授業連携

宇宙に関する様々な事項をワークショップ形式で学ぶ

神奈川県・神奈川県立神奈川総合産業高校1年生

  • 高等学校
  • 高1
  • その他

概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙に関して興味関心を深め探究心を養う。自ら探究する力を身につけ、課題研究等に活用する。

<対象>

高校1年生 17名

<期間>

平成22年4月13日~平成23年2月22日

<区分>

宇宙ワークショップA

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
01
90分
オリエンテーション
17名
オリエンテーション
02
90分
授業
17名
宇宙を見る眼
03
90分
授業
16名
宇宙を測る
04
90分
授業
15名
角度の測定
三角測量
05
90分
授業
17名
望遠鏡の原理
06
90分
授業
16名
太陽は燃えているか?太陽と星
07
90分
授業
15名
スペクトル、回折格子 分光観測の基礎
08
90分
授業
14名
天の川銀河の謎
09
90分
授業
16名
宇宙に果てはあるか?宇宙のタマネギ構造
10
90分
授業
15名
ドップラー効果
11
90分
発表
13名
発表会
12
90分
発表
12名
発表会
13
45分
発表
14名
発表会

第1回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙から見た地球を考える。昔の人が宇宙をどのように考えていたか。また、地球にいながら宇宙のことを調べるためにどのようなことをしてきたか。地球がどのような動きをしているのか。(安達総括教諭)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
宇宙ワークショップとはどのような授業か説明する。
生徒の活動とどのような姿勢で授業に臨むべきか提案する。
◎出席確認
 報告書の作成方の説明
 授業への臨みかたの説明
展開
(60分)
授業プリントを進める。
作業:世界地図を切り取り、大陸移動説を確かめる。
△授業のメモ
 世界地図の切り抜き、移動したと予想される地域の確定。
まとめ
(20分)
報告書を作成しつつ、本時のまとめをする。
△報告書の作成
 出席票の記入

授業の感想・メモ

  • 初日であるので、宇宙に夢が広がる話をした。また次回より、週代わりで専門の先生方による説明が行われるので気を入れて臨むように伝える。

第2回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙を見る目を養う。眼の仕組みを考え、光の特徴を学ぶ。対数表示の有効性を学ぶ。(奥田講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
自己紹介
今までの経験
◎経歴の説明
展開
(60分)
光について・・・電磁波の一種
赤外線でみた天の川
波長、周波数、光の速さ
光の性質
対数法
星の等級
△重要点をメモしながら疑問点を見つける。
まとめ
(20分)
質問を受ける。
報告書を作成させる。
◎本時の内容での質問を受ける。
△報告書を作成。疑問点を書くことも行う。

授業の感想・メモ

  • 奥田先生との対面の初日ということもあり、生徒は適度な緊張を保ちながら授業が進んだ。

第3回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

星までの距離はどのように測り決めたのか理解する。(奥田講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
前回の報告書でされた質問に関しての回答をする。
宇宙の広がりについて想像させる。
◎質問に対する回答
展開
(70分)
宇宙を測るための必要な知識、弧度方などを紹介する。
1天文単位について説明する。
測定の実際を紹介する。
△必要事項のメモ
まとめ
(10分)
報告書を作成させる。
△報告書作成
 出席票作成

授業の感想・メモ

  • 奥田先生の2回目の授業であり、前回の報告書による質問の回答から始めたため、生徒の身近な疑問や興味を満足して進んだ。そのため、その後の授業も集中し宇宙に関する理解を深めていた。

第4回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

三角測量を実践し、遠くの星の距離測定に関する知識を得る。(横尾講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
自己紹介
星の距離と一口に言っても、程度があり距離により測定方法が異なることを確認する。
◎自己紹介
 経歴説明
展開
(70分)
太陽までの距離等、太陽系の惑星くらいの距離を測定するための三角測量を手製の道具を用いて実践する。
△グラフと安全ピンを用いて三角測量を行う。
 得られた結果は提出する。
まとめ
(10分)
グラフの作成
報告書の作成
△報告書の作成

授業の感想・メモ

  • 本時は横尾先生の初めての日であったので適度な緊張を持ちながら授業が進んだ。さらに実習を伴っていたので精力的に授業に臨んでいた。

第5回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

レンズのしくみから望遠鏡の構造、倍率の表し方まで理解する。(横尾講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
本時の内容の説明
レンズに光が通るとどのように進むか
◎レンズの屈折による像の結びの説明
展開
(70分)
レンズによる虚像、実像の出来方を図示する。
望遠鏡の接眼レンズのレンズを取り出し文字等を観察する。
望遠鏡本体のレンズと接眼レンズの関係を説明し、倍率が計算できるようにする。
実際の望遠鏡を用いて理論との比較をするべく、観察実習を行う。
事前に設置しておいた望遠鏡を用いて太陽の観察を行う。(曇りで断念)
△望遠鏡の接眼レンズを分解し、中のレンズを用いて実習をする。
望遠鏡本体のレンズと接眼レンズの大きさで倍率の計算をする。
望遠鏡を用いた観察を行う。
まとめ
(10分)
報告書の作成
△報告書の作成

授業の感想・メモ

  • 本時は天体望遠鏡を実際に用いた授業が進み、実際の観察が行われた。そのためもあり、生徒は興味深く授業に望んでいた。

第6回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

太陽と星についての理解を深める(奥田講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(35分)
太陽の観察
報告書の質問に対する回答
◎天体望遠鏡を用いて太陽の黒点を調べる。
 報告書の質問に回答する。
展開
(50分)
太陽の基本量を学ぶ
 大きさ
 距離
 質量
 色・温度
 表面現象
 スペクトル
 フランホーファー線
 コロナ
黒点の数・・・11年周期
太陽エネルギーの源
太陽の進化

 星の色
 星の質量
 星の末路
◎測定の歴史を紹介
 パワーポイント使用
まとめ(5分)
報告書の作成
△報告書の作成

授業の感想・メモ

  • 本時は天候を考慮し、実習から授業を始めた。生徒の興味も高まり、その後の太陽についての講義もより真剣に学習していた。

第7回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

スペクトルを用いて、天体の構成元素の推察が出来ることを確認する。(横尾講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
光の分光
虹の七色
スペクトル
◎プリズムの回折による色の変化を説明
 赤橙黄緑青藍紫
展開
(70分)
分光の観察
色のスケッチ実習
光が波であること
原子固有のスペクトル線
葉緑素のスペクトル
△手作りの回折格子を用いて分光されたスペクトルの確認をする。
色鉛筆でスペクトルのスケッチをする。

◎光の波長の説明
スペクトル線の説明

△回折格子で蛍光灯の光を確認する。
 水銀を含む線
 クロロフィルの溶液を通したスペクトルを見る。
 赤が通らないことの確認をする。
まとめ
(5分)
本時に行ったことの確認
報告書の作成
△報告書の作成

授業の感想・メモ

  • 手作りの回折格子による分光は、器械を使うよりも生徒にはインパクトがあったようである。
  • 実習が入り適度に作業があると授業に集中しやすい。

第8回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙の探査
赤外線による探査(奥田講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(30分)
前回の奥田講師の講義に対する質問への回答
◎回答しつつエピソードを紹介
展開
(40分)
七夕
天の川
赤外線による観測

銀河系中心核を巡る星の運動
星の運動
天体の回転
人工衛星の打ち上げ
◎赤外線探査
波長の長短による差を紹介


この運動の説明に銀河中心に第質量
高いと速度が小さくすむ。
よって銀河の中心にBHがあるのでは・・・

赤外線探査で発見した五つ星
ピストル星等
まとめ
(20分)
銀河系中心は単に幾何学的中心、あるいは力学的中心に留まらない。
△報告書作成

授業の感想・メモ

  • 導入部の生徒の質問への回答では、授業の主流から外れても、回答していただけることで、幅が広がり、楽しい内容になっていた。

第9回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

宇宙に果てはあるか?
宇宙のタマネギ構造(奥田講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
前回の報告書による生徒の質問への回答
◎生徒の様々な疑問をプロジェクターに投影しつつ、説明をおこなう。
展開
(50分)
天の川を越えて広がる宇宙
さまざまな銀河
銀河の距離
銀河の地図作り
宇宙の大構造
クウェーサーの発見
赤外銀河の発見
超新星爆発・・・ガンマバースト銀河の発見
銀河の質量
天の川銀河の回転
銀河を取り巻くハロ
X線銀河の発見
重力レンズ
ビッグバン
宇宙に果てはあるか
宇宙の歴史・・・遠い宇宙は昔の宇宙
◎プロジェクターで写真等の具体をあげて説明
まとめ
(20分)
夏休みの課題の注意点
報告書の作成
△報告書の作成

授業の感想・メモ

  • 奥田講師の講義は本時が最後であったため、内容は盛りだくさんで、それぞれの完全な理解は難しいようであったが、生徒は多様な宇宙のあり方を紹介され喜んでいた。

第10回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

ドップラー効果を使う。(横尾講師)

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
本時の説明
◎本時の説明
展開
(80分)
音と光について
・波 基本式 v=f・λ
・音の高さ・・・振動数


ドップラー
・音のドップラー効果
・光は波である。
・分光


ドップラー効果の使い道
・速度が分かる。
・銀河の赤方偏移

ハッブルの法則
・ドップラー効果なら全ての銀河は遠ざかるのみである。
◎音さを用いて説明
 音波について説明
 音が高く聞こえたり低く聞こえる理由の説明

◎音と光のドップラー効果についてまとめる。
 プリズムを用いて分光を説明
 回折格子を用いてスペクトルの確認

◎青方偏移、赤方偏移の説明



◎プリントデータを用いてハッブルの法則を確認
 データより後退速度と距離の関係のグラフ作成
まとめ
(5分)
報告書作成
△報告書作成

授業の感想・メモ

  • プリズム、回折格子等の道具により実習を伴いながら進んだため、内容は難しい話であったが、生徒は感覚的に理解していた。
  • ドップラー効果ではブザー付のボールを用いて投げてみる等の工夫がされていた。

第11回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

課題に対する研究を発表させ、またそれを聴くことにより探究心の向上を図る。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
本時の予定と発表の方法について
◎発表の主旨の説明
書写カメラ、パワーポイント等発表機材の説明
展開
(75分)
課題発表
△順番に資料を掲示しつつ発表
質疑応答
質疑は必ず行う。
受け答えに関して評価する。
まとめ(10分)
講評
報告書作成
◎全体の講評
△報告書作成

授業の感想・メモ

  • 本時の対象生徒は1年生が主であるため、発表ということに慣れがなく、要領も悪かった。今回のような機会を経験し、今後の向上を期待します。

第12回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

課題に対する研究を発表させ、またそれを聴くことにより探究心の向上を図る。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
本時の予定と発表の方法について
◎発表の主旨の説明
書写カメラ、パワーポイント等発表機材の説明
展開
(75分)
課題発表
△順番に資料を掲示しつつ発表
質疑応答
質疑は必ず行う。
受け答えに関して評価する。
まとめ
(10分)
講評
報告書作成
◎全体の講評
△報告書作成

授業の感想・メモ

  • 本時の対象生徒は1年生が主であるため、発表ということに慣れがなく、要領も悪かった。今回のような機会を経験し、今後の向上を期待します。

第13回目/全13回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

課題に対する研究を発表させ、またそれを聴くことにより探究心の向上を図る。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
本時の予定と発表の方法について
◎発表の主旨の説明
書写カメラ、パワーポイント等発表機材の説明
展開
(75分)
課題発表
△順番に資料を掲示しつつ発表
質疑応答
質疑は必ず行う。
受け答えに関して評価する。
まとめ
(10分)
講評
報告書作成
◎全体の講評
△報告書作成

授業の感想・メモ

  • 本時の対象生徒は1年生が主であるため、発表ということに慣れがなく、要領も悪かった。今回のような機会を経験し、今後の向上を期待します。

神奈川県・神奈川県立神奈川総合産業高校(1)1年生

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