授業連携

ローバー

山梨県・山梨県立甲府南高等学校

  • 高等学校
  • 高1
  • 高2
  • 高3
  • 探究

概要

<全授業を通した指導目標>

宇宙科学技術の講義や実験・実習を通して、科学技術に関する知的好奇心や探究心を高め、創造性豊かな人材を育成する。 宇宙科学の先端分野においても、学校で学習している理科・数学が基本となっていることを認識し、日頃の学習意欲の向上を図る。

<対象>

高校1~3年生 20名

<期間>

平成22年7月24日~平成22年8月23日

<区分>

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
120分
講義
20名
筑波宇宙センター 施設見学
「ローバーについて」の講義
講師:久保田 孝
(JAXA宇宙科学研究所 宇宙情報・エネルギー工学研究系 助教)
支援:松岡 均・伊藤 和哉
2
270分
実験
20名
マニピュレータ(ロボットアーム)実習
※講師による指導
宇宙科学研究所 施設見学
3
180分
授業
20名
実習のまとめと発表準備
4
20分
授業
180名
発表準備
5
180分
発表
20名
合同発表会
講評:久保田 孝
(JAXA宇宙科学研究所 教授)
支援:松岡 均

第1回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

初回にあたり、宇宙開発事業の国内最先端である「筑波宇宙センター」に足を運ぶことによって、その臨場感を体感するとともに、本物を見ることの大切さを学ぶ。更に、宇宙科学技術の研究が、学校で日頃学んでいる理科・数学等の教科学習が基礎になっており、その延長線上に最先端の科学技術があることを知り、日頃の学習意欲の向上を図る。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(20分)
・紹介ビデオを視聴し、「筑波宇宙センター」の概要を学んだ。
△必要に応じてメモをとる。
展開
(190分)
・「講義」では、久保田孝先生による「月惑星探査ミッション」と題した講演を聴講した。(120分)

・「施設見学ツアー」に参加し、展示館、宇宙ステーション実験棟を見学し、ロケット発射音響体験等を行った。(70分)
△必要に応じてメモをとり、理解を深めた。
・「月惑星探査ミッション」を行う理由について理解するとともに、実際に自分たちで行う場合の方法について考察する。
まとめ
(20分)
・質疑応答

授業の感想・メモ

  • 講義では、「月惑星探査ミッション」についての概要をご教授いただいた。理論的な部分は、高校1年生にとっては難解な部分もあったが、高校生が理解しやすいようにご説明いただき、「月惑星探査」を行うことによって、宇宙の始まりや宇宙の実態を理解することができることを学んだ。自分たちで実際に実験するにあたり、どのような器材をどのように行うか、深く思考するきっかけとなった。
  • 施設見学では、新装なった展示館を見学でき、快適な環境で人工衛星等のテストモデルを目の当たりにできた。また、宇宙ステーション実験棟など、臨場感あふれる宇宙科学技術研究の最先端に足を運ぶことができ、生徒も感慨深げであった。

第2回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

JAXA相模原キャンパスを実際に訪問し、「はやぶさ」の運用をはじめ宇宙科学の最先端研究の一翼を担う現場に立ち、その臨場感を体感するとともに、本物を見ることの大切さを学ぶ。
「ローバー」の実習を通して、月惑星探査の必要性や困難さを体得するとともに、問題解決の方法を学ぶ。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(60分)
・本日の日程説明、講師、助手紹介
・宇宙科学研究所見学
展開
(190分)
・「ローバー」実習
地図作成、プログラム作成、ロボット実習
◎ローバーをより速く正確にゴールへ到着させるため、障害物等を的確に把握し、ローバーの進行方向を決定するプログラムを作成する。

◎研究室での実験は2回行える。

△研究室実験の時間、距離等の各種計測を行う。
△実験場の整備
・それぞれのプログラムにより1回実験を行い、その結果を考察して2回目の実験を行う。2回目が1回目より良い結果となるようにプログラムを作成する。
まとめ
(20分)
・本日の結果発表および表彰
・講師による実習結果の講評と感想

授業の感想・メモ

  • 2回の実験とも、芳しい結果を残したグループは残念ながら無かった。この実習を通して、如何に月惑星探査が困難なものか認識でき、それに携わる研究者の英知を改めて理解できた。

第3回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

「太陽電波観測」の実験結果をもとに、実験の検証、結果を導き全体発表会の資料を作成する。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・発表方法ならびに資料作成に関する確認・説明
◎全体発表会の概要を説明し、オリジナルの発表原稿を作成するよう指示
展開
(160分)
・グループごとにプレゼン資料の作成を行う。
・発表会場でのリハーサル。
△各グループごとに発表する内容の検討を行い、発表内容の焦点を絞る。

△発表はパワーポイントを用い、動画、映像等を組み込んで、より効果的な資料とする。
・生徒の自主性を重んじ、オリジナリティーのある発表原稿を作成させる。
・実験結果から考察できること、結論を導きだせることないしはできないことの判断を慎重に行わせる。
・グループ全員で発表活動にあたるよう指示する。
まとめ
(10分)
・資料の最終チェック

授業の感想・メモ

  • 生徒自らが創意工夫してオリジナリティーのある発表原稿ができた。

第4回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

「太陽電波観測」の実験結果をもとに、実験の検証、結果を導き全体発表会の資料を作成する。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
・発表方法ならびに資料作成に関する確認・説明
◎全体発表会の概要を説明し、オリジナルの発表原稿を作成するよう指示。
展開
(160分)
・グループごとにプレゼン資料の作成を行う。
・発表会場でのリハーサル。
△各グループごとに発表する内容の検討を行い、発表内容の焦点を絞る。

△発表はパワーポイントを用い、動画、映像等を組み込んで、より効果的な資料とする。
・生徒の自主性を重んじ、オリジナリティーのある発表原稿を作成させる。
・実験結果から考察できること、結論を導きだせることないしはできないことの判断を慎重に行わせる。
・グループ全員で発表活動にあたるよう指示する。
まとめ
(10分)
・資料の最終チェック

授業の感想・メモ

  • 生徒自らが創意工夫してオリジナリティーのある発表原稿ができた。

第5回目/全5回『授業記録シート』

<今回の授業の指導目標>

JAXA連携講座、光通信ネットワーク講座の合同発表会を行う。自身の行った実験・研究の発表および他のグループの実験・研究を聴くことにより、先端科学について認識を深め、今後の科学研究への一助とする。

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・合同研究発表会の開講式
・講師紹介
・発表諸注意
展開
(150分)
1.「ローバー」発表
2.「宇宙電波観測」発表
3.「無重力実験」発表
4.「光通信ネットワーク」発表
◎グループごとに持ち時間5分間で、実験、考察、結果等の発表を行った。

△各講師により、講評と感想をいただいた。
・聴衆がより理解できるよう工夫して発表する。
まとめ
(15分)
・合同研究発表会の閉講式
・各講師から感想・意見をいただく。

授業の感想・メモ

  • 生徒独自の実験、考察、結果の発表という形式をとった。高校入学後初めての経験でもあり、稚拙な部分や発表内容の整合性に問題も残したが、グループで協力し合うことの有用性や、実験の楽しさを体得できたと考える。

山梨県・山梨県立甲府南高等学校(3)

授業連携実績一覧

このページのTOPへ