<全授業を通した指導目標>
「宇宙・天文クラブ」
子どもたちが、日頃宇宙に関して持っている疑問や関心をもとに、専門家のお話を聞いたり、体験活動などを行うことによって、宇宙に対してより深い関心や興味を持たせたい。
<対象>
小学4年生12名、5年生31名、6年生32名 合計75名
<期間>
平成18年5月15日~12月14日
回数(総時間):7回(12時間10分)
<区分>
宇宙・天文クラブ
授業連携
石川県・小松市立第一小学校
「宇宙・天文クラブ」
子どもたちが、日頃宇宙に関して持っている疑問や関心をもとに、専門家のお話を聞いたり、体験活動などを行うことによって、宇宙に対してより深い関心や興味を持たせたい。
小学4年生12名、5年生31名、6年生32名 合計75名
平成18年5月15日~12月14日
回数(総時間):7回(12時間10分)
宇宙・天文クラブ
回 |
実施日 |
時間 |
形式 |
人数 |
授業内容 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
90分 |
講義 |
75名 |
「無重力と生物について」 |
|
講師:黒谷 明美 (JAXA宇宙科学研究本部 宇宙環境利用科学研究系 助教授) 支援:浅野 眞 |
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2 |
90分 |
講義 |
75名 |
「宇宙での暮らし・地球という星」 |
|
講師:渡辺 勝巳(JAXA宇宙教育推進室長) 支援:浅野 眞 |
|||||
3 |
90分 |
講義 |
75名 |
「太陽と惑星」 |
|
講師:朝木 義晴(JAXA宇宙科学研究本部 宇宙情報・エネルギー工学研究系 助手) 支援:浅野 眞 |
|||||
4 |
270分 |
実験 |
36名 |
「水ロケットの製作・競技会」 |
|
指導:田口 裕人 (金沢市キゴ山天体観察センター 担当館長補佐) 指導:小林 幸雄 (金沢市キゴ山天体観察センター 担当館長補佐) 指導:加藤 隆弘 (金沢大学 教育学部附属教育実践総合センター 助教授) |
|||||
★参考教材:日本宇宙少年団(YAC)活動教材集「基本型水ロケット」 支援:浅野 眞・横内 美朝 |
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5 |
70分 |
講義 |
75名 |
「ロケットのすべて」 |
|
講師:清水 幸夫 (JAXA宇宙科学研究本部 技術開発部 試験技術開発グループ 主任開発員) 支援:浅野 眞 |
|||||
6 |
60分 |
講義 |
75名 |
「人工衛星の話」 |
|
講師:油井 由香利(JAXA宇宙利用推進本部 地球観測研究センター 主任開発員) 支援:浅野 眞 |
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7 |
60分 |
発表 |
75名 |
「クラブ発表会」 『宇宙・天文クラブ』 発表者:6年生(32名)、発表時間10分 |
|
講評:浅野 眞(JAXA宇宙教育センター 参事) 支援:浅野 眞 |
<今回の授業の指導目標>
宇宙についての話を聞き、そこから、子どもが感じた想いや疑問を吸い上げ、子どもが宇宙のあらゆることについて関心を持てるようにする。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (10分) |
◆オリエンテーション ・JAXAについての説明 ・黒谷先生、浅野先生の簡単な紹介を聞く |
◎簡単に、JAXA、黒谷先生と浅野先生についての紹介をする。 |
|
展開 (60分) |
◆浅野先生からのお話を聞く ・JAXA、黒谷先生についての詳しい説明を聞く ◆黒谷先生のお話を聞く ※無重力と生物のふるまいをカエルの映像をベースにした話を聞く ○子どもたちから予想される疑問 ・宇宙とはどんなところか ・宇宙はどのように誕生したか ・星に一生はあるのか ・命はどのように生まれたのか ・ロケットはなぜ宇宙で飛べるのか ・人工衛星は何をするのか ・宇宙はどんなところなのか |
◎プロジェクターの操作を手伝う。 △黒谷先生の話を聞く。 |
◆児童に興味を持たせるように映像を交えながら、話をする。 |
まとめ (20分) |
◆黒谷先生のお話から、宇宙に関する疑問や不思議に思うことを出し合い、今後の活動に対しての課題をつかむ。 |
◎児童から意見を引き出し、これからの課題についてまとめていく。 △疑問に思ったこと、興味を持ったことについて意見を出す。 |
◆意見が出なかったら、これまでに自分が宇宙に関して不思議に思っていたことについても出させるようにする。 |
<今回の授業の指導目標>
宇宙開発やスペースシャトル内での生活についての話を聞き、宇宙での生活について興味を持ち、宇宙への関心を広げる。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (10分) |
◆講師の紹介を聞く ・浅野先生より渡辺先生の紹介を聞く。 |
◎渡辺先生と浅野先生の簡単な紹介をする。 △無重力の生活について疑問に思うことを発表する。 |
◆無重力での生活に興味を持っている子が多かったので、この話題を取り上げて話をすることにした。 |
展開 (65分) |
◆渡辺先生の講義を聞く ・これまでの宇宙開発について ・日本人宇宙飛行士 ・スペースシャトルの飛行について ・スペースシャトル内での生活 ・宇宙ステーションについて |
◎渡辺先生が、パソコンでのプレゼンテーション、ビデオの動画を利用して話をする。 △話を聞きながら、先生の質問に答えたり、疑問に思ったことを質問する。 |
◆子どもの興味関心をひくように、動画を交えながらスペースシャトル内での生活を説明する。 |
まとめ (15分) |
◆講義を聞いて、疑問に思ったことを質問する。 ◆宇宙食を食べる。 |
◎児童からの質問を引き出す。 △話を聞いて質問や感想を話す。 ◎宇宙食をわける。 △宇宙食を試食する。 |
◆本物の宇宙食ではないが、同じ製法のフリーズドライのイチゴを用意して頂く。 |
<今回の授業の指導目標>
惑星についての知識を深め、宇宙への興味を広げる。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (10分) |
◆講師の紹介を聞く ・浅野先生より朝木先生の紹介、惑星についての簡単な話を聞く。 |
◎朝木先生と浅野先生の簡単な紹介をする。 △紹介を聞く。惑星について知っていることを発表する。 |
◆惑星のことについて興味を持てるように、児童から既有の知識を引き出す。 |
展開 (70分) |
◆朝木先生の講義を聞く ・それぞれの惑星がどんな星なのか ・惑星がどうして太陽のまわりをまわる軌道をとっているのか ・衛星と惑星の違い ・スペースシャトルの飛行している位置 ・惑星の大きさ ◆浅野先生からの話を聞く ・7億分の1の等縮尺の惑星の模型を見て惑星の大きさの違いをつかむ。 ◆斉官(担当教諭)からの話を聞く ・7億分の1の等縮尺の惑星の軌道を、学校を中心にした地図上で見る。 |
◎朝木先生が、パソコンを利用して、惑星についての話をする。 ◎浅野先生が、模型を利用して、太陽系惑星の大きさを説明する。 ◎惑星の軌道について、身近な校区の地図を利用して説明する。 △お二人の先生の話を聞きながら、教師の質問に答えたり、疑問に思ったことを質問する。 |
◆プロジェクター、模型、地図を準備し、児童の理解をしやすいようにする。 |
まとめ (10分) |
◆質問する。感想を話す。 |
◎児童から意見を引き出す。 △質問や感想を言う。 |
<今回の授業の指導目標>
燃料としての水を放出するとロケットが水と反対方向に飛ぶことや、ペットボトル内に入れる水の量には高く飛ばすための適切な量があることを学び、水ロケットの製作や打ち上げ体験を通して宇宙への関心を持つ。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (20分) |
◆講師の紹介を聞く。 田口先生、小林先生、加藤先生、浅野先生、横内先生の紹介を聞く。 |
◎先生の方が簡単な自己紹介をする。子どもによく飛ぶ水ロケットを製作していこうとする意欲を持たせる。 △先生方の紹介を聞く。水ロケットの製作について見通しを持つ。 |
◆先生方の話をしっかり聞くように促す。 |
展開 (230分) |
◆ロケットの飛ぶしくみについての話を聞く。 ◆水ロケットの作り方について説明を聞く。 ◆水ロケットの製作 ・水ロケットの飛ばし方について話を聞く。 ・より遠くへ飛ぶように工夫をする。 ◆製作したロケットで、目的の場所へ近づける競技会を行う。 |
◎ロケットや人工衛星についての話をする。 △ロケットについて不思議に思ったことや疑問に思ったことを質問する。 ◎先生が模型を利用して、水ロケットの作り方について説明する。 △水ロケットの製作についての概要を聞き、個々が工夫して水ロケットを作る。 ◎先生が打ち上げについての説明をする。バルーンロケットの紹介をする。 △危険のないように、交代しながら打ち上げを行い、飛び方に満足行かないときは、さらに改良を加え、打ち上げに挑戦する。 ◎飛び方に不満が残る子には、教師が改良のポイントをアドバイスする。 △競技会に参加して、他の児童の工夫を見つける。 |
◆模型を準備し、児童の理解をしやすいようにする。 ◆7グループに分け、お互いに作業を助け合いながら行うようにする。 ◆カッターを使った作業や打ち上げを行う際には、危険のないように注意する。 ◆発射台の設置を事前に職員で行っておく。 ◆競技会での見学態度、見る視点などを与えておく。 ◆雨天の場合はテントを張り、発射場所を確保する。 |
まとめ (20分) |
◆講師の先生方からのお話を聞き、今日一日の感想をまとめる。 |
◎講師の先生方からお話しをしていただく。 △用紙に感想をまとめる。 |
◆感想用紙を用意する。 |
<今回の授業の指導目標>
宇宙ロケットについての知識を深め、宇宙を身近に感じられるようにし、興味を持たせる。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (15分) |
◆講師の紹介を聞く。 清水先生の紹介を聞き、これまで学習してきたことをふり返る。 |
◎清水先生の簡単な紹介をする。 ◎これまで学習してきたことをふり返ることができるように。一人一人に紙に地球や月を画かせ、大きさや距離の関係を復習する。 △紹介を聞く。紙に地球や月の大きさ、位置関係をそれぞれ画く。 |
◆一人一人に紙に画かせることによって、これまでの学習をふり返ることができるようにする。 |
展開 (45分) |
◆清水先生の講話を聞く ・どこからが宇宙か ・人類が初めて空を飛んだ日 ・気球は宇宙へ ・ロケットとは ・飛行機とロケット ・酸素の役割 ・ロケットの歴史 ・世界初のロケット ・世界のロケット ・ロケットの打ち上げ ・民間の有人宇宙ロケット ・宇宙での生活 ・シャトルの次のロケット ・未来の宇宙旅行 ◆アルコールロケットを飛ばそう |
◎清水先生がプレゼンテーションしながら、左記の内容の話を進める。 △先生の話を聞く。 ◎ロウソクの火に瓶をかぶせて、火が消える様子を見せる。 △空気のない宇宙でロケットがどうやって飛ぶのか考える。 ◎ロケットの打ち上げの動画を見せる。 ◎アルコールロケットのしくみを説明し、飛ばす。 △演示実験を見て、ロケットの飛ぶしくみについて理解を深める。 |
◆プレゼンテーションを利用して、子ども達の興味をひきつける。 ◆火を燃やすには、酸素が必要であることを確認する。 ◆動画を見せることにより、打ち上げの迫力をとらえさせたい。 ◆アルコールロケットを飛ばすときに安全に気をつける。 |
まとめ (10分) |
◆質問する。 ・切り離されたロケットはどうなるのか? ・ロケットが地球に戻ってくるとき燃え尽きないのか。 ・燃え尽きないためにどんな工夫をしているのか。 |
◎児童から意見を引き出す。 △質問や感想を言う。 |
◆子どもたちから質問が出ないときは、教師側から質問を投げかけるようにする。 |
<今回の授業の指導目標>
人工衛星についての話を聞き、知識を深め、宇宙への関心・興味を持たせる。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (15分) |
◆講師の紹介を聞く 油井先生の紹介を聞き、これから学習することの見通しを持つ。 |
◎油井先生の簡単な紹介をする。 △紹介を聞く。 |
◆先生方の話をしっかり聞くように促す。 |
展開 (35分) |
◆油井先生の講義を聞く ・人工衛星の種類と軌道 ・低軌道周回衛星 ・静止軌道衛星 ・月・惑星探査機 ・人工衛星の写真からわかること ・人工衛星の役割 |
◎油井先生がプレゼンテーションしながら、左記の内容の話を進める。 △話を聞きながら、先生の質問に答えたり、疑問に思ったことを質問する。 |
◆プレゼンテーションを利用して、子ども達の興味をひきつける。 |
まとめ (10分) |
◆質問する。 ・人工衛星はどうやって動くのか? ・新しい物でどんな衛星が多く作られているか。 ・太陽がもし死んだらどうなるのか。 |
◎児童から意見を引き出す。 △質問や感想を言う。 |
◆子どもたちから質問が出ないときは、教師側から質問を投げかけるようにする。 |
時間配分 |
学習内容 |
---|---|
発表会 (60分) |
「クラブ発表会」『宇宙・天文クラブ』 発表者:6年生(32名) 発表時間:10分 |
石川県・小松市立第一小学校