教員向け研修

宇宙を素材にした教員研修テーマ『コミュニケーション力を鍛える』

岡山県・赤磐市立石相小学校

概要

研修の趣旨

宇宙を素材にした教員研修を実施し、教員がコミュニケーションの重要性に気づくとともに、児童の宇宙に対する関心を深める

対象

19名

実施日

2023年3月1日

研修内容詳細

時間配分 研修内容 受講者の様子・感想
講義
(25分)
  • JAXAについて
  • 宇宙教育について
  • 宇宙教育と学校教育について
JAXAは宇宙に関係している組織と教員のほとんどは漠然と理解していたが、「結局何をするところなん?」と言うのが事前の感想だった。 どこからが宇宙かなど、基本的な定義を理解し、そこに探査機を送る、あるいは調査活動を行うことの意味を知ることで、その恩恵の大きさに驚いていた。つまり、天候に左右されない、あるいは砂漠や海洋など地上からでは物理的に直接測定できない地点の観測が可能になる、ことを知り、ある教員は「それってすごいことですよね」とコメントしていた。
実習
(25分)
  • 宇宙教育教材体験
    「コミュニケーション力を鍛えよう」
    2人組でペアワーク
研修で体験した「コミュニケーション力を鍛えよう」では、伝達したはずの情報が発する側と受け取る側で食い違うことに教員が驚いていた。正確なコミュニケーションの重要性に気付いた教員が多かった。 また、教員の意見として、図形の並べ方ももちろん重要だが、小学生は表現力が未発達なので、さらにいろいろな種類のカードあると語彙が増えコミュニケーション力が増強できるのでは、との意見が出た。
講義
(10分)
  • 宇宙教育実践例、教材の紹介
  • まとめ
実施が年度の終了間際だったので実践を見送り、新学年になってから、コミュニケーション力と新しい人間関係構築のために実施しようと計画中である。

講師:高村 苑実(JAXA宇宙教育センター)

研修の感想・留意点等

  • 授業連携を実施したのは6年生だったが、他の学年も興味を持っていたようだ。ある児童は、「自分たちが6年生になったら、JAXAが来てくれるん?」と質問に来るなど、宇宙に対する関心が深まったことを感じた。また、教員研修の実施により宇宙開発の重要性を感じた教員は、授業連携後に打ち上げられた一連のH3ロケットの打ち上げを教室のテレビで見せるなど積極的な取り組みを行った。その結果、児童の関心はさらに深まり、打ち上げの翌日には、「あれは中断なんだ」とか「点火系がうまくいかなかったんだ。おかしいなあ。」などと、新聞を詳しく読んで解説していた。授業連携と教員研修双方の相乗効果により児童の宇宙に対する関心が学校全体に高まったことを感じた。
様子1
様子2
教員向け研修実績一覧

このページのTOPへ