教員研修

令和2年度JAXA・やまぐち宇宙教育推進事業 中学校・高等学校研修講座テーマ『宇宙教育の理念について理解を深め、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の様々な教育資源を生かした「宇宙」を教材とした授業づくりの方法について研修する。』

山口県・やまぐち総合教育支援センター

概要

研修の趣旨

JAXAと県内の教育資源(教育機関)の連携を強化し「教育環境の充実・教育機会の拡充」を図り、子どもたちの発達の段階に応じて「宇宙」を教材とした教育プログラムを実施できるようにするために、JAXAスタッフ及び大学等の教員による宇宙教育指導者の育成に努める。

対象

県内中学校高等学校 特別支援学校教員 24名

実施日

2020年10月7日

研修内容詳細

時間配分 研修内容 受講者の様子・感想
事例発表
(50分)
(事例発表)
子どもたちの心に火をつける宇宙教育
-好奇心・冒険心・匠の心を育てる取組を通して-
・宇宙教育という子どもの関心の高い分野から、他教科や自分の身近な生活に結び付けることで、深い学びになる学習だと思った。
・宇宙教育から教育活動の再構築ができると思えた。命、助け合い、歴史、技術、安心安全等について生徒たちに様々な力を付けさせたいという使命感をもった。
・宇宙教育の魅力を再認識するとともに、生徒が興味関心をもてる授業づくりを改めて行っていきたい。
・JAXAのコミュニケーション能力を高める活動は、実践してみたいと思う。
講義
(70分)
(講義)
だいち2号が見つめる大地の表情
-衛星リモートセンシングのフロンティア-
・イメージしていた宇宙とかなり違っていて驚いた。足元を見つめて宇宙を感じる内容でおもしろかった。
・技術、データが使われている具体例を知ることができてよかった。
・データを活用することで、様々な分野への応用が可能になることが分かった。
講義 演習
(110分)
(講義・実習)
衛星リモートセンシングを活用した探究活動の工夫
-GIS(地理情報システム)を用いて-
・実際のソフトを使って実習したのはとても役立った。
・GISの活用に向けて大変参考になった。
・地図データを汎用的に多方面に活用できることを実地で研修できた。
研究協議
(50分)
(研究協議)
宇宙の魅力を探究活動に生かすために
・研究協議の内容は、おもしろく、授業に取り入れたいと思った。
・他校の授業や生徒の様子を知ることができ、参考になった。

講師:古賀 友輔(JAXA宇宙教育センター)

研修の感想・留意点等

  • 【感想】
    ・宇宙の視点を取り入れることで、いろいろな教科(科目)や課題研究等で、深い学びができることを受講者が実感することができた。
    ・講義と実習がバランスよく取り入れられ、衛星データを基にICT機器を活用した具体的で分かりやすい研修であった。
    ・Q-GISは、事前にスキルを身に付けたうえで、授業等で活用できる内容であった。
    ・クラウド(Jam Board)を利用した研究協議では、いろいろな意見を共有でき、受講者にとって内容の濃い研修であった。
    【留意点】
    ・ネットワーク環境やICT機器を扱う際、トラブルを想定し、時間的余裕をもった研修内容を考えておく必要がある。また、オンラインやクラウドを前提とした研修において、トラブルが生じたとき、速やかに代わりの方法でも対処できるような準備をしておく必要がある。
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