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宇宙ステーションへいざ出発!集まれ!!

神奈川県・大和市立北大和小学校

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概要

<全授業を通した指導目標>

親子で楽しみながら、宇宙を身近に感じること

<対象>

小学校1~6年生、未就学児、保護者 538名

<期間>

平成22年7月17日

<区分>

親子学習

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
90分
講義/実験
277名
ウェルカムビデオ
1.宇宙の講義
 ・JAXAって何?
 ・野口宇宙飛行士のおもしろ実験
 ・宇宙とは、地球とは?
 ・宇宙ステーションでの生活
2.ストローロケット発射実験
 ・ストローと粘土でロケットを作り、
  専用のランチャーから発射させる
3.かさ袋ロケット(お土産)
 ・かさ袋にフィンをつけて、飛ばす
2
7月17日
90分
講義/実験
261名
1回目と同内容

第1回目/全2回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
1.ウェルカムビデオ 
2.宇宙の講義
 ・JAXAって何?を知る
 ・宇宙とは、地球とは?を知る
 ・野口宇宙飛行士のおもしろ実験
 ・宇宙ステーションでの生活を知る
◎JAXA教育センター講師から宇宙のお話をする

△お話を聞く
・やさしい言葉を使ってお話をしてもらう。

・熱中症に気を配る
展開
(50分)
1.ストローロケット発射実験

・宇宙に行くためのロケット、飛ばすためにどんな工夫があるのか体験を通して考察する。

・粘土の重さやストローの長さ、ランチャーを押し下げる速さによって、飛び方がかわることを体験する。

2.実験中、BGVビデオ上映
 (はやぶさなど)
◎JAXA講師からストローロケットの作り方、飛ばし方、ランチャーの使い方、飛ばすときの注意をお話する

◎ランチャーの横で発射のサポートする

◎うまく飛ばないロケットの問題点を一緒に考える

△ストローの長さを調節する。長ければ切る。

△ストローにおもりの粘土をつける。

△ランチャーの列に並ぶ

△自分で作ったストローロケットを、ランチャーに装着して発射する。

△飛んだストローロケットを拾う
・ストローをふさぐように粘土をつける。

・長さ、重さ、おもりの形を自分で考えながら作る。

・まとを置いて、「うまく飛ばせた!」達成感を持ってもらう。
まとめ
(10分)
まとめ
◎講師から、まとめのお話をする

△座っていた場所に戻る

△お話を聞く
・退場の安全を見守る

授業の感想・メモ

  • 4月に宇宙をテーマに、講義と実験を1部あたり90分(2部制)の内容でご依頼しました。
  • 打ち合わせでは、子どもが興味を持ちそうな教材を、いくつも紹介いただけたのですが、体育館で、大人数を相手の座講、短時間と条件が多く、そういった教材を使っての講義を断念しなくてはなりませんでした。最終的に小1~小6を対象に、はじめて宇宙を知る子どもにもわかる内容で、、プロジェクターとスクリーンを使用した講義ということに決定しました。
  • 実験は簡単に作れて、工夫することで何度でも実験できるということで、ストローロケットになりました。
  • 6月になり参加者募集用紙を配布する直前、「はやぶさ帰還」がニュースになりました。世界が注目するニュースが流れる中、予想をはるかに上回る、子ども+保護者計538名が参加を希望されました。(知り合いの他校の子どもも参加してもいいですか?と問い合わせもあるほどの反響でした)
  • そこで問題になったのは、実験に必要なランチャーの不足、サポート体制強化、お土産(かさ袋ロケット)の数量、アンケートの回収でした。ランチャーはサンプル用に1台お借りして、PTA会員協力のもと10台追加作成できました。サポート体制としてJAXAから1人増員していただきました。かさ袋ロケットも追加で必要数を確保いただき、開催のめどがたちました。
  • 当日は猛暑の中、空調のない体育館内で暗幕を閉めなくてはならないため、熱中症には気を配りました。
  • 宇宙のお話しが始まると、熱心に静かにききいる子ども達。講師からの問いかけやクイズに大きな声で答える子ども達の姿が見えました。
  • 座講に続き、実験。子ども達はストローに粘土のおもりをつけ、ストローロケットを作り終えると、ランチャーの設置場所へ移動したがりました。1部ではスタッフが不慣れだったこともあり、誘導を前に子ども達が動き始め、混乱が心配されましたが、保護者の方々が積極的に参加して下さって、混乱する前に収まることができました。ランチャー17台に対してランチャースタッフの数が不足し、効率よくランチャーに誘導するのが難しかった面もありました。結果長蛇の列になってしまい、アンケートに「並ぶのが嫌だった」という声もありました。
  • そんな中、自分で作ったロケットをわくわくしながらランチャーから発射させる子ども達に、JAXAのみなさまには笑顔で寄り添ってしていただき、子ども達はとても喜んでいました。
  • 2部では、参加していた北大和小の先生方の協力も加わり、ランチャースタッフが足りることで、効率よく発射できるようになりました。作って実験するという時間も十分確保できて、何度もくりかえし実験をする子どもの姿が見られました。講師の方の機転で、ストローロケットの実験を早めに終了し、お土産のかさ袋ロケットについて説明をしていただけました。子ども達は早速作って、楽しそうに飛ばし始めました。たくさんのかさ袋ロケットが体育館を飛びかっていました。
  • 準備の段階からいくつもの問題を乗り越え、当日もいろいろなことがあった中、熱中症の人もなく、最後に退場する人を見送った時には、スタッフ全員満たされた気持ちでいっぱいでした。
  • 宇宙教育センターのみなさまから行事を振り返ってということでいただいた言葉には、子ども達への、静かに熱心に話しをきけたこと、積極的に実験に参加してくれた事など、たくさんのお褒めの言葉をいただけて、ほんとうに嬉しく思いました。
  • その後、校長先生からJAXAのみなさまから聞いた、スタッフ一同への言葉は心にしみ入りました。
  • アンケートの回収では、入退場時の安全、講義の時間の確保を優先したため、当日のアンケート記入、回収を徹底しづらかったため、回収率が伸びませんでした。また未提出のアンケートの回収指定日が、夏休み前日になってしまったため、その日の回収もさらに難しくなりました。
  • アンケート結果(回収率36%)から、83%が「楽しかった」という回答、
  • こども達の感想から「クイズやロケット発射の映像、そして宇宙飛行士の一日が面白かったです。ストローロケットの実験は何回やっても楽しかったです(1年生)うちゅうふくが120キロもあるのがびっくりした(5年生)一部抜粋」
  • 反省点はたくさんありますが、「親子で楽しみながら宇宙を身近に感じる」という目標は十分に達成できたと思っています。

神奈川県・大和市立北大和小学校

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