授業連携

宇宙と人間

長崎県・長崎大学教育学部附属中学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙と人間との関係について、その歴史をさまざまな面から知ることにより、人類がなぜ宇宙を目指すのかを考える。

<対象>

中学2・3年生 218名

<期間>

平成18年9月4日~12月18日
回数(総時間):15回(23時間30分)

<区分>

学問探求・宇宙コース

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
9月4日
100分
授業
420名
オリエンテーション
2
100分
講義
63名
「宇宙の不思議へ」
講師:平林 久
(JAXA宇宙科学研究本部
宇宙情報・エネルギー工学研究系 教授)
3
9月14日
100分
授業
50名
「太陽系の大きさを実感しよう」
4
100分
講義
63名
「宇宙開発の過去・現在・未来を知ろう」
講師:竹前 俊昭
(JAXA宇宙科学研究本部宇宙航行システム研究系 助教授)
(JAXA宇宙科学研究本部 宇宙情報・エネルギー工学研究系 助教授)
支援:浅野 眞
5
10月2日
100分
講義
53名
「宇宙開発の過去・現在・未来を知ろう」
講師:竹前 俊昭
(JAXA宇宙科学研究本部宇宙航行システム研究系 助教授)
6
10月13日
100分
講義
24名
「ロケットの過去・現在・未来」
講師:清水 幸夫
(JAXA宇宙科学研究本部 技術開発部
試験技術開発グループ 主任開発員)
7
10月18日
100分
授業
24名
「ロケットの原理を実感しよう」
バブルロケット・アルコールロケット・ペットボトル水ロケットの製作,発射実験を通してロケットの飛ぶ原理を実感する。
8
10月20日
60分
講義
56名
「はやぶさ-日本の若者たちの挑戦の物語-」
講師:的川 泰宣(JAXA宇宙教育センター長)
支援:浅野 眞
9
10月23日
50分
授業
56名
「宇宙開発の金メダリスト『はやぶさ』の実績を知ろう」
小惑星探査機『はやぶさ』がいかに優れたロボットかを,的川先生の講義資料を基に振り返る。
10
10月26日
100分
授業
56名
「ロケットの原理を実感しよう」
バブルロケット・アルコールロケット・ペットボトル水ロケットの製作,発射実験を通してロケットの飛ぶ原理を実感する。
11
11月7日
100分
講義
20名
「人類の宇宙への挑戦」
講師:清水 幸夫
(JAXA宇宙科学研究本部 技術開発部
試験技術開発グループ 主任開発員)
12
11月15日
100分
授業
20名
「mitaka(国立天文台)上での宇宙旅行・光通信の原理実験・飛行実験を通して人類の宇宙への挑戦を実感する」
支援:浅野 眞
13
11月22日
100分
講義
23名
「人類の宇宙への挑戦」
講師:清水 幸夫
(JAXA宇宙科学研究本部 技術開発部
試験技術開発グループ 主任開発員)
支援:岸 詔子
14
12月6日
100分
授業
23名
「mitaka(国立天文台)上での宇宙旅行・光通信の原理実験・飛行実験を通して人類の宇宙への挑戦を実感する」
15
12月18日
100分
授業
414名
振り返り

第2回目/全15回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
「宇宙のはじまりを知ろう」
宇宙のはじまりとはどのようなことか、ビッグバンから物質、空間の生成について最新の知見に触れさせる。

時間配分
学習内容

◎教師の活動 △生徒の活動
                    
指導上の留意事項
導入
(5分)
宇宙の始まりについての生徒のとらえ方を見直させるとともに、われわれがここに存在するわけを考える時間とすることを伝える。
◎生徒に「宇宙とは」と投げかける。

◎講師の幼少時代の宇宙観について紹介し、宇宙の始まりについて考えていく意欲を持たせる。
生徒が発言しやすい雰囲気をつくる。
展開
(90分)
講師の話を聞き、宇宙の始まりや宇宙の謎、宇宙という広がりから見た地球について知る。
◎次のような視点で講義する。
(1)地球の大きさを月や太陽等の身近なものとの比較から考え、宇宙の広がりを実感させる。
(2)星が光るわけ、星の一生、ブラックホールの存在等について説明する。
(3)銀河系の大きさや距離、宇宙の膨張の証拠等の事実について説明し、私たち生命体が地球に存在するわけを考えさせる。
身近なものとの比較により生徒が理解しやすいように、要点を絞って説明する。
まとめ
(5分)
本時の学習で考えたことをまとめる。
◎今日の授業で考えたり感じたりしたことをまとめてみよう。

△違った世界に引き込まれる謎のホールについて、その性質をもっと知ってみたい。

△太陽、月、地球の関係についてもっと詳しく知ってみたい。

△宇宙についてもっといろいろなことを知りたい。
命の星、地球について深く考えるように促す。

授業の感想・メモ

  • 生徒一人一人の「宇宙」に対する興味がたいへん大きいことを実感した。また、講師の先生も「私たちが存在するわけ」という柱を基に、わかりやすく要点を絞って話してくださり、今後の活動に生かすことができると感じた。

第3回目/全15回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>
「宇宙のはじまりを知ろう」
宇宙のはじまりとはどのようなことか、ビッグバンから物質、空間の生成について最新の知見に触れさせる。

時間配分
学習内容

◎教師の活動 △生徒の活動
                    
指導上の留意事項
導入
(10分)
平林先生からいただいた生徒の質問に対する回答を伝え、前時の学習内容を振り返る。
◎平林先生からの回答を資料として配付する。

△資料を基に、自分の考え方をまとめる。
生徒が質問しやすい雰囲気をつくる。
展開
(80分)
宇宙教育センターから借用した太陽系のモデルを用いて、太陽系の大きさを実感する。
◎7億分の1の縮尺である太陽系モデルを提示する。

△太陽系の構成要素について考える。

◎太陽系の天体の特徴をまとめた表を配布する。

△太陽からそれぞれの惑星までの実際の距離を7億分の1になるように計算する。

◎附属中学校を中心とした長崎市内の地図を配布し、その中にモデルをおいた場合の距離感をとらえることを伝える。

△計算した値をもとに、地図上に各惑星の軌道を記入していく。
まとめ
(10分)
講師の先生による講義と本時をまとめて、振り返りを行う。
今の考えを自由に記述させる。
ワークシートにまとめさせるとともに、今後さらに学んでみたい興味ある宇宙についてのテーマを記入させる。

授業の感想・メモ

  • 宇宙の始まりについて考えると同時に、われわれ生命体の存在のわけについても真剣に考えている姿が見られた。この講座を通して、宇宙という切り口から身の回りの事物・現象、さらに自然や命を見つめ直させたいというねらいからして、期待する生徒の姿に達したと言える。

長崎県・長崎大学教育学部附属中学校(学問探求・宇宙コース)

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