教員向け研修

令和4年度[夢育]物理への夢を育む探究
高等 学校 理科 研修講座 (物理)テーマ『宇宙教育を題材に探究の意義を学び、物理領域の授業改善に取り入れる。』

岡山県・岡山県教育委員会

概要

研修の趣旨

宇宙教育教材による探究活動を体験し、探究の意義を学ぶとともに、今年度から始まる新しい高等学校学習指導要領に対応した「探究の過程」を踏まえた学習指導案を作成する。また、2校から宇宙教育も含めた実践発表をいただき、県課題である「夢育」を踏まえた物理領域の指導を考える。

対象

高等学校、中等教育学校、中学校、特別支援学校(中学部・高等部)の教員 10名

実施日

2022年9月21日

研修内容詳細

時間配分 研修内容 受講者の様子・感想
講義・実習
150分
JAXAの事業および宇宙教育の紹介と、宇宙教育教材(ペーパフォール、紙飛行機)による探究体験、発表。 物理教員としての知見を活用しながら意欲的に探究し、科学的に工夫・考察するとともに、探究を踏まえた学習活動の意義を見いだすことができた。

受講者感想より
「校内での研修活動に今日のような活動を取り入れたり、生徒に今日のような活動をさせる場面に他の教員にTAのように入ってもらうことによって、学校全体として理科教育活動に対しての熱量を上げることができると感じた。」
実習
90分
指導主事から学習指導要領のねらいと「探究の過程」の説明をうけ、探究の過程を踏まえた学習指導案を作成、共有する。

物理の授業にどのように探究の過程を取り入れるか互いに知恵を絞りながら、創意工夫のある指導案を作成し、アイデアを共有することができた。

受講者感想より
「勤務校は『探究』を掲げ、生徒の探究活動を非常に重視した取り組みを行っているので、授業の中で生徒がどう探究できるか悩んでいた。今回の研修で探究の過程の中で重きを置くものを明確にし、どういった手法でその探究活動を行うか、他の先生方にもご意見いただきながらシミュレーションできたので、授業計画の改善の仕方がわかった。」
講義
90分
2校からの宇宙教育を含めた実践発表を聴き、協議する。 授業の内外にわたる様々な取組と、それによる生徒の変容を知り、理科教育にどのように取り組むべきか認識を深めることができた。

受講者感想より
「教科を教えることで精一杯になっていましたが、この研修を受けて改めて理科って面白いな、楽しいなと思いました。この気持を生徒に伝えれるような授業を目指そうと思います。」

講師:高村 苑実(JAXA宇宙教育センター)

研修の感想・留意点等

  • 高等学校では今年度から新しい学習指導要領による教育課程が始まり、理科では「探究の過程」を踏まえた授業づくりが強く求められている。 物理の授業づくりの中にどのように探究の視点を取り入れるか戸惑う教員も多い中、宇宙教育教材による探究を体験することで、探究によって主体的な学びとなり、学びが深まることを実感できた。 午後の学習指導案作成では、午前の経験を踏まえて、効果的に探究の視点を取り入れることができ、今後の物理の授業作りに生かせるものとなった。 また、2校からの実践発表では宇宙教育の活用に加えて、理科教員として踏まえるべき視点や目標、取組の事例、それによる生徒の変容が示され、有意義なものとなった。 宇宙教育は小中学校だけでなく、高等学校物理のような専門的な科目の学びを深めるために活用しても有効である。
教員向け研修実績一覧

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