APRSAF教員セミナー
【2016年度】APRSAF-23 宇宙教育教員セミナー in マレーシア
Space Education Seminar 2016
"Space Science Workshop for Educators"
2016年8月25日(木)~27日(土)の3日間、マレーシアのボルネオ島にあるサラワク州の州都クチンで「APRSAF宇宙教育教員セミナー」を実施しました。本セミナーはAPRSAF宇宙教育分科会の国際協力プログラムとして、プラネタリウムSultan Iskandar主催(セミナー会場でもあり、マレーシアで初めて建てられたプラネタリム)、マレーシア宇宙機関ANGKASA、マレーシア教育省、サラワク州教育委員会、サラワク州天文学会、JAXAの共催で実施されました。
本セミナーは参加教員が天文、宇宙科学や技術に関する理解を深め、宇宙教育を授業に活用できるようにする目的で行われましたが、特に首都クアラルンプールから離れて、このような研修機会が少ない地方教員に門戸を広げるというねらいがありました。
セミナーは2部制で行われ、最初の二日間は小学校・中学校の理科教員60名、最終日はこれに加えて学生、大学講師、政府関係者50名が出席し、さらに一般見学者にも公開されました。
セミナー1日目はJAXA職員による最新の宇宙科学や惑星探査に関する講義、プラネタリウム講師による「夜空について学ぼう」の講義、JAXA職員による地球観測の講義に続いてハンズオン教材体験として、かさ袋ロケット、スポイトロケット、フィルムケースロケット、アルコールロケットと様々なロケットを作って飛ばしました。
2日目はANGKASAによる日時計の工作と望遠鏡を利用した太陽観測、JAXAによる熱気球の製作、プラネタリウムによる太陽モデルの製作などが行われました。
セミナー3日目は地元の生徒たちを含む一般見学者にも開放され、JAXAから宇宙教育の特別講義とプラネタリウムの特別上映が行われ、盛況のうちに幕を閉じました。
数多くの講義や実習で盛りだくさんの内容でしたが、地方では貴重な機会ということもあり、教員たちは楽しみながら積極的に参加していました。参加者からは今回学んだ内容を生徒たちにも体験させたいので、早速学校で活用したいという感想が寄せられました。