教員研修
令和元年度 理科観察、実験基礎研修講座(第1日)
「JAXAと連携!」テーマ『外部機関と連携し、小学校、中学校、高等学校を通じた理科の基礎的・基本的な内容について
観察や実験を体験しながら学ぶとともに、地域や校種間の連携を深め、指導力の充実と資質の向上を図る。』
岡山県・岡山県総合教育センター
概要
研修の趣旨
JAXAの様々な宇宙教育教材を体験し、子ども達の理科への興味・関心を高めるために、どのように自身の授業に活用すればよいか、校種ごとに指導案の作成を行い、発達段階に応じた授業づくりについて協議し、授業力の充実を図る。
対象
保育所、幼稚園、認定こども園、小、中、高等学校、中等教育学校、特別支援学校の教職員 14人
実施日
2019年6月27日
研修内容詳細
時間配分 | 研修内容 | 受講者の様子・感想 |
---|---|---|
実習 (45分) |
宇宙教育教材体験① 「コミュニケーション能力を鍛えよう!」 小中高混成の3~4人グループで、 JAXA宇宙教育教材「コミュニケーション能力を鍛えよう!」を体験した。 |
「様々な教科・科目や場面での活用が考えられる」「ホームルームでのクラスづくりの活動や、英語の授業などに活用できそう」などの声が聞かれ、活発に取り組んでいた。 宇宙教育教材は理科の教材、という先入観を脱し、幅広い視点で教材をとらえることができた。 |
講義 (25分) |
「JAXA教育支援事業の紹介」 ・JAXAで実施している各種教育支援事業を紹介いただいた。 |
JAXAの学校教育支援の取組を初めて知った先生方も多かったようだ。 宇宙教育教材について、校種ごとに多様な活用の視点が紹介されており、授業での活用や、外部連携の参考になっていた。 |
実習 (75分) |
宇宙教育教材体験② 「フィルムケースロケットを飛ばそう!」 フィルムケースロケットを作成して飛ばし、より高く、まっすぐ飛ぶロケットの探究を行った。 |
創意工夫を凝らしながら、実験・工作に取り組んでいた。重心の位置、翼の形状、推進剤の分量と温度など、自分の授業で活用する場面を想定しながら、取り組む様子が見られた。推進剤に、野菜の酵素を用いて生物の授業に活用したご自身の実践事例を紹介する受講者もいた。 「小中高どの発達段階でも興味を持って取り組める教材である」などの感想が聞かれた。 |
実習 (60分) |
宇宙教育教材体験③ 「デジタル地球儀・Dagik Earth(ダジック・アース)を活用しよう!」 Dajik Earthの様々な機能を体験した後、スチロール球を用いてミニ地球儀を作成した。 |
「特に気象や気候帯などでの活用すると効果が高い」「1人1つ地球儀を作ることができるので、教材として便利」との感想が聞かれた。 多くの受講者が初めて知った教材であるが、多機能かつフリーの教材ということもあり、特に中学校の先生方は授業での活用を検討する様子が見られた。 |
実習 (90分) |
宇宙教育教材を活用した、指導案づくり 「どう生かす? 宇宙教育教材を活用して興味・関心を高める授業のアイデア」 校種別に、宇宙教育教材を活用した授業の指導案を考え、協議を行った。 |
自身の授業の中で、どのような資質・能力を育てるために、どの宇宙教育教材をどう活用するか、真剣に検討していた。また、協議の中で、校種ごと、発達段階ごとの活用の仕方の違いも、勉強になったようだ。授業づくりについて、幅広い視点を得ることができた。 |
講師:古賀 友輔(JAXA宇宙教育センター)、野村 健太(JAXA宇宙教育センター)
研修の感想・留意点等
- 紹介いただいた宇宙教育教材は3つとも、幅広い活用場面が考えられ、受講者も高い関心を持って取り組んでいた。受講者の授業づくりにしっかり活用できる、素晴らしい内容であった。 協議では、同じ教材に対して校種ごとに様々な活用方法が挙げられ、発達段階ごとの理科教育のつながりも考えることができ有意義であった。