教員研修

鹿児島市小・中学校理科実験・観察等に関する研修会テーマ『定着が悪い、4年生「月と星」、6年生「月と太陽」について、子どもが実感できる観察法を学ぶ(小学校教諭を対象とした講習会)』

鹿児島県・鹿児島市教育委員会

概要

全研修を通した趣旨

各学校において安全指導の徹底や教科経営、理科指導を充実させ、理科実験や観察等の資質向上を図るため、理科担当者の研修を行うとともに、担当者相互の連携を図る。

対象

各小・中学校理科主任又は担当者(23日:78名、24日:45名)

期間

平成23年6月23日、24日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
45分
講義
78名
4年生「月と星」、6年生「月と太陽」単元の指導について
 [1] 小4「月と星」:星座カメラi-CANによる学習
 [2] 小6「月と太陽」:BaMoonを用いた「月の満ち欠け」学習
 [3] 後半および全体の質疑応答(5分)
2
45分
講義
45名
理科の授業における「宇宙を使った教材」の活用について
 ・宇宙を使った授業の実践例や簡単な教材の紹介

鹿児島県・鹿児島市教育委員会

第1回目/全2回『授業記録シート』

実施日
6月23日
合計時間
45分
参加数
78名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(5分)
鹿児島県「基礎・基本」定着度調査の結果から、本市の子どもの実態について知る
本市の子どもの実態について、詳しく知ることができた。
天体の学習については、定着が図られていないことがわかった。
子どもたちが星の動きを実感できる指導法について学びたい。
講義
(45分)
[1] 小4「月と星」:星座カメラi-CANによる学習
 - 基本的説明・WEBページ紹介(5分)
 - 使ってみる:夏の大三角を観察・星空ナビ機能(5分)
 - 星の動きを実感(質疑応答しながら、10分)

 講師:JAXA宇宙科学研究所 教授 佐藤毅彦


[2] 小6「月と太陽」:BaMoonを用いた「月の満ち欠け」学習
 - 配布・説明・ふくらませてUSBカメラで見る(5分)
 - 満ち欠けの再現:月の写真と同じにする・鳥瞰カメラ(10分)
 - 単元構成例の紹介・解説(5分)

講師:JAXA宇宙科学研究所 教授 佐藤毅彦
 金星探査機「あかつき」の開発に携わった佐藤毅彦教授による講義ということで、受講者が大変熱心に聴き入っていました。 

・「月の満ち欠け」や「星の動き」の指導例が大変興味深かった。インターネットカメラによるリアルタイムの星の動きは、子どもたちが実際に夜空の星を観察する感覚になれる。天体を指導するにあたり、難しさを感じていたので、とても有効な指導法を紹介していただいた。
・BaMoonを「月の満ち欠け」の教材として、理科の授業で活用することにより児童の理解がより深まると感じました。ぜひ授業で使ってみたいと思います。
JAXAと鹿児島市教育委員会が「宇宙教育活動に関する協定」を締結し、今回、理科の教員を対象にした研修会を連携して実施することができました。4年生「月と星」、6年生「月と太陽」単元について、「すばる望遠鏡」のインターネットカメラを利用した指導法や、BaMoonとUSBカメラを用いた「月の満ち欠け」の指導法について研修を深めることができました。今後、各学校において、子どもたちが昼間に星を観察しながら、星の動きを実感できる授業が行われると思います。

授業の感想・メモ

  • この研修会の内容は、「内外教育」2011年7月26日(火)第6098号、2011年7月29日(金)第6099号に「JAXA佐藤教授の理科授業~天体をどう教えるか~」という題で掲載されました。

鹿児島県・鹿児島市教育委員会

第2回目/全2回『授業記録シート』

実施日
6月24日
合計時間
45分
参加数
45名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義
(45分)
理科の授業における「宇宙を使った教材」の活用について
 ・宇宙を使った授業の実践例や簡単な教材の紹介

講師:JAXA宇宙教育センター 主任 松岡 均
 学習指導要領の改訂に関連して、宇宙の素材を活用した様々な指導事例と教材の活用例を紹介していただき、理科や総合的な学習の時間など多岐にわたって活用の可能性があることを認識しました。
 さまざまな映像をもとに展開される講義に、受講者の多くは興味・関心をもち聴き入っていました。宇宙を素材とした教材は、理科のさまざまな学習内容に関連していることに気づき、今後の授業に生かしていきたいという感想が多くありました。貴重な配付資料も大変ありがたかった。
JAXAと鹿児島市教育委員会が「宇宙教育活動に関する協定」を締結し、今回、理科の教員を対象にした研修会を連携して実施することができました。今後、各学校において、理科や総合的な学習の時間など多岐にわたってJAXAと連携した教材や教具を使った授業が行われることと思います。

授業の感想・メモ

  • 鹿児島市教育委員会は、平成22年1月に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との宇宙教育活動に関する協定を締結しました。
  • 22年度は、学校と連携したプログラムとして、宇宙実験のビデオ教材を学校ICT機器で使用できるように整備したり、JAXAの専門家を招いて、7校において小学校6年生に対する「宇宙に関する出前授業」を実施しました。
  • 23年度は、児童生徒に対する宇宙に関する出前授業だけでなく、JAXAと連携した「理科の教員対象の研修会」を計画しました。

鹿児島県・鹿児島市教育委員会

教員研修実績一覧

このページのTOPへ