教員研修

やまぐちコズミックデー宇宙教育推進研修講座

山口県・山口県教育委員会

概要

全研修を通した趣旨

宇宙教育の理念について理解を深め、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の持つ様々な教育資源を生かした「宇宙」を教材とした授業づくりの方法について研修する。

対象

小・中学校教員 34名

期間

平成29年8月5日

構成表

実施日
時間
形式
人数
内容
1
305分
講義・実習
34名
宇宙にあふれる学びの種「子どもたちの心に火をつける宇宙教育のすすめ」
講義・実習
宇宙で食を考える「宇宙食にかくされた秘密を探る」
講演会
やまぐちコズミックデー講演会
 ~そこに宇宙(そら)があるから~
講演会講師:中村 大地(JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士・運用管制ユニット)
講義・実習
宇宙飛行士養成プログラムから学ぶコミュニケーション力「正しく伝える表現の工夫」
研究協議
宇宙の魅力を授業で生かすために
教員研修講師:松原 理、谷口 大祐(JAXA宇宙教育センター)

研修会記録シート

実施日
8月5日
合計時間
305分
参加数
34名
時間配分
研修内容
受講者のようす・感想
研修の感想・メモ
講義・実習
(50分)
宇宙にあふれる学びの種
 -子どもたちの心に火をつける宇宙教育のすすめ-
・西日本衛星防災利用研究センターの役割
・宇宙教育の理念について
・ダジック・アースによる素材の活用体験
・宇宙教育に関する考え方について理解し、各校で宇宙教育の推進に向けたきっかけとすることができた。
・人格形成や社会性の育成に効果的な素材や内容が多くあることがわかった。
講義・実習
(50分)
宇宙で食を考える
 -宇宙食にかくされた秘密を探る-
・宇宙で生活するということについて
・宇宙食の紹介
・スペースカレーと一般のカレーの試食と比較
・宇宙食に必要なこととは
・子どもたちの好奇心や学びに向かう意欲を引き出せる内容であった。
・家庭科や食育での実践事例として参考になった。
・宇宙食をはじめ教材が簡単に手に入らない。経費が掛かるものが多い。
講演会
(90分)
やまぐちコズミックデー講演会
 ~そこに宇宙(そら)があるから~
・日本の有人宇宙開発について
・宇宙活動で必要な言語能力について
・有人飛行を支える仕事
・フライトディレクタの仕事と、必要な資質
・中村大地フライトディレクタの子たちへの接し方や、仲間を思う気持ちについて、改めて大切だと実感できた。
・今学んでいることが直接未来につながるということを実感できた。
講義・実習
(85分)
宇宙飛行士養成プログラムから学ぶコミュニケーション力
 -正しく伝える表現の工夫-
・宇宙で必要なコミュニケーション力
・星出宇宙飛行士が言葉だけで伝える図形を完成させよう
・Tell it! Do it! 宇宙ステーションへ伝えて完成させよう
 ~遠隔通信指示による工作物作成の実習~
・中村大地フライトディレクタによる指導助言
・体験を通してコミュニケーション能力を高める取組はとても有効であると感じた。
・宇宙を中心媒体として、表現活動や言語的な活動につなげられる可能性を感じた。
・遠隔通信機器を使った実習は参考になり、実践をしてみたい。
研究協議
(30分)
宇宙の魅力を授業で生かすために
・宇宙を素材とした学習活動の可能性に関する協議
・非日常を考えることで日常を振り返られ、一つひとつの教材に対して興味をもって向き合える。
・小学生のうちから、もっと宇宙に関する情報に触れることで宇宙教育が盛んになると感じた。
・決められた時数と、決められた学習内容がある中で、シラバスの中にどのように取り入れるか課題がある。
・導入教材の冊子について、希望者や興味を持っている団体が無料で入手できる仕組みがあると活用の場が広がる。

授業の感想・メモ

  • 宇宙教育の概論とともに、理科に特化しない内容の講義・実習を実施したことで、宇宙教育が全教科やいくつかの教科を横断して実践することが可能であることを受講者が体験することができた。
  • 宇宙教育センターの講師に加え、コズミックデー講演会講師が引き続いて教員研修講座を見学され、指導助言が得られたことで、宇宙を素材とした教育について様々な側面から理解を深めることができる内容となった。
  • 宇宙教育センターはパッケージ型の研修を中心に提供していることから、独自の研修内容を依頼することが難しく、実状に応じた研修を企画することに苦労した。次回は宇部市に設置されたデータセンターも含め、JAXAの他の機関にも協力を仰ぎ、より充実した内容で実施できるように工夫したい。
講座の様子1
講座の様子2
教員研修実績一覧

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