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[活動報告]種子島スペーススクール2016体験発表会
2016年06月01日
宇宙航空研究開発機構
2016年3月27日(日)~31日(木)の5日間、鹿児島県(かごしまけん)の種子島(たねがしま)宇宙センターで「種子島スペーススクール2016」が行われたよ。実は、スペーススクールに参加した多くの高校生は、スクールの体験の中で学んだり、感じたりしたことを自分の学校で発表するんだ。今回は、6月4日(土)に東京都調布市(ちょうふし)の高等学校で行われた発表会の様子をレポートするよ。
「昔から、宇宙や天体に興味(きょうみ)がありました。」「宇宙と関わることができる職業(しょくぎょう)に就(つ)きたいという目標を持っています」と、小林さん。ホールに集まったたくさんの同級生の前で、堂々と自分の思いを話す姿(すがた)が印象的(いんしょうてき)だったよ。
種子島宇宙センターの紹介(しょうかい)にはじまり、講義(こうぎ)や体験についての紹介もあったよ。モデルロケットの打ち上げの様子を紹介する場面では、ホールにいる全員でカウントダウン!
「3、2、1、0...。...点火ミスでした。」
実は、小林さんの班(はん)は1回目の発射(はっしゃ)は失敗してしまったんだ。けれど、原因を解明(かいめい)し、2回目は無事成功! 発射前のわくわくする気持ち、飛ばなくて悔(くや)しかった気持ち、なんとかして成功させたい気持ち...会場のみんなで共感できた、すばらしい瞬間(しゅんかん)だったよ。
発表のまとめでは、「今の私たちに必要なこと」を2つ、挙(あ)げていたよ。
1つめは、「自分の興味を発信すること。」
小林さんは、親せきの方に教えてもらって、スペーススクールに応募(おうぼ)したんだって。でもそれは、ほかでもない小林さんが、自分から「宇宙に興味がある」ということを発信していたからこそ。堂々(どうどう)と自分の思いを話す小林さんの姿勢(しせい)には、ちゃんと理由があったんだね。
そして2つめは、「自分で行動し、情報(じょうほう)を得ること」。スクールに参加したことで、なんとなく毎日を過(す)ごしているだけでは出会えなかった仲間や知識(ちしき)を得ることができたんだって。モデルロケットのこと、宇宙開発の未来など、様々なことについて毎日真剣に自分の思いをぶつけることができた経験(けいけん)はかけがえのないものだったと、うれしそうに話していたよ。
発表が終わったあと、質問コーナーがあったよ。どうして、こんなにすばらしいプレゼンができるのですか? なぜ、そんなに堂々と発表できるの? といったような質問が飛び出したよ。
「経験が大切」と答える小林さん。練習の積み重ねはもちろん、学校で行われているスピーチコンテストに参加したことも、大勢(おおぜい)の前で話す自信につながったんだって。好きなこと、興味があることにはより力を入れて取り組むことができる、そんな気づきがあったみたいだよ。
「宇宙についてどれくらいたくさんの知識を持って、参加したの?」という質問に対しては、「興味があるなぁという程度(ていど)」と、答えていたよ。わからないことがあったとき、知識が豊富(ほうふ)なほかの参加者に質問することも楽しかったんだって。それから、モデルロケットの製作(せいさく)と打ち上げ体験では、自分が活躍(かつやく)できる場面では全力で頑張(がんば)ったんだって。それぞれの人の役割(やくわり)や頑張りがあって、ひとつのミッションを達成するすばらしさについて、具体的なエピソードを交えて話していたよ。
今回の発表のほかにも、全国の高等学校で発表が行われるんだ。そして7月からは、いよいよJAXAの4会場でサマースクールが始まるよ!
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※ この活動報告は、学研キッズネットでかつて掲載していたものです