授業連携

かけがえのない地球、私たちにできること -低炭素社会の実現を目指して-

埼玉県・埼玉県立伊奈学園中学校

  • 中学校
  • 中3
  • 探究

概要

<全授業を通した指導目標>

最先端の講義や研究施設での体験、研究者・技術者との交流、それにもとづくものづくりの実習等を通して、研究・技術開発の意義・必要性を理解し、知的探究心を育てるとともに、将来研究者や技術者として成長するための基礎となる科学的思考力・表現力を身に付けさせる。

<対象>

中学3年生 30名

<期間>

平成25年5月17日~平成26年2月13日

<区分>

SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)

構成表

実施日
時間
形式
人数
授業内容
1
100分
講義
30名
宇宙から見た地球のようす
「地球観測衛星からの情報からわかる地球環境」
講師:大木 真人先生
(宇宙航空研究開発機構 第一衛星利用ミッション本部 地球観測センター)
2
6月
調べ
学習
30名
地球観測衛星からのデータ解析「地球表面の変化と環境」「エネルギーをめぐる問題」
3
8月9日
300分
講義
実習
見学
30名
「エネルギーの変換」
色素増感型太陽電池の製作、サボニウス型風力発電機の製作、理学部研究室見学
講師:川村 康文先生
(東京理科大学理学部 教授)
4
300分
講義
見学
30名
「宇宙用太陽電池技術と将来の構想」
講師:中村 徹哉先生
(宇宙研究開発機構 研究開発本部 電源グループ)
筑波宇宙センター見学
産業技術総合研究所見学
5
10月4日
300分
講義
見学
30名
「風力発電について」
講師:西方 正司先生
(東京電機大学工学部電気電子工学科 教授)
「工学の学び」
講師:吉田 俊哉先生
(東京電機大学工学部電気電子工学科 教授)
工学部電気電子工学科研究室見学
6
11月26日
100分
講義
実習
30名
「自然エネルギーの活用と小型モーターによる風力発電機の製作」
講師:黒澤 兵夫先生
(日本技術士会埼玉県支部副支部長)
7
12月
実験
考察
30名
再生可能エネルギー(太陽光、風力等の利用)に関する実験と考察
発表の準備
8
2月13日
100分
発表会
30名
学習成果発表会
「かけがえのない地球に生きるために・・」

第1回目/全8回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
導入
(15分)
・宇宙とはどんな場所なのか。
宇宙の環境はどうなっているのか。
△映像や具体的な数値を用いての説明に興味深そうに聞き入っていた。
展開
(70分)
・太陽系の惑星について
・地球観測衛星から見た地球環境
地球を知るために太陽系の他の惑星と比較して考える。
△太陽系の他の惑星との比較を様々な観点や数値、映像からしていただき、改めて地球が様々な条件がそろっている「奇跡の惑星」であることを実感していた。
地球観測衛星からのデータ解析の手法についても今後の学習のためにつかんでおくことが大切である。
まとめ
(15分)
・宇宙から見た地球環境
地球環境の変化のようすと私たちが取り組む問題
・質疑応答
△地球観測衛星から見た地球について、様々な視点から考えることができ、人工衛星による観測の有用性と地球環境を継続的に観測していくことの重要性を実感することができていた。

授業の感想・メモ

  • 生徒たちは改めて地球が私たちにとってかけがえのない惑星であることを実感することができていた。今回の学習は、低炭素社会を目指して取り組むことの必要性についての認識をいっそう強いものにし、これからの学習への意欲を高めることができたと思う。

第4回目/全8回『授業記録シート』

時間配分
学習内容
◎教師の活動
△生徒の活動
指導上の留意事項
筑波宇宙センター見学
(130分)
・ロケット広場、企画展見学
・宇宙飛行士コース
筑波宇宙センターについてのガイダンス
ロケット・人工衛星等の見学
△実際のロケットや人工衛星、宇宙飛行士訓練施設等の見学に大変興味を持って取り組んでいた。
広報担当の方の説明をいただくことができた。
講義
(70分)
・講義
「宇宙用太陽電池技術と将来の構想」
講師 研究開発本部 電源グループ 中村徹哉 開発員
・宇宙空間でのエネルギー
・宇宙機の電気に関する歴史
・太陽光について
・宇宙用太陽電池技術
・将来の構想
・質疑応答
△生徒たちは宇宙におけるエネルギーの確保と太陽光を効率よく利用する太陽電池の技術について、大変興味深く聞き入っていた。
太陽電池の原理やつくり、最新の技術について学ぶことができたことは、今後の各自の研究に活かしていく。
産業技術総合研究所見学
(100分)
・サイエンススクエアつくば見学
・大型太陽光発電施設「メガソーラー」見学
△最先端の技術に触れ、研究意欲をさらに高めることができた。
△実際の太陽光発電施設を見学することで、実社会における技術の活用の現状や重要性をさらに認識することができた。
技術が実社会で活かされていることを理解させる。

授業の感想・メモ

  • 生徒たちは宇宙開発によりもたらされている技術の進歩や社会的な意義を考えながら展示物を見学することができた。また、太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーの技術をさらに高め、様々な面で実社会で活用していこうとする意欲を持つことができたと思う。

埼玉県・埼玉県立伊奈学園中学校

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