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[活動報告]ドイツ ブレーメン日本語補習授業校特別授業
2018年10月31日
宇宙航空研究開発機構
日本から飛行機を乗りつぎおよそ13 時間かけて、2018 年9 月末、私たちはドイツ ブレーメンにやってきました。おとぎ話にでてくるようなかわいらしい石造(づく)りの街なみと緑ゆたかな美しい風景のあるブレーメンで、10 月1 日から5 日間、国際宇宙(こくさいうちゅう)会議(IAC)が開かれました。IACは、宇宙に関わるあらゆる仕事や研究をしている人々が参加する世界最大の宇宙会議で、毎年開催地(かいさいち)を変えて開かれています。
<低学年クラス>
▼「月での生活を想像(そうぞう)してみよう」~私たちの生活に必要なものってなんだろう?~
夜空を見上げると、私たちを静かに見おろすお月さま。地球をはなれ、月で暮らしてみることをみなさんは考えたことがありますか?そんな未来を想像すると、なんだかワクワクしますね。
月で暮(く)らすために必要なものってなんだろう? 地球からなにを持っていこうかな? 人間が生きていくためにかならず必要とするものや、地球と月では暮らしにどのような違いがあるのかを考えながら、みんなで月に持っていくものを選びました。
▼「偏光万華鏡(へんこうまんげきょう)を作ろう」
万華鏡(まんげきょう)を作るための材料には、それぞれどんな役割(やくわり)があるのかな? 材料の中でもっとも大事な偏光板(へんこうばん)に、光が通る仕組みをみんなで学びました。
できあがった万華鏡(まんげきょう)を回しながらのぞいてみると、キラキラといろんな色が移(うつ)り変わって見えました。どうしていろんな色が見えるのか、学生たちが教えてくれました。
<高学年クラス>
▼「月面基地(きち)を作ろう」~コミュニケーション(言葉のやりとり)を通じて~
月に到着(とうちゃく)した宇宙飛行士チームと、地球の管制室(かんせいしつ)で働く人々のチームに分かれ、お互(たが)い協力しながら月に基地を作るミッションゲームに挑戦(ちょうせん)しました。
月と地球。遠くはなれた人たちが、力を合わせてミッションを達成するためには、「コミュニケーション」がとても大事です。はなれている相手に、わかりやすく正確(せいかく)にものごとを伝えるために、どのようなことを心がけてお話しすればよいか、みんなで考えました。
▼「宇宙に浮(う)かぶ発電所」~未来の電気は宇宙からやってくる!?~
人々の生活に欠かせない電気。その電気を宇宙で作り、地球に電波として送り届(とど)けることができたら、人々の生活はどう変わるのかな? 学生が、日ごろ研究している内容(ないよう)を生徒たちにわかりやすく紹介(しょうかい)しました。「レクテナ」という、電波を電気に換(か)える装置(そうち)をみんなでがんばって作りました。
特別授業では、はじめて聞く言葉や、ややむずかしい工作にも、生徒たちは質問をしたり自分の考えを伝えながらいっしょうけんめい取り組みました。ブレーメンのさわやかな秋空のもと、みんなでさまざまな授業を体験し、「宇宙」にふれながら楽しく学んだ一日でした。
※ この活動報告は、学研キッズネットでかつて掲載していたものです