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[活動報告]第17回 君が作る宇宙ミッション「きみっしょん」
2018年08月20日
宇宙航空研究開発機構
2018年7月30日(月)~8月3日(金)、18名の高校生が6人ずつの3班(はん)に分かれて、それぞれ宇宙ミッションを作り上げる、「第17回 君が作る宇宙ミッション(通称:きみっしょん)」が、JAXA相模原(さがみはら)キャンパスで行われました。 デネブ、アルタイル、ベガと夏の大三角形を構成(こうせい)する星の名前がついた3つの班には、相模原キャンパス(宇宙研)で研究をしている大学院生などが学生スタッフとして加わり、高校生のミッション作りをサポートします。
いよいよミッション作りがスタート! 6人で、ミッションを一から計画し、目標を設定(せってい)して、それを達成するための手段や方法を考え、組み立てていきます。
1日目の夕食後に班対抗(たいこう)のゲームが行われました。
今日1日の作業進捗(しんちょく)について、学生スタッフに報告(ほうこく)。 調べ方やミッション実現(じつげん)の可能性(かのうせい)についてアドバイスをもらいました
高校生が宿舎(しゅくしゃ)に戻(もど)ったあと、学生スタッフが活動の様子を毎日ブログで報告してくれました。 きみっしょんブログ: http://kimission2018.blogspot.com/
午後から、ソーラー電力セイル、はやぶさ2運用管制室(かんせいしつ)、宇宙探査(たんさ)フィールドでの探査ローバーの見学を行いました。そのあと、宇宙飛翔(ひしょう)工学研究系の澤井(さわい)先生に、衛星(えいせい)開発について講演(こうえん)をしていただきました。実際の現場を見たり、衛星開発の話を聞いたり、ホンモノを見聞きしてミッション作りにもさらに熱が入りました。
3日目、川勝(かわかつ)研究室の尾崎(おざき)さんと学生スタッフ代表の事務局長の小野寺(おのでら)さんによる「院生ミニ講演」が行われました。みんな一つも聞き逃(のが)すまいという勢(いきお)いで、真剣(しんけん)に耳を傾(かたむ)けていました。
午後には、山場の一つである中間報告会が行われ、今日までにまとめたミッションを発表しました。JAXA職員や研究者から、たくさん質問や指摘(してき)を受けました。
中間報告会で受けた指摘や課題(かだい)をクリアにして、ミッション検討(けんとう)をさらに深(ふか)めていきます。
最終発表会を前に、みんなの目に本気さが感じられました。 4日目、最終発表会当日の朝を迎(むか)えました。 みんな疲(つか)れもピークのはずですが、最後まで力を抜(ぬ)きません。 午後からは発表スライドを作成して、入念(にゅうねん)に発表練習をしました。 そして、いよいよ最終発表会が始まりました。
会場にはたくさんのJAXA職員や研究者、きみっしょんOBの学生が、彼らのこの4日間の成果と雄姿(ゆうし)を見に足を運んでくれました。昨日にも増して、たくさんの質問や指摘(してき)が出ましたが、高校生たちは堂々と発表し、質問に答えていました。 ☆きみっしょん最終報告会を動画で見られるよ!☆
5日目、今日できみっしょんも終わりです。
最終日は報告書作りからスタートしました。 昨日の最終発表会に比(くら)べると地味な作業ですが、これも立派(りっぱ)なミッション作成作業の一つです。
修了式(しゅうりょうしき)では、山村(やまむら)校長先生から一人ひとりに修了証(しゅうりょうしょう)が授与(じゅよ)されました。 笑って泣いて、悩(なや)み苦しんだ、熱い熱い5日間が終わりました。 ほんの5日前までは、全く知らない者同士だった18人の高校生が、真正面からお互(たが)いの意見をぶつけ合い、一つの宇宙ミッションを作り上げました。 将来(しょうらい)、自分がなりたいものがわからないと悩む参加者、一度はあきらめたが、きみっしょんに参加できるのは高校生のときだけと再度応募(おうぼ)を試みた参加者、18人の高校生が様々な気持ちでこの5日間を過ごしましたが、最後はみんな晴れやかで、とても清々(すがすが)しく、自信に満ちあふれていました。 そして、そんな高校生を全身全霊(ぜんしんぜんれい)で支えぬいた学生スタッフの皆(みな)さん、本当に本当にお疲れさまでした!!
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※ この活動報告は、学研キッズネットでかつて掲載していたものです