教員研修
令和元年度 理科教育研修講座テーマ『科学への関心を高める授業づくりのアイディア』
神奈川県・秦野市教育委員会 教育研究所
概要
研修の趣旨
「理科」に特化した研修ではなく、「宇宙」という素材を学校教育に活用するきっかけを考え、子どもたちの活動や学びを豊かにすることを趣旨としている。
対象
小中学校教員 11名
実施日
2020年2月17日
研修内容詳細
時間配分 | 研修内容 | 受講者の様子・感想 |
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講義 (20分) |
宇宙教育の考え方について(講話) ・JAXAについて ・宇宙教育の紹介 |
月への移住の話や今後の宇宙開発はどのような展望をもっているのかについて、大変興味深く話を聞くことができた。また、JAXAの活動について、色々と知ることができて良かった。 |
実習 (30分) |
コミュニケーション力を鍛えよう(宇宙教育体験教材) ・ISS(国際宇宙ステーション)における活動等で宇宙飛行士に求められるコミュニケーション力や、正確かつ簡潔に情報を伝え、理解する能力を高めるための素材を元にした教材を用いた体験 |
言葉のみをつかって、相手に伝えることの難しさを体験することができた。また、聞き手の受け取り方によって、さまざまな解釈があることに気づいた。学校生活の子どもたちの普段の会話においても、同じことが言えると思った。 |
実習 (30分) |
かさ袋ロケットを飛ばそう!(宇宙教育体験教材) ・かさ袋ロケットが、どのようにすれば真っ直ぐに長距離を飛行するか、重心や風圧などの条件を制御してものづくりを行いながら、「宇宙(そら)」への気持ちを高めることをねらいとする教材を用いた体験 |
身近な素材を使って、どのようにしたら、安定して飛ばすことができるのかなど、とても奥深いものがあると思った。子どもたちが主体的に考える素材としてとても有効であると思った。 |
講義 (30分) |
宇宙教育教材で授業を考えよう(講話) ・主体的、対話的で深い学びを目指す授業づくり ・宇宙教育実践例の紹介 |
宇宙教育は、理科という教科だけではなく、様々な教育活動の入り口として、展開することができる教材であることを学んだ。 |
講師:野村 健太(JAXA宇宙教育センター)
研修の感想・留意点等
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「子どもの意欲を引き出したい」「理科の授業って楽しいと感じさせたい」と考える先生方にとって、指導の引き出しを増やす一助となる研修であった。理科が苦手な方も、理系文系問わず、宇宙教育を様々な学習の場面で活用できるとよいと感じた。
研修内容も、講義や体験教材など、多岐にわたるもので、2時間という時間では足りないほど、充実していた。
講師の先生は、新学習指導要領の「主体的、対話的、深い学び」を意識した内容であり、理科という枠をこえて、学ぶことが多い研修であった。ただ、見識を深められるだけではなく、すぐにでも実践できる、かつ、実践したいなと思える講演だった。