授業連携

我々の生活を支える人工衛星

岡山県・倉敷市立万寿東小学校

  • 小学校
  • 小5
  • 社会

概要

<全授業を通した指導目標>

人工衛星等からもたらされる情報が我々の生活の中でどのように役立っているのかを知ることで、情報化の進展や情報産業の発展を支えるために宇宙開発は欠かせないものであることに気づき、情報化した社会と国民生活とのかかわりについて、より深く考えることができるようにする。

<対象>

小学5年生 119名

<期間>

平成26年2月10日

<区分>

教科 (社会)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
45分
授業
119名
1.ロケットはなぜ飛ぶのか
2.人工衛星はなぜ落ちないのか
3.人工衛星の特徴
4.人工衛星が伝える情報
(別時間割で4クラスに実施)

『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(5分)
1.JAXAについて
2.講師紹介
◎JAXAの業務や宇宙開発について,どんなことを知っているか問いかける。
△人工衛星やロケットについて知っていることを発表する。
◎講師の紹介をする。
○「はやぶさ」の模型を提示し本時の学習に対する児童の興味・関心を喚起する。
展開
(35分)
1.ロケットはなぜ飛ぶのか
 ・国際宇宙ステーションでの生活
 ・作用反作用










2.人工衛星はなぜ落ちないのか
 ・どこからが宇宙か
 ・人工衛星になるための速度






3.人工衛星の特徴
 ・広範囲が観測できる
 ・地球のどこでも観測できる
 ・可視光以外の光でも観測できる
 ・24時間,観測できる



















4.人工衛星が伝える情報
 ・環境破壊の現状
 ・防災に役立つ情報
1.
◎ロケット打ち上げの様子を動画で紹介する。
◎ふうせんやペットボトルロケットを例にして,ロケットが飛ぶ仕組みは作用反作用であることを説明する。
◎ISSでの生活を紹介し,水がとても貴重なものであることを伝えることで,宇宙に行くことの困難さを理解できるようにする。
 例)コップ1杯の水が約50万円
2.
◎大気がなくなるところからが宇宙空間で,人工衛星軌道は地上約700km上空であること等を説明する。
◎地球の重力に対して反対方向に働く遠心力の働きで人工衛星は回り続けることを説明し,そのためには秒速7kmの速度が必要であることを伝える。
3.
◎人工衛星からの情報をもとに作製した画像を例示しながら,人工衛星を利用することで得られる情報について説明し,その特徴に気づくことができるようにする。
・地球全体の雲の動き
 ※赤外線カメラにより夜の雲も撮影可能
・夜の地上の光を撮影した写真
 ※エネルギー消費や産業振興の様子が判明
・上空から撮影した倉敷エリアの写真
 ※赤外線DATAから地表の温度を判別
・環境破壊の現状と日本との関係
 ※アマゾンやタイの森林伐採
・東日本大震災の前後での地表の比較
 ※津波が押し寄せた範囲を判別
4.
◎活動?での説明を振り返り,人工衛星の伝える情報の有用性を考えることができるようにする。
まとめ
(5分)
○児童からの質問
△事前学習で調べてみて分からなかったことや,本時の説明を聞いて疑問に思ったことを質問する。
◎質問に対して答える。

授業の感想・メモ

  • 本物の研究者のお話を聞けるということで、児童はとても楽しみにしていた。動画や画像を効果的に用いながらの解説で児童の興味関心が高まっていた上に、児童のレベルに合わせた分かりやすいお話だったので、ほとんどの児童が引き込まれるように聞いていた。授業後の児童の質問内容からも、ねらいを十分につかんで説明を聞くことができていた様子がうかがわれた。社会科の「通信」分野の学習に限らず、既習の「国土の地形や気候の概要」や、これから学習する「国土の保全のための森林資源の働きと自然災害の防止」にもつながる内容で、とても有意義な学習になった。

岡山県・倉敷市立万寿東小学校

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