授業連携

日本の宇宙開発と国際貢献

岡山県・倉敷市立南中学校

  • 中学校
  • 中2
  • 総合的な学習の時間

概要

<全授業を通した指導目標>

・日本の宇宙開発や国際貢献に対する関心や学ぶ意欲を高める。
・国際的な視野を広げ、自然・科学に対する理解を深め、主体的に社会に貢献する態度を育てる。

<対象>

中学2年生 380名

<期間>

平成25年1月31日~2月14日

<区分>

総合学習の時間

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
45分
授業
380名
導入
資料をもとに、国際宇宙ステーションや実験棟きぼう、宇宙船こうのとりに関する基本的な内容を学習した。
2
90分
講義
380名
演題『飛び出せ宇宙へ~未来を運ぶ宇宙船HTV「こうのとり」~』
講師:田邊 宏太
(JAXA 有人宇宙環境利用ミッション本部 HTVプロジェクトチーム)
3
課外
活動
380名
夜空を通過する国際宇宙ステーションを観察する、生徒実行委員会が企画した事後学習(キャンペーン)。

第1回目/全3回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・理科教員が作成した、国際宇宙ステーションや実験棟きぼう、宇宙船こうのとりに関する10問クイズ(ワークシート)
◎ねらいの説明とワークシートの配布。

△10点満点をとろうと真剣にクイズの回答をしていた。
展開
(30分)
・JAXAのDVD『きぼうの、その先へ -「きぼう」未来へのプロローグ-』を視聴(約14分)

・JAXAのDVD『宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)2号機~宇宙船が運ぶ未来~』を視聴(約15分)
△とても静かにDVDを視聴していた。
まとめ
(5分)
・10問クイズの答え合わせと説明

・ワークシートに感想を記入
◎答え合わせと解説をする。講演会で宇宙船こうのとりの管制官(フライトディレクタ)が来ることを予告。

△日本の技術力の高さに感心する生徒が多く、宇宙のことや日本の宇宙開発についてより知ろうとする意欲が沸いているように見えた。

授業の感想・メモ

  • 講演会をとても楽しみにする生徒、日本のすごさに感心する生徒が増え、よい導入となった。

(生徒感想)

  • 日本の宇宙の技術はすごいと思った。とくに国際宇宙ステーションの「きぼう」は国際宇宙ステーションの中でもすばらしい施設だとNASAの人が言っていたので、本当にすごいんだなと思った。
  • 宇宙について全然知識がないので今日DVDを見てだいぶ分かりました。講演会では今日見たDVDを思い出しながら講師の田邊先生のお話を聴きたいと思いました。

第2回目/全3回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
・講師紹介
◎教師による講師紹介

△生徒実行委員による司会進行
展開
(80分)
・宇宙ってどんなところ?
 -宇宙までの距離
 -宇宙の不思議

・宇宙開発について
 -ロケット
 -人工衛星
 -国際宇宙ステーション

・宇宙ステーション補給機HTV
 -HTV「こうのとり」の概要、特徴
 -HTV「こうのとり」の飛ばし方

・将来の宇宙開発
 -有人宇宙船の開発に向けて
 -地球から月、火星へ
△とても静かに聴講し、ワークシートへの記入もよくできていた。
まとめ
(5分)
・お礼のことば
△生徒実行委員によるお礼のことば

授業の感想・メモ

  • 専門の話だけでなく、宇宙について一から学び直せる展開で、生徒も関心をもって聴講できていた。地球儀を使った宇宙と地球の説明、ヨーヨーを使った周回軌道による衛星の速度の違いの説明など、具体物をもってとても分かりやすい説明が行われた。講師の先生と事前に連絡を密に取っていたことで、生徒の疑問や学校側の要望も十分に応えてくれる講演会となった。

(生徒感想)

  • ヨーヨーを使って分かりやすく説明をしてくださったのでよくわかった。距離がどのくらいか分かりにくいときには、日本で例えてくださったので「このぐらいなんだ」と思うことができた。こうのとりのミッションを支えるスタッフがとても多くてびっくりした。今回もとても貴重な体験をすることができました。田邊宏太先生ありがとうございました。
  • 今日、田邊先生から”こうのとり”の話や”ISS”の話を聞いて、やっぱり努力をすれば、ちゃんと結果はついてくるんだなと思いました。どんな試練があっても、その壁を乗り越えていかなければならないと思った。”こうのとり”のミッション成功に勇気がもらえた気がします。私も努力を惜しまず、夢に向かって、どんなことがあってもくじけずに前に進んでいきたい。

第3回目/全3回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
生徒実行委員会によって、2月6日から14日まで岡山からもきれいに観ることのできる国際宇宙ステーション(ISS)を夜に眺めてみようというキャンペーンが企画された。企画名は「ISSを観ようZ!」。倉敷科学センターのホームページを参考にして各日のISSの見え方を紹介した資料がつくられ、生徒全員に配布された。

授業の感想・メモ

  • ちょうど講演会後から、岡山県でもISSが観られることから、生徒によって企画されたキャンペーンを事後学習とした。南の空に木星があることから、ISSからの光の強さを比較することができた。一筋の明るい光の点が空を横切る様が、人工物とは思えないほど幻想的な感動を呼び起こしていた。

(生徒感想)

  • 7日にISSを見ました。雲が多かったけど、雲が晴れだしたところからちょうどISSの光が見えてきました。とても明るくて思っていたよりも長いあいだ見ることができました。初めて見たのでとてもうれしかったです。10日にISSが真上を通り過ぎるので、絶対に見ます!

岡山県・倉敷市立南中学校(2)

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