<全授業を通した指導目標>
「我々はすでに宇宙人である」という立花隆氏のメッセージを受け,私たちは宇宙人としてどう生きるべきかを考える。
<対象>
小学6年生 86名
<期間>
平成23年10月27日~平成24年2月18日
<区分>
- 総合学習の時間
授業連携
宮城県・仙台市立富沢小学校
「我々はすでに宇宙人である」という立花隆氏のメッセージを受け,私たちは宇宙人としてどう生きるべきかを考える。
小学6年生 86名
平成23年10月27日~平成24年2月18日
回 |
実施日 |
時間 |
形式 |
人数 |
授業内容 |
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01
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10月27日
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90分
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授業
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86名
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オリエンテーション
今後の学習の確認 JAXA岩田氏、立花さんのメッセージについての解説 |
02
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10月18日
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45分
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講義
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86名
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作文「今から何をしておくべきか」
立花氏の「我々はすでに宇宙人である」というメッセージを受けて・・ |
03
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90分
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講義
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86名
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JAXA大木氏による授業「宇宙の基礎知識」
大学生によるプレゼンテーション「火星へGO」「第2の地球を探せ」「はやぶさ2」(プレゼンを見た後、3チーム作成) |
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04
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11月24日
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90分
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授業
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86名
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3チームに分かれ、「有人飛行」「系外惑星の見つけ方」「はやぶさの仕組み」についての調べ学習を、大学生主導で行う。
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05
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12月2日
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90分
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授業
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86名
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前回の続きを行う。
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06
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45分
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授業
|
86名
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若田さんとのテレビ会議
・宇宙のことをいろいろ聞いてみよう |
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07
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12月8日
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90分
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授業
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86名
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専門家に聞いてみよう
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・「火星へGO」:JAXA技術領域リーダー 佐藤氏 ・「第2の地球を探せ」:JAXA研究員 小谷氏 ・「はやぶさ2」:JAXAはやぶさ2 プロジェクトマネージャー 吉川氏 |
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08
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12月8日
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90分
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授業
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86名
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調べたことをまとめよう
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09
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90分
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授業
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86名
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・ディベートをしよう。
・グループごとにテーマを設定し、ディベートを行う。 テーマ例:「人類は火星に行くべきか?」 |
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10
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12月15日
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45分
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授業
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86名
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・チームごとの発表会に向けての資料作成
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11
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1月12日
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45分
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授業
|
86名
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・チームごとの発表会
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12
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1月19日
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90分
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授業
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86名
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・これからの宇宙時代を想像しよう ワークシートによる考えの整理
・子どもの考えをもとに「地球防衛隊」「人間防衛隊」「宇宙防衛隊」グループ編成 |
13
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1月26日
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90分
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授業
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86名
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・立花氏とテレビ討論をしよう
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14
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2月3日
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90分
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授業
|
86名
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・テレビ討論を受けて、再度自分の考えを練り直そう
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15
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2月11日
|
90分
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授業
|
86名
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・立花氏来校
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16
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2月13日
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45分
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授業
|
86名
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・立花氏のアドバイスをうけて、3グループの発表練習
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17
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120分
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授業
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86名
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・立花氏、川口氏(はやぶさプロジェクトリーダー)との討論会をしよう
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時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
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導入 (5分) |
・挨拶 ・JAXA岩田氏より、大木氏の紹介 |
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展開 (70分) |
★JAXA大木氏による「宇宙の基礎知識」 ・宇宙に行くのは大変である ・地球型惑星と木星型惑星 ・ハビタブルゾーン ・恒星と惑星 ★東北大学生による、プレゼン ・「火星へGO」 ・「第2の地球を探そう」 ・「はやぶさ2を作ろう」 |
△プレゼンを使用しながら、分かりやすく説明をしてくれていたため、子どもたちは熱心に話を聞きながら、メモを取っていた。 △大学生が、JAXAのユニフォームを着用して説明をするなど、視覚的に工夫を凝らしたプレゼンテーションで、子どもたちは大いに楽しんでいた。 △系外惑星には地球に似た星が存在することを知り、感動していた。 △はやぶさの功績を知り、どれだけすごいことなのかを具体的に知ることができた。 |
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まとめ (25分) |
★3グループに分かれる調査 |
◎今後、「火星移住」「系外惑星探査」「深宇宙港&はやぶさ2」を調べていくことを知らせ、今のプレゼンをもとに希望を取る。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
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導入 (5分) |
・あいさつ |
△若田さんが映像に映し出されると、子どもたちから大歓声があがった。 |
・Skypeを利用し、ヒューストンのNASAと交信するため、事前に交信テストを行った。 ・若田さんの業績を知るため、事前にNHKの「プロフェッショナル」を視聴 |
展開 (35分) |
★若田さんへの質問タイム |
◎質問をしてみたい児童を選び、マイクを通して質問を行わせた。 △若田さんは、将来火星に住めると思うか △宇宙に行くのに心配なことは何か △宇宙服の着心地はよいのか △外国語だけの生活にストレスはないのか など、自分たちが調べたことをもとにしながら、多彩な質問がでた。 |
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まとめ (5分) |
★若田さんへのお礼 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
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導入 (5分) |
★グループごとに、ディベートのテーマ、やり方の確認を行う |
◎先鋒・次鋒・大将の確認もさせる。 |
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展開 (70分) |
★「人類は火星に行くべきか」 ★「はやぶさ2は必要か」 ★「系外惑星探査は必要か」 →グループごとに、反対派、賛成派を機械的に分け、根拠をもとに論じさせる。 |
△事前に出された、様々なデータを根拠に、自分の考えを述べることができた。 |
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まとめ (25分) |
★次時は立場が反対になることを知らせる。 |
時間配分 |
学習内容 |
◎教師の活動 △生徒の活動 |
指導上の留意事項 |
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導入 (5分) |
★立花氏、川口氏の紹介 |
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展開 (90分) |
★3グループの主張の発表。 前回の立花氏の来校で「人・もの・金」「あれかこれかではなくあれもこれも」を意識した根拠を持つことが重要とアドバイスされたことを受け、新たに「人類防衛隊」「地球防衛隊」「宇宙防衛隊」の3グループを編成し、それぞれの主張を発表。 ★他グループの主張の違いによる「不都合」に気づく活動を行う。 ★様々な「不都合」をもとに、立花氏、川口氏を交えて討論を行う。 |
△テレビ取材が入る中で、子どもたちは堂々と自分たちの主張を発表していた。 ◎どのグループのどんな主張に不都合があるのかを、付箋を利用しどんどん上げさせる。 △「地球防衛隊」による「人工太陽を作る」という説に対し、「宇宙防衛隊」からは「それでは宇宙の環境が崩れてしまい、地球の二の舞になる」などという考えが出されるなど、今まで調べたことや学んだ知識を使って、自分の考えを主張することができた。 |
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まとめ (25分) |
★立花氏、川口氏の話 |
△川口氏がイメージしている深宇宙港についての話は、子どもたちの想像を遙かに超えた物であったので驚きの表情が見られた。 |
宮城県・仙台市立富沢小学校