授業連携

宇宙飛行士養成講座

神奈川県・横浜市立中高一貫教育校

  • 中学校
  • 中1
  • その他
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙に進出する事業の意義を理解して「宇宙から地球を見る視点」を養い、宇宙や国際社会で活躍するリーダーを育成する。また、さらには将来の宇宙飛行士を養成することを目標とする。

<対象>

中学1年生 160名、高校1~3年生希望者 10名

<期間>

平成25年7月17日~12月26日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
50分
プラネタリウム授業
160名
本校プラネタリウム室
プラネタリウムを利用して、惑星、月、流星群等の天体と、国際宇宙ステーションの日本実験棟等のJAXAの宇宙開発を学ぶ。1回40名×4回上映。
2
120分
見学
20名
JAXA相模原キャンパス見学
特別公開を利用して、探査機の成果やロケット開発を知る。引率教員が展示内容をかみ砕いて中学1年生にもわかる説明を行う。
3
90分
授業
160名
宇宙と宇宙飛行士
本校ホールにて、宇宙開発の歴史、国際宇宙ステーションと日本実験棟きぼう、国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の生活等について。
講師:小林 智之
(JAXA 有人宇宙ミッション本部)
4
300分
実習
30名
JAXA筑波宇宙センター
宇宙飛行士養成施設見学と宇宙飛行士になるための授業・実習「宇宙飛行士はどうやって育てるの?」
講師:山口 孝夫
(JAXA 有人宇宙ミッション本部)

第1回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・本校プラネタリウム室にて、プラネタリウム(GOTO GE-II)による星空の投影を鑑賞する。
・星座、月、ペルセウス座流星群、惑星、赤道直下の星空などを見る。
・本校プラネタリウム室にて、プラネタリウム(GOTO GE-II)による星空の投影を行う。
・星座、月、ペルセウス座流星群、惑星、赤道直下の星空などを投影する。
・プラネタリウムは当日夜の星空を投影できるように調整する。
・適切なBGMとアナウンスで関心を高めるように工夫する。
展開
(30分)
・プラネタリウムのドームスクリーンに映し出されたパワーポイントの映像を見て、天体や国際宇宙ステーションの観測の仕方や基本的な天文の知識を学ぶ。
・最先端のJAXAの宇宙開発の技術と活動や国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうについて学ぶ。
・将来、計画されているHTV-Rや有人宇宙飛行について学ぶ。
・プラネタリウムのドームスクリーンにプロジェクターを用いてパワーポイントの映像を投影し、天体や国際宇宙ステーションの観測の仕方や基本的な天文の知識を学ばせる。
・最先端のJAXAの宇宙開発の技術と活動や国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうについて学ばせる。
・将来、計画されているHTV-Rや有人宇宙飛行について学ぶ。学ばせる。
・あらかじめ、プロジェクターとノートPCを用意しておく。
・現在のJAXAの活動を紹介するパワーポイントを作成した。
まとめ
(10分)
・本授業を振り返りながら、パワーポイントの映像を見て、未来の宇宙開発と宇宙旅行を考える。
・本授業を振り返させながら、パワーポイントの映像を見て、未来の宇宙開発と宇宙旅行を考えさせる。
・BGMと映像で未来への夢を喚起させるよう工夫する。

授業の感想・メモ

  • 1回40名×4回、同じ内容で上映した。

第2回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・安全上の注意。
・本日の予定とJAXA相模原キャンパス(宇宙科学研究所)の概要の説明。
◎引率教員2名で生徒の安全指導を行う。
◎本字の予定と相模原キャンパスの概要と展示内容を説明する。
△生徒たちはこれから始まる見学に期待し、熱心に説明を聞く。
・混雑しているので、生徒の安全に留意する。
展開
(160分)
・SELENE(かぐや)、はやぶさ、ひので、れいめい、イカロスの展示を見る。
・あかり、すざくの展示を通して、赤外線天文学、X線天文学の成果を知る。
・探査ロボットのデモンストレーションを見る。
・イプシロンロケット、ハイブリッドロケット、プラズマロケット、再使用ロケット、火星飛行機等のロケット開発技術を見る。
◎はやぶさ等の探査機や探査機の成果についすて展示の内容をかみ砕いて、中学1年生にもよくわかるように説明する。また、適切に質問して考えさせるようにする。
◎宇宙科学研究所とNASDAのロケット開発の歴史を照らし合わせて、ロケットの展示を説明する。
・途中で必要に応じて十分な休憩をとる。
・熱中症を予防するため、十分に水分をとらせる。
まとめ
(10分)
・M-Vロケット実機の前で、JAXA相模原キャンパスで学んだことを振り返る。
・次回の講座の予告をする。
・帰路の安全上の注意を与える。
△長時間にわたる見学であるが、元気でロケットのノズルをのぞき込んでいる。さらに次回の講座に期待している様子である。
・帰路につく前に十分休ませる。

第3回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・講師:JAXA,小林 智之氏の紹介。
・パワーポイントを利用して、宇宙の天体と構成、生物の存在の可能性等について学ぶ。
◎司会者が講師を紹介する。
◎パワーポイントを利用して、講師が宇宙の天体と構成、生物の存在の可能性等について発問し、またやさしく解説して関心を高める。
・会場を学校のホールとし、音響、照明、プロジェクター等の機器を用意する。
展開
(70分)
・講師による宇宙開発の歴史、国際宇宙ステーション、日本実験棟きぼう、国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の生活、宇宙飛行士採用試験、将来の宇宙開発等の説明を聴講する。
◎パワーポイントと映像を使いながら、中学生にもよくわかるように説明した。適切に繰り返し発問し、生徒の反応を見ながら進めていく。
△生徒たちは、熱心に説明を聞き、発問に対して積極的に答えていた。
・前半と後半の間に休憩を入れる。
・パワーポイント、映像は、プロジェクターでホールのスクリーンに投影した。
まとめ
(10分)
・授業を振り返りながら、宇宙と宇宙飛行士への思いを高める。
・質疑応答。
◎振り返りシートに学びをまとめる。
◎生徒たちは次々に質問し、講師は生徒の質問に丁寧に答えた。
・ワイヤレスマイクを2本用意して、会場の質問等を拾うようにした。

授業の感想・メモ

  • 講師らの熱意が生徒の心に響いたと思われる。講座を終わって、生徒たちの振り返りシートを見てみると、宇宙への関心の高さが伺える。当初の「生徒たちの心に火をつけて、宇宙に行く気にさせる」という目標はかなり達成できたようである。

第4回目/全4回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
・筑波宇宙センターに到着し、H-IIロケット(実機、一部レプリカ)を見る。
・筑波宇宙センター内での注意事項とスケジュールを確認する。
・センター内入構手続きを行い、許可証を各自、身につける。
・H-IIロケットについて説明する。
・筑波宇宙センター内での注意事項とスケジュールを確認させる。活動の場所を指し示して説明する。
・JAXA宇宙教育センターの方の誘導で、センター内入構手続きを行う。
・事前にガイダンスを開いたり、往路の貸し切りバスでJAXAの紹介DVDを見せておく。
展開
(270分)
・総合開発推進棟の会議室を会場として、JAXA職員 山口 孝夫氏に「宇宙飛行士はどうやって育てるの?」をテーマに授業をしていただく。
・「国際宇宙ステーション、宇宙飛行士になるための資質、採用試験」等について学ぶ。
・宇宙飛行士採用試験を体験し、自分自身の宇宙飛行士としての資質の有無を試す実習を行う。
・JAXA職員食堂の利用体験を行う。
・プラネットキューブを見学する。
・宇宙飛行士養成施設を見学する。
・国際宇宙ステーションと日本実験棟きぼう、宇宙飛行士としての資質、宇宙飛行士候補者試験について解説していただく。
・宇宙飛行士採用試験を体験し、自分自身の宇宙飛行士としての資質の有無を試す実習をさせる。
・JAXA職員食堂で昼食をとらせ、JAXAで働く人々を身近に感ずる体験をさせる。
・プラネットキューブを見学させる。
・宙飛行士養成施設を見学させる。
・授業はJAXA宇宙教育センターの方が補助してくださった。
・JAXA職員食堂と宇宙飛行士養成施設見学は事前予約が必要である。
・生徒の健康管理と会場移動等の引率を教員が行う。
まとめ
(10分)
・講義や体験・見学を通して得た学びを整理する。
・帰路についての注意事項を確認する。
・講義や体験・見学を通して得た学びを整理させる。
・帰路についての注意事項を確認させる。
・復路も貸し切りバスを利用する。

授業の感想・メモ

  • 文部科学省SPP事業として実施した。
  • 本物に出会うことが何よりも生徒のモチベーションを高めることを確信できた。
  • JAXAの方々と生徒たちが直接ふれあうことによって、その熱意が生徒に伝わったように思えた。
  • 今後、さらに授業を宇宙飛行士を目指した実践編へと発展させていきたい。
授業の様子1
授業の様子2
授業の様子3

神奈川県・横浜市立中高一貫教育校

授業連携実績一覧

このページのTOPへ