教員研修

弘前地区中学校教育研究会(中教研)理科部会研修会テーマ『宇宙教育を授業に取り入れる効果的な方法を学ぶ』

青森県・弘前地区中教研理科部会研修会

概要

全研修を通した趣旨

・宇宙的視野に立って自然事象を理解することを学び、指導方法の改善につなげる。
・宇宙教育センターの豊富な教材と最新の情報を知ることで、生徒の心に響く授業への活用をめざす。        

対象

弘前地区中教研理科部会員 54名

期間

平成23年8月1日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
180分
54名
講義
「宇宙を題材にした授業づくり」 
講師 遠藤 幸夫(JAXA宇宙教育センター) 
実習
「モデルを使った地球と月の比較」
「ピンホールによる画像の観察」 
説明
「宇宙教育センターの紹介」 
講師 松岡 均(JAXA宇宙教育センター) 

青森県・弘前地区中教研理科部会研修会

第1回目/全1回『研修会記録シート』

実施日
8月1日
合計時間
180分
参加数
54名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(20分)
1.宇宙教育の意義
・宇宙の視座ということ
・身近なものを通して宇宙を学ぶ
2.新学習指導要領について
・復活した内容
 (1)月食、日食
 (2)進化
・宇宙という大きな視点に立って、自然の事象をとらえることが大切だということがわかった。
・ふだんは、どうしても地上からの視線になりがちである。深海艇の受ける水圧や地球と月の生成期の水の行方の話など自由な見方に感心させられた。
・プロジェクター、スクリーンを準備した。
講義・実習
(100分)
1.月食の指導について
(1)月の大きさと地球までの距離
 ・月の直径は地球の1/4
 ・月から光が1.7秒で届く
(実習)モデルで地球と月を比べる
 ・発泡スチロール球による大きさの対比
 ・たこ糸による月までの距離

(2)2011年12月10日皆既月食
 ・全過程が見られる
 ・学習シートの作成と配布


2.日食の指導
 ・木もれ日による観察
(実習) ピンホールによる蛍光灯の像
 ・ロケットから写した月の影

3.その他
・ポリカミラーの紹介
・地球と月の大きさの割合が想像していたものとかなり違っていたのでびっくりした。地球と月の距離も、人によってかなりずれがありおもしろかった。
・縮小した発泡スチロール球で大きさを糸の長さで距離を表す方法はわかりやすかった。 
・木もれ日で太陽が観察できる場所をあらかじめ見つけておき、日食を観察するというのが参考になった。
・ピンホールの切り取る形を変えても像が映し出されるのが不思議であった。
・発泡スチロールのモデルを使って地球と月の関係を調べるのは、授業にすぐ使えて生徒も楽しく学習できる。地球と月の間にたこ糸を張って、それぞれの場所で撮影された写真を貼り付けていくというのもわかりやすい。
・発砲スチロール球が配布された。
・方眼紙、カッターを準備した。
講義
(50分)
1.宇宙教育センターの紹介
・連携授業例
・宇宙教育教材
2.宇宙ステーションでの活動の紹介
3.地球温暖化の影響の映像
4.かぐやの撮影した月の映像
・宇宙ステーションでの宇宙飛行士の活動や月の映像は、興味深く、美しかった。
・宇宙教育センターに宇宙に関わる教材や資料がたくさんあることを知り、是非利用したいと思った。ただ、素材の種類と数が多いので、上手に選択する必要がある。 
・機会があれば、JAXAの施設や人材を是非活用したい。
・教材DVDが参加者全員に配布された。

授業の感想・メモ

  • 宇宙教育というものに対してあまりなじみがなかったが、宇宙教育の意義や具体的な指導事例をわかりやすく紹介していただき、意外に取り組みやすいものだということがわかった。また、連携授業例の紹介や導入教材をいただき、授業へのヒントをたくさん得ることができた。必要に応じて、教材や情報、人材を提供していただけることがわかったので、積極的に授業で活用していきたい。
    どうもありがとうございました。

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