授業連携

地球規模での環境問題

東京都・国分寺市立第四小学校

  • 小学校
  • 小5
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

 1学期の学習を発展させて、地球レベルの環境をテーマに学習を進める。環境問題は、我々の生活に大きな影響を及ぼす状況になっている。又、現在の子どもたちにとって「環境問題」は大人になってから絶対に向き合わなければならい問題である。その影響は今よりも大きくなることはあっても、小さくなることはない。
 そこで小学生という発達段階に合わせて地球レベルでの「環境問題」を学習し、環境問題についての理解を深めることをねらいとして学習を進める。3学期にはその学習を元に自分たちにできることは何かを考える学習を行う。

<対象>

小学5年生 120名

<期間>

平成21年10月13日~平成21年12月5日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
01
10月8日
45分
授業
120名
オリエンテーション
02
10月13日
45分
授業
120名
クラスごとの課題設定
03
10月19日
45分
授業
120名
課題選択
04
10月20日
45分
グループ活動
120名
課題設定
05
10月22日
45分
グループ活動
120名
課題追究の計画
06
10月26日
45分
グループ活動
120名
課題追究
07
10月27日
90分
グループ活動
120名
課題追究
08
95分
講義
120名
『地球規模の環境問題について』
講師:小口 美津夫
(JAXA研究開発本部 未踏技術研究センター 特認担当役)
支援:伊藤 和哉
09
11月5日
45分
グループ活動
120名
課題追究
10
11月6日
90分
グループ活動
120名
課題追究
11
11月13日
90分
グループ活動
120名
課題追究
12
11月14日
45分
グループ活動
120名
ポスターセッション準備
13
11月20日
90分
グループ活動
120名
ポスターセッション準備
14
11月24日
90分
グループ活動
120名
ポスターセッション準備
15
12月3日
45分
グループ活動
120名
ポスターセッション準備
16
100分
発表
120名
発表会
ポスターセッション
支援:伊藤 和哉
17
12月5日
45分
学級活動
120名
まとめ

第8回目/全17回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙の中で生命が存在する星としての地球のすばらしさ、その生命が存在するための環境が人間の活動によって壊されつつあること(環境問題)を理解する。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
○はじめの言葉

○講師紹介
◎講師を紹介する
展開
(120分)
(1)地球に生命が存在すること、その条件である水や空気(大気)温度などの確認
○地球に住む様々な生命の映像
○水や空気の存在(海や川、山や空の映像)
○宇宙から見た地球の映像など

(2)他の星や宇宙空間と地球の比較
○月や火星、いとかわなどの映像
○宇宙ステイションや宇宙空間で使う宇宙服などの特徴
○太陽系の惑星や宇宙空間には地球の生命は存在できないことなどを確認

(3)大気があることを実験を通して確認
○真空状態では、プロペラの飛行機は前進することができないことを実験
○真空状態でマシュマロが大きくふくれることを実験で確認
○正方形のゴムの板を机に置き、密着させた状態で机からはがそうとするとなかなかはがれないことから大気の圧力を知る

(4)その地球で生命が存在するための環境が壊されつつあることの確認
○地球温暖化がわかるような映像
○オゾンホールの破壊
○森林破壊の様子がわかるような映像
○空気や海洋汚染の様子がわかるような映像
○この問題の原因は、人間の活動が関わっていること、それを調べるのは君たちの学習であることを確認して終わりとする。
△ワークシートにメモを取る

◎ワークシートのたりなくなった児童に新しいワークシートを配る。
まとめ
(5分)
○児童代表の感謝の言葉
○終わりの言葉
△児童代表が感想を述べる
◎最後のあいさつをする

授業の感想・メモ

  • 地球という環境を知るために地球について実験を通して理解するということができたことがとてもよかったと思います。単にお話で終わるのではなく、児童が実感できることはとても貴重な体験でした。また、映像もふんだんに使っての宇宙や宇宙ステーションの話もとてもよかったです。JAXAの方には学校ではなかなか準備ができなかったり、説明できないことが多くとてもよい体験ができたことを感謝しています。また、このような学習を計画するときには依頼をしたいと思いました。

第16回目/全17回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

今までグループごとに追究してきた環境問題の課題を自分たちなりの方法で他のグループや3年生にわかりやすく発表する。また、他のグループの発表を聞いて環境問題への理解を深める。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
事前に発表の仕方や聞き方の指導を行ったので導入は行わない。
展開
前半発表グループ、後半発表グループに分かれる。前半発表グループは、後半は見学、後半発表グループは前半見学。
・スケジュール
10:30前半発表準備
10:45~11:20前半発表
11:20~11:30後半発表準備
11:30~12:05後半発表
・発表の場所 各教室、廊下、ホール
・発表は各グループ35分
・一回の発表は5分以内を目安にすることを指示。
・発表の内容は絶滅危惧種、水質汚染、食糧問題、森林破壊、地球温暖化、酸性雨、大気汚染、砂漠化、疫病の12グループ
・発表方法は、劇、ペープサート、紙面、実験など様々な方法をとっていた。
・最初はぎこちないが何回か発表を繰り返すうちに慣れてきた。
まとめ
まとめは、各学級で後日時間をとっておこなった。

授業の感想・メモ

  • 環境問題とテーマに自分の興味関心に沿って課題を追究してきたが、3年生が聞きに来ることを考えて3年生にもわかる発表をするという条件が付いたため、各グループが工夫して発表していた。環境問題は単に地球温暖化だけでなくそのことが発端になって起こる様々な問題であったり、人間の活動が引き起こす環境破壊であったりすることが児童に少しでも理解してもらえたと考える。

東京都・国分寺市立第四小学校

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