宇宙を活用した教育実践例

理科「冬の星空」の発展学習

和歌山県・和歌山市立藤戸台小学校

  • 小学生
  • 学校教育

概要

和歌山県・和歌山市立藤戸台小学校
小学4年生
105名
2013年11月下旬~12月まで
理科
「冬の夜空」と巻末「天体資料集」(啓林館)
ペットボトル。
水を入れた500ミリリットルのペットボトルを500グラムに調整し、中身が見えないように画用紙で包んで「おもり」を作成。
同様にして、同じものが他の惑星ではどれくらいの重さになるか、中が見えないようにしてつくり、もし他の惑星に住んでいるとしたら、と仮定して学習した。
・発展教材として
テーマは「私の星はこんな星です。」
地球以外の太陽系惑星に住んでいると仮定し、重力の違い、自転・公転周期、気温の違いから、生活習慣を想像し、紹介しあう。例えば、1年と1日の周期が逆転している惑星では、「1日が終わる前に正月が2回くるので、1年がずっとお正月です。お母さんはおせち料理ばかりつくっています。」気温が低い惑星では「暖房がたくさん売れるので電気屋さんが街にいっぱいです。」など、4年生らしい発想で地球の様子との違いを比べることができた。
とても興味深く、子どもたちから学ぼうとする姿勢が見られた。違いについては、比べる素材が自転・公転周期や気温などしか資料がないため、似通った発表になったグループがあったが、概ね特徴を捉えながら「温度は何度だから」「1日の日数が地球で言うと何日だから」と根拠をもって発表することができた。資料の活用であるので、実際には2校時という短い時間で計画したが、子どもたちの要望もあり、少し長めの時間を確保することとした。

授業・活動後の先生のご感想、ご要望など

  • 巻末の天体資料を単に知識・理解のためのものとするのはもったいないと思っていたために、どのように扱うかをずっと考えてきた。そこで、「違い」に着目するために、住んでいるとしたら、という仮定のもとで話し合うこととした。行ってみたらよりも、地球の人にこんな面白いことがあるよと伝えたい、ということがいっぱいでてきて、特徴をとらえる良い学習となったと思える。課題としては、資料の中で小学生が扱えるデータが少なく、数字による惑星データは4年生では難しいと考えたため、話し合える材料が少なくなってしまい、同じような内容が多くなってしまった。例えば、気温については太陽から一定以上の距離離れた天体はすべて氷点下になってしまっていることなど。これらの扱いの幅をどうしていくかまだまだ考えていかなければならない。
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