授業連携

月と太陽

鹿児島県・鹿児島市立武岡小学校

  • 小学校
  • 小6
  • 理科

概要

<全授業を通した指導目標>

月周回衛星「かぐや」や太陽観測衛星「ひので」から得られた科学データをもとに、月や太陽がどのように形成され、どのような変遷をして現在に至っていると考えられているかを理解させる。また、最新の月・惑星探査等についての興味・関心を高めさせる。

<対象>

小学6年生 49名

<期間>

平成23年11月18日

<区分>

教科 (理科)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
45分
授業
49名
6年生の「月と太陽」の単元の発展的な内容として、月の位置や満ち欠けの様子だけでなく、太陽系の惑星・衛星の話やJAXAの宇宙探査活動(月周回衛星「かぐや」や太陽観測衛星「ひので」等)の講話を中心に、子どもたちが宇宙に興味・関心をもつ授業を展開する。

第1回目/全1回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(10分)
1.宇宙ってどんなところ【イメージ体験】
 「宇宙ってどんなところ?」解説を聞き、宇宙についてのイメージを持つ。
△「宇宙ってどんなところ?」について生徒に思ったことを自由に発言してもらい、宇宙という場所を想像する。
◎国立天文台提供の「地球から宇宙の果てまでを描き出すリアルタイム3Dスペースエンジン:mitaka(ミタカ)」を利用して月や太陽、太陽系の惑星、銀河系等の宇宙についての立体的解説を行う。
・パソコンで、スライドやデジタルコンテンツを用い解説して、児童の興味・関心を高める。
展開
(25分)
2.月ってどんなところ?【解説】
 月の環境は、地球とこんなに違うんだということを理解する。



3.ティコクレーター【イメージ体験】
 クレーターの形や大きさ、深さを疑似体験する。


4.月の動きと満ち欠け【解説】
 月の自転と公転の関係を理解する。


5.太陽ってどんな星?【イメージ体験】
 地上では光の球としてしか見えない太陽の実際の様子を理解する。
◎パワーポイントを使用して、宇宙のなかでも一番身近な月について、地球の環境と比較しながら写真や絵で解説する。
△月球儀を実際に触り、月の凸凹の様子をイメージする。

◎「かぐや」から得られたデータを利用した「3D動画+3Dメガネ」を使用してクレーターの様子を解説する。
○3Dメガネで3D動画を実際に見る。

◎パワーポイントを使用して、月の動きと満ち欠けについて写真や絵で解説する。

◎パワーポイントを使用して、太陽の大きさや表面活動の様子を動画や絵で解説。
・月の模型や「かぐや」砂時計、月球儀、かぐや3D動画、JAXAのデジタルコンテンツを用いて解説し、児童の興味・関心を高める。
終末
(10分)
6.さまざまな宇宙の不思議に関して、JAXAが「はやぶさ」など探査機を飛ばし宇宙の謎に挑んでいることや、収集したデータを時間をかけて分析していることを知る。
◎パワーポイントを使用して、本日の授業をまとめる。宇宙開発の現状と今後の月・惑星探査、宇宙利用の将来、宇宙から始まって私たちの生活に役立てられている技術について解説する。
△本日学習したことをまとめながら、自分が疑問にもったことを質問する。
・JAXAの今後の研究内容を説明することで、将来、宇宙に関する仕事をしてみたいというキャリア教育の一環として児童の関心を高める。

授業の感想・メモ

  • 6年生の「月と太陽」の単元の発展的な内容として宇宙に関する授業を実施していただいた。「かぐや」や「ひので」の最新の映像データを使いながらの説明が素晴らしく、児童の興味・関心が高まった。特に、3Dメガネを使ってのティコクレーターの疑似体験は、JAXAと連携した授業でないと体験できない内容であると感じた。技術者による授業を受けることにより、将来の働くことを考えるキャリア教育につながると感じた。

講師:JAXA 月・惑星探査プログラムグループ主任開発員 米倉克英さん

鹿児島県・鹿児島市立武岡小学校

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