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[活動報告]宇宙を教育に活用するためのワークショップ(SEEC)
2018年10月20日
宇宙航空研究開発機構
2019年2月7日(木)から9日(土)にかけて、アメリカのテキサス州ヒューストンで、宇宙を教育に利用するためのワークショップ(SEEC)が開かれました。日本からは、代表で選ばれた保育園の先生と小学校の先生が参加し、発表を行いました。
SEECとは、アメリカ航空宇宙局(NASA・ナサ)ジョンソン宇宙センターのビジターセンターであるスペースセンターヒューストンが主催(しゅさい)する、学校の先生など教育関係者向けのワークショップです。アメリカを中心に世界中から教育関係者が500名以上集まって、3日間で計100以上のワークショップが開かれます。今年も授業や教材についての発表やNASAの施設(しせつ)のツアーなどが行われました。
2019年はSEEC開催から25周年を迎(むか)える記念の年であるとともにアポロ11号が月面に着陸してから50年になるため、お祝(いわ)いムードの中で開催されました。
保育園の先生は、力の分散を学びながら風船のトランポリンで遊ぶ教材を発表しました。こいのぼりを紹介(しょうかい)したり、風船を割(わ)ったりしながら発表を進め、最後にはみんなで風船の上に乗る体験をしました。
たくさんの風船の上に乗る感覚(かんかく)は想像(そうぞう)できないもので、とても盛(も)り上がりました。
小学校の先生は、雅楽(ががく)を織(お)り交ぜながら音の鳴る仕組みについて学ぶ発表をしました。雅楽と宇宙のつながりについて知り、ストローを使って音の鳴る仕組みを作りました。発表の最後には参加者みんなで自分で作ったお気に入りのストローで合奏(がっそう)し、全員で宇宙を感じることができました。
SEECでは、自分たちの発表だけでなく他の発表やツアーに参加もしました。世界で行われている宇宙教育について知ったりNASAにある最新の施設を見学したりすることができました。
2月6日(水)にはヒューストンにある小学校を訪問(ほうもん)して、学校内の見学や先生たちとの意見交換(こうかん)や発表の披露(ひろう)を行いました。アメリカの生徒たちの授業(じゅぎょう)の様子を知るとともに日本の学校との違いや学校内の工夫など見学と質問を通してたくさんのことを得ることができました。
見学のあとはいよいよ先生たちの発表です。
アメリカの小学生たちは、風船の上に乗ることや初めて聞く雅楽の音色に興味津々(きょうみしんしん)で、とってもワクワクしながら発表を体験しました。
最後は授業をした生徒たちと記念撮影(さつえい)。みんな素敵(すてき)な笑顔(えがお)です。
SEECに参加した先生たちは、これからアメリカで学んできたことを発信する活動を行っていきます。ぜひ応援(おうえん)してくださいね。
※ この活動報告は、学研キッズネットでかつて掲載していたものです