<全授業を通した指導目標>
被服材料、被服構成、被服製作、衣生活の管理などについて、科学的に理解させるとともに、衣生活の文化に関心をもたせ、必要な技術を習得して充実した衣生活を営むことができるようになる
<対象>
高校2年生 53名
<期間>
平成22年1月25日~平成22年2月15日
<区分>
- SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)
授業連携
広島県・広島県立祇園北高校
被服材料、被服構成、被服製作、衣生活の管理などについて、科学的に理解させるとともに、衣生活の文化に関心をもたせ、必要な技術を習得して充実した衣生活を営むことができるようになる
高校2年生 53名
平成22年1月25日~平成22年2月15日
回 |
実施日 |
時間 |
形式 |
人数 |
授業内容 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
1月25日 |
100 |
授業 |
53名 |
繊維や布の種類と特徴を理解する |
2 |
2月1日 |
100分 |
授業 |
53名 |
新しい繊維素材や今後の開発目標を知り、衣生活の活用について考える |
3 |
100分 |
講義 |
53名 |
『宇宙生活』 |
|
講師:増田 勇野 (JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部有人宇宙技術部有人宇宙技術開発グループ 主任開発員) 支援:宮原 有香 |
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4 |
2月15日 |
100分 |
授業 |
53名 |
衣生活の管理について考える |
<今回の授業の指導目標>
自分たちを取り巻く環境とは異なる厳しい宇宙環境から、宇宙飛行士の身を守る宇宙服の機能と役割を知ることをとおして、改めて被服の機能について理解する。さらに、宇宙服に活かされている最新の技術が現在の衣服に活用されていることを知り、必要に応じて自分たちの衣生活に活用していく知識を身につける。
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
---|---|---|---|
導入 (10分) |
本時の学習活動(4つの柱立て)について知る。 JAXAについて、その活動内容を知る。 |
【○は講師の活動】 ◎講師の紹介 ○自己紹介とJAXAの仕事について説明する △JAXAとは、何をしているところなのかを理解する △講義内容の柱立てを理解する |
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展開 (85分) |
宇宙生活について理解する。 |
○宇宙生活の衣・食・住について,DVD・パワーポイントを使って、説明する。 |
・机間巡視しながら,生徒とできるだけ会話をしながら進めていく。 |
宇宙空間(環境)について理解する。 |
△宇宙環境について考える。 △宇宙とはどこからか、その環境はどうなっているのか、 宇宙ステーションの中の生活はどのような様子なのかDVDを見ながら理解する。 |
・クイズ形式で1人1人に考えさせる場面を多くし、興味・関心を高めさせる。 ・DVDの映像を見せながら,宇宙空間の特徴や宇宙生活について、理解させる。 |
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宇宙で着る被服の目的について、考える。 |
△宇宙で着る服(宇宙船外で着る服・宇宙ステーションの中で着る服)に求められる機能について、グループで考えて発表する。 ○宇宙服に求められる機能について説明する。 △宇宙服に求められる機能について理解する。 (宇宙服には、真空・高温・低温などの宇宙環境に耐えるための機能や、船外活動が長時間にわたるために食事や排泄ができる機能など、地上で着られている服には必要でないことを知る。) |
・宇宙環境で必要とされる被服の機能について、グループワークをしながら生徒自身に思いつくだけたくさん考えさせる。 ・船外の活動では、地上では求められない機能が必要であることを考えさせる。 |
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宇宙品と地上品について知る。 宇宙開発が地上での生活に活かされている事を知り、これからの宇宙開発に興味・関心を持つ。 |
○宇宙服に求められる機能が地上品(地上で着られている服や使われている製品)に活かされている製品の紹介をする。(実物提示) △宇宙開発で開発された技術を活かした地上品や宇宙での被服管理について理解する。 △質疑応答をし、疑問を解決する。 |
・実際に使われている紙おむつと同様のもの(地上試験品)を実物提示する。 ・ゴアテックでできたジャケットを実物提示して、宇宙で開発された被服の技術が地上で活用されている例として見せる。 ・ブランケット(表面のゴールドは熱を吸収し、裏面の銀は熱を反射する機能を持っている熱反射シート。衛星技術の転用品)を実物提示して、宇宙技術が地上で活用されている例として見せる。 |
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まとめ (5分) |
次時の予告を聞く。 |
△講師に謝辞を述べる。 ◎次時、感想や授業のまとめをすることを伝える |
広島県・広島県立祇園北高校