながら生活しているため疑問をもつことも少なかった。そこで、身の回りで働く力を意識させるため、月面着陸をイメージして限られた予算(身近な材料)で着陸船を作ることで、安全に着陸できる「着陸船」開発のミッションを行った。ロイロノートでアイデアを集約することにより、互いのアイデアを共有でき、他のグループの作品も参考にしながらより良いものを開発しようと意欲的な取り組みが見られた。。

活動のご感想・ご要望など

  •  普段理科の授業苦手な子でもアイデアをだしたり、部品の加工で力を発揮したりするなど、活躍する姿がみられた。日本は宇宙開発の取組が盛んであるので、将来その方面に興味をもって進んでくれる子が現れてくれることをのぞむ。
  •  今回は1時間と限られた時間での実践であったため、再度検討して作成を行う時間が少なかった。今後は、着陸船の強度を高めるという視点にも広げて授業を組み立ててみたい。  

授業の様子

授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3
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