授業連携
「火星移住計画」
~持続可能な社会をデザインしよう~
新潟県・新潟県柏崎市立比角小学校
- 小学校
- 小6
- 理科
概要
全授業を通した指導目標
「空気・水・植物」と「人」との関わりについて、地球を客観視する意図で、他惑星(火星)での持続可能な社会をデザインする。架空の設定ではあるが、現実味を持たせるために、国際宇宙ステーションで宇宙飛行士が生活している様子や、将来的に惑星で人が暮らすための研究についての資料提供を希望した。
対象
小学6年生 3クラス
授業連携日
2022年3月3日
科目・単元
人と環境
授業連携
授業連携前
「人」と「空気・水・植物」との関わりについて知り、それに対する人々の工夫(生活が環境に及ぼす影響を少なくする工夫)について本やインターネットで調べる。
授業連携日
2022年3月3日
時間配分 | 学習内容・活動 | 児童・生徒の様子 | 教師の役割・活動 |
---|---|---|---|
導入 10分 |
・国際宇宙ステーションで宇宙飛行士が生活するために「空気」「水」「植物(食べ物)」「発電」について実際にどのような工夫をしているのかを知る。 ・将来人々が宇宙で暮らすために、実際に行われている研究の様子について知る。 |
・今まで学習したことを振り返りながら、説明を聞く。 | 学校職員 (JAXAが提供してくれたスライド資料を用いて説明する) |
展開 80分 |
・以下の視点で、持続可能な生活を送るための「火星基地」を空想レベルでデザインする。 ①「空気・水・植物」について、人が及ぼす影響を少なくする工夫。 ②①について持続可能になるようなシステムになるような工夫。 ③前単元で学習した「発電」について、持続可能なエネルギーを供給する工夫 |
・学習したことを基にしながら、「火星基地」をデザインする。 ・図書、インターネットなどで情報を収集したり、児童同士で、情報を交換したりしながら、「持続可能な生活のため」の火星基地を考える。 ・工夫したことが見る人に伝わるように、イラストと文でかく。 |
・学校職員 |
まとめ 90分 |
・単元を通して学習したことを振り返り、「持続可能な社会」のために「自分自身の行動に取り入れたい工夫」について、文章に書き表す。 <はじめ>大切だと思ったこと <中>大切だと思った理由 <おわり>これからの自分の行動に取り入れたいこと |
・書く前にグループで話し合い、各自の作文メモを作成する。 ・作文メモや、今まで学習したワークシートを基にしながら「はじめ・中・おわり」の構成で、持続可能な社会の実現に向けた自分の考えを書き表す。 |
・学校職員 |
資料作成:鈴木 圭子(JAXA宇宙教育センター)
授業連携後
・持続可能な生活を考えた「火星基地」を、空想レベルでデザインする。
・現在の自分自身の生活を見直し、自分の行動に取り入れたい工夫について考える。
授業の感想・メモ
- 今回は資料を提供していただき、それを学校職員が説明するという形の連携を依頼しました。国際宇宙ステーションの様子や、将来的に宇宙で人が暮らすための研究について、詳しく、よりリアルさを伴った資料を提供していただくことができました。「空想レベルの火星基地設計」でありながらも、具体的に火星基地をイメージする助けとなり、更に子どもたち自身も、インターネットでその他の「実際の情報」を収集しようとする姿が見られました。